かぶれたときの応急処置

目次

 

 

 

何かの物質に接することで、皮膚がかぶれることがあります。かぶれは、アレルギー反応の一つとして起こることが多いものです。

 

 

かぶれたときの応急処置

 

腕がかぶれたとき

 

かぶれたときの応急処置1

 

腕が何かに触れてかぶれたときには、石鹸をつけて患部をよく洗い、原因物質をきれいに洗い流します。

 

ただし、石鹸でかぶれを起こしたことのある人は、流水だけで洗いましょう。

 

 

かぶれたときの応急処置2

 

洗い流したら水分をそっとぬぐって、患部に外用ステロイド剤、あるいは抗ヒスタミン軟膏を塗ります。

 

ただし、以前にこれらの外用薬でアレルギーを起こしたことのある人は、別の薬を使うようにします。

 

 

かぶれたときの応急処置3

 

患部に冷湿布をすると、治りが早くなります。患部の保護にもなり、また、かゆみを緩和させるためにも効果的です。

 

かぶれの原因が明らかなときは、その物質に触れないようにしましょう。

 

 

接触皮膚炎はどうして起こるのか

 

原因物質に皮膚が接触する

 

アレルギー性

抗原抗体反応として、原因物質に再び接触したときに皮膚炎を発症するケース

 

一時刺激性

原因物質自体が非常に強い皮膚刺激性をもっていて、皮膚炎を発症するケース

 

急性期には、赤い斑点が現れて、その上にブツブツや小さな水ぶくれが集まり、強いかゆみを伴います。

 

慢性になると、皮膚が肥厚してゴワゴワとした感じになります。

 

 

 

注意事項

 

■患部をかかないようにする
かぶれると強いかゆみを伴うものですが、かきむしることは禁物です。爪で皮膚を傷つけると、そこから細菌感染が起こって、かぶれはさらに悪化してしまいます。シャワーや入浴は、特に重症でない限り影響はありませんが、患部をゴシゴシ洗