かぶれたとき・金属アレルギーの対処法

目次

 

 

 

 

かぶれの治療

 

かぶれの治療・検査・予防|かぶれたときの注意点や金属アレルギーの予防

 

原因物質を避け、外用剤を塗布

 

治療の基本は原因物質を避けることです。まず問診やパッチテストで原因を明らかにし、そのうえで副腎皮質ホルモンの入った外用剤を使用します。

 

重症の場合には、副腎皮質ホルモン製剤を内服することもあります。

 

原因がすぐにわからない場合でかゆみが強いときは、かゆみ止めの抗ヒスタミン剤を内服します。

 

かぶれのパッチテスト検査

 

かぶれを繰り返さないためには、原因物質を明らかにする必要があります。原因を探すのに有効なのがパッチテストです。

 

一般的には、かぶれの症状が治療によって治った後に行います。

 

原因と考えられる物質やその成分を一定時間、背中や上腕などの皮膚に貼りつけて反応をみます。赤みやブツブツが出れば陽性で、その物質が原因とわかります。

 

かぶれの予防

 

かぶれを起こす物質は遠ざける

 

敏感肌やかぶれやすい体質の人は、アレルギーを起こしやすいとされている物質をできるだけ使わないことが大切です。

 

例えば、化粧品なら、薬事法で指定しているアレルギー反応を起こす成分を添加していない商品を選びます。

 

 

ただし、絶対にアレルギーを起こさないわけではありません。金属アレルギーを予防するには、金属製の装身具を長時間つけないことが一番です。

 

特に、汗を大量にかく夏季は注意しましょう。

 

 

かぶれたときの生活の注意

 

かぶれた肌は刺激に非常に弱くなっています。できる限り、刺激を与えないような環境を整えましょう。

 

急激な温度差は皮膚のかゆみを増強させます。室温と外気温に極端な差が開かないよう、部屋の温度を調節しましょう。

 

冷暖房による冷やしすぎ、暖めすぎは禁物です。暑すぎると発汗し、寒すぎると毛孔が収縮して皮膚が乾燥し、皮膚にあまりよい影響を与えません。冷暖房を上手に使いましょう。

 

 

また、下着は肌に直接触れるものですから、十分な注意が必要です。

 

衣料品に含まれている防腐剤や染料などが原因で接触皮膚炎を起こしている場合は、原因物質が含まれている衣料品の着用を避けます。

 

衣料品が原因でない場合も、かぶれた部分に物理的な刺激を与えない工夫をしましょう。

 

 

例えば、きつく締めつける下着や、吸湿性や通風性の悪い素材の衣服はかゆみを増強させるおそれがあるので、着用しないようにしましょう。

 

また、原則として入浴をしてもかまいません。清潔を保てばかゆみを軽減させることができるからです。お湯の温度は40℃ぐらいのぬるめにしましょう。熱い湯は刺激が強く、かゆみが増強します。

 

 

せっけんは低刺激性のタイプを選び、少なめにタオルにつけましょう。こすりすぎないようにやさしく洗います。

 

ただし、強いかゆみを伴う場合はアレルギー性接触皮膚炎の可能性もあります。

 

 

おむつかぶれも刺激性接触皮膚炎の一つです。

 

かぶれの直接の原因となるのはアンモニアですが、おむつとの摩擦やおむつカバーによる圧迫などの物理的な刺激が皮膚に加わり、かぶれやすい状態をつくっています。

 

 

一方、アレルギー性接触皮膚炎の原因としては、金属、化粧品、外用剤などが知られています。

 

時計やネックレスがあたる部分に湿疹やかゆみがあれば、金属アレルギーを疑います。金属アレルギーの原因は金属製の装身具や時計に含まれるニッケル、コバルトなどです。

 

 

化粧品のアレルギーは化粧品に含まれる防腐剤、色素、界面活性剤など多様な化学物質が原因です。

 

試験によって化粧品の安全性は保たれていますが、人によってはアレルギーを起こしてしまう物質が含まれている場合もあります。

 

使用後すぐに症状が出れば化粧品に原因があることが自分でもすぐにわかりますが、なかには、2週間から1か月以上継続して使った後に症状が出てくるケースもみられます。

 

 

皮膚病の治療で使う外用剤がアレルギー性接触皮膚炎の原因となることもあります。非ステロイド系消炎外用剤、抗生物質などが知られています。

 

植物の接触皮膚炎の原因となるのがウルシやハゼノキ、ギンナンなどです。

 

