関節がロックしたときの応急処置

目次

 

 

 

突然、膝の曲げ伸ばしができなくなるロッキングは、スポーツ時に起こりやすいものです。膝を固定して、整形外科を受診しましょう。

 

関節がロックしたときの応急処置

 

膝関節が動かなくなったら

 

膝関節が動かなくなったときの応急処置1

 

スポーツなどの最中に膝が突然動かなくなり、痛みや圧迫感を伴うときは、半月板が損傷している可能性があります。

 

担架に乗せたり、2人以上で患者を抱えるようにして安全な場所へ移動させましょう。

 

 

膝関節が動かなくなったときの応急処置2

 

膝を楽にした状態で、足首から太もものつけ根までの長さの副木をあてて患部を固定し、安静を保ちます。

 

副木には、新聞紙を重ねて縦に折りたたんだもの、ダンボールや座布団をたたんだもの、板などを用いるとよいでしょう。

 

 

膝関節が動かなくなったときの応急処置3

 

ビニール袋に砕いた氷を入れてつくった氷のうなどを痛む部位にあて、15~20分間冷やしましょう。

 

痛みが続くときは、間をあけて2時間くらい冷却を繰り返します。そしてなるべく早く整形外科に連れていきましょう。

 

 

ショックを起したとき

半月板損傷などが疑われる人を安全な場所へ運ぶときには、患部に負担をかけないようにする必要があります。

 

2人で搬送する場合は、お互いの腕をしっかり組んで、そこに患者を乗せる方法をとるとよいでしょう。

 

四つの組み手による方法

【四つの組み手による方法】

 

2人が向かい合わせになり、右手で自分の前腕をつかみ、左手で相手の前腕をつかみます。

 

腕を組んだ部分に患者を乗せ、患者には2人の肩に腕を回してもらいます。

 

 

 

二つの組み手による方法

【二つの組み手による方法】

 

2人が向かい合わせになってお互いにつかんだ腕で患者の背中を支えましょう。

 

ゆっくりと腕を伸ばして患者を持ち上げ、搬送します。

 

 

 

 

注意事項

 

■患部を冷やす際に、氷のうを長時間あて続けたり、氷のうで患部を強く圧迫すると、神経を傷つけてしまうおそれがあります。

 

■激しい痛みのためにショック状態に陥るケースがみられます。動悸や息切れ、冷や汗、顔面蒼白といったショックと思われる症状が現れたら、患者の足を心臓よりも高くしてあおむけに寝かせ、すぐに救急車をよびましょう。

 

ロッキングとは

膝の関節には、大腿骨と脛骨の間に半月板という軟骨があり、骨同士がぶつかり合うことを防ぎ、膝がスムーズに動くために大きな役割を果たしています。

 

 

外傷などによって半月板に亀裂が入ったり、欠けたときに生じた断片が、大腿骨と脛骨の関節面の間にはさまってしまい、突然膝の曲げ伸ばしができなくなるケースをロッキングとよんでいます。

 

ロッキングは、半月板を損傷したときに現れる症状の一つで、膝を曲げることはできても、まっすぐに伸ばせなくなるケースが多くみられます。

 

 

半月板損傷は、膝を曲げ、膝から下を地面に固定した姿勢で、急に膝を内側にひねったときに起こりやすいものです。

 

しゃがんだ状態から突然立ち上がったときや、膝に何かが強くぶつかって瞬間的な衝撃が加わったときにも発生します。

 

 

ロッキングは痛みや圧迫感を伴うことが多く、膝に物がはさまったり、ひっかかったような感じを覚えるケースもみられます。

 

受傷から時間がたつと、関節が腫れて水がたまってきたり、内出血によって患部が変色してくることもあります。

 

スポーツ時に発生しやすいロッキング

 

ロッキングは、はじめて半月板を損傷したときに起こるケースもありますが、通常は小さな衝撃や外傷を繰り返すうちに、損傷が進行して生じることが多いものです。

 