山を散策したり、庭木の手入れの後に、手足に赤い水ぶくれができたら、ウルシやハゼノキにかぶれたのかもしれません。

 

秋にギンナン拾いに出かけ、かぶれる人もいます。このほか、西洋サクラソウ、マンゴーなどによるかぶれもみられます。

 

 

金属アレルギー

 

金属アレルギーの原因

肌につけた金属製アクセサリーなどから溶け出した金属イオンが、皮膚から吸収されると、からだは異物とみなします。

 

そこへまた同じ金属が入ってくると、拒絶反応が起こり、赤く腫れたり、湿疹などができます。

 

 

アレルギーの原因となる金属は水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウムなどですが、ピアスでは金のアレルギーも増えているようです。

 

治るかどうかについては、一度金属アレルギーを起こしたら、治ることはないと考えたほうがよいかもしれません。

 

皮膚科を受診し、パッチテストを受けて原因となる金属を調べ、その金属を身につけないようにする必要があります。

 

金属アレルギーの治療薬

金属アレルギーの治療薬には、皮膚の炎症を抑えるステロイド軟膏を使用するのが一般的です。

 

ステロイド軟膏は、効果の強さで以下の5段階に分類されています。

  • ①最強 ストロンゲスト(strongest)
  • ②非常に強力 ベリーストロング(very strong)
  • ③強力 ストロング(strong)
  • ④中程度 ミディアム(medium)
  • ⑤弱い ウィーク(week)

の5段階(1群~5群)に分類されます。

 

①、②は体内への吸収が非常に良く、効果の強い薬であり、病院でのみ処方され、市販薬として販売されているのは、ストロング以下③~⑤の薬になります。

 

最強 ストロンゲスト(strongest)

Dermovate・デルモベート Dermovate・デルモベート

【成分】プロピオン酸クロベタゾール

 

非常に強力 ベリーストロング(very strong)

Betamil・ベタミルクリーム Betamil・ベタミルクリーム

【成分】ジプロピオン酸ベタメタゾン
*シオノギ製薬のリンデロン軟膏や、佐藤製薬のダイプロセル軟膏と同成分です

 

ここからは、市販のステロイド軟膏を紹介します。

 

強力 ストロング(strong)

fulcoat・フルコートF(田辺三菱製薬) fulcoat・フルコートF(田辺三菱製薬)

【成分】フルオシノロンアセトニド、フラジオマイシン硫酸塩

betonebe・ベトネベートN軟膏(第一三共ヘルスケア) betonebe・ベトネベートN軟膏(第一三共ヘルスケア)

【成分】ベタメタゾン吉草酸エステル、フラジオマイシン硫酸塩

 

中程度 ミディアム(medium)

dolmycorti・ドルマイコーチ軟膏(ゼリア新薬) dolmycorti・ドルマイコーチ軟膏(ゼリア新薬)

【成分】ヒドロコルチゾン、バシトラシン、フラジオマイシン

serona・セロナ軟膏(佐藤製薬) serona・セロナ軟膏(佐藤製薬)

【成分】ヒドロコルチゾン酪酸エステル

 

弱い ウィーク(week)

tera・テラ・コートリル軟膏a(ジョンソン&ジョンソン) tera・テラ・コートリル軟膏a(ジョンソン&ジョンソン)

【成分】ヒドロコルチゾン、オキシテトラサイクリン塩酸塩

emazen・エマゼン軟膏(大正製薬) emazen・エマゼン軟膏(大正製薬)

【成分】酢酸デキサメタゾン、イソプロピルメチルフェノール、トコフェロール酢酸エステル

 

ピアスをする際に気をつけるべき金属アレルギーと予防

 

耳にあけた穴に表皮ができてしっかりと固まるまでには最低1か月かかりますが、その間にピアスから溶け出した金属が、傷口からからだの中に入り込んでしまいます。

 

「24金なら安心」と思い込んでいる人も多いようですが、純度が高くても溶け出して体内に侵入することがあります。

 

ですから金属アレルギーを防ぐという観点からいえば、ピアスはしないにこしたことはありません。どうしても穴をあけたいのであれば、アフターケアの万全な専門医にかかりましょう。

 

 

また、初めてのピアスは、金属イオンが溶け出さないチタンやシリコンを選ぶとよいでしょう。

 

からだが疲れ、弱っているときほどアレルギー反応が出やすいので、穴をあけてから1~2か月は睡眠を十分にとり、ストレスがたまらないような生活を送ることも大切です。

 

 

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