そのため、スキー、バスケットボール、バレーボール、サッカーといった膝に負担がかかるスポーツのプレー中に起こりやすいとされています。

 

 

膝関節がロックして、激しい痛みを伴う場合は、症状を悪化させないために、できるだけ膝に負担をかけないことが大切です。

 

自分で歩くことは避け、周囲の人に支えてもらったり、担架に乗って安全な場所へ移動します。

 

そして、膝を固定するために、副木をあてたり、テーピングをします。氷のうや市販の冷却剤などで患部を冷やすと、痛みを抑え、腫れや変色などを防ぐうえで効果的です。

 

 

こうした処置がすんだら、できるだけ早く整形外科を受診しましょう。軽症の場合は、数週間膝を固定すれば、損傷部位が自然に回復してきます。

 

半月板の断裂が大きかったり、ロッキングを繰り返すケースでは、半月板を縫合したり、切除する手術が行われ、術後のリハビリテーションが必要となります。

 

 

半月板の損傷を防ぐために、スポーツをする際は、膝の屈伸をはじめとする準備運動やストレッチングを欠かさないようにしましょう。

 

また、日ごろから膝周囲の筋肉を鍛えておくことも大切です。

 

スポーツによるさまざまな膝の障害

 

膝は、運動時のショックをやわらげる働きをしますが、衝撃が大きかったり、運動量が多くなれば、膝に過度の負担がかかって障害が起こることがあります。

 

跳躍膝(ジャンパー膝)

陸上競技の跳躍種目や長距離走、バスケットボール、バレーボールなどの選手に多くみられるものです。

 

膝の使いすぎによって、膝蓋骨(膝のお皿)や膝蓋靭帯(じんたい)が損傷されます。硬い舗装道路や弾力のない床で、ジャンプやランニングなどのトレーニングを繰り返すことが誘因となります。

 

膝蓋骨の下端を押すと痛みが走り、膝蓋骨を押さえて上下左右に動かすと、きしむような音が生じます。過度のトレーニングは控え、温湿布をして安静を保ちましょう。

 

ランニング膝

ランニングを習慣的に行っている人のうち、特に中年以降に起こりやすいといわれます。

 

加齢に伴って関節の柔軟性や筋力が低下してきているため、若い人に比べて、ランニングによって膝にかかる負担が大きくなります。

 

寒い時期には、筋肉が緊張しているために、膝がスムーズに動かず、よけいに痛みが生じやすいとされます。

 

平泳ぎ膝

平泳ぎをする人に、膝関節の痛みがみられるものです。キックの際に、膝から下を外側に旋回させる動きを繰り返すために起こると考えられています。

 

フォームについて正しい指導を受け、練習量を減らすことで症状は改善されてきます。

 

 

スポーツの最中に怪我をした時の処置

 

スポーツの種類や怪我の程度にもよりますが、運動時に怪我をしたら、組織の損傷を最小限にとどめるために、基本的に次の五つを行うとよいでしょう。

 

まず、患部を保護すること(Protection)です。骨折や脱臼、捻挫が疑われるときは副木をあてて固定します。

 

 

次に、安静を保つこと(Rest)があげられます。怪我人を動きまわらせずに安静を保たせ、医師の診察を受けて許可が得られるまでは、運動を再開させてはなりません。

 

第三は冷却(Ice)です。受傷から3日目くらいまでは、患部を冷やすと痛みをやわらげたり、腫れを防ぐことができます。

 

 

第四は圧迫(Compression)で、患部が手や肘、太もも、膝、足関節などのときは、弾性包帯を巻くことで腫れを抑え、周囲の組織へのダメージを防ぎます。包帯が神経や血管を圧迫していないかどうかを頻繁にチェックしましょう。

 

第五は高く上げること(Etevation)です。患部を心臓よりも高く上げておくことで、腫れを最小限にとどめます。まとめてPRICEの原則と覚えておくとよいでしょう。

 

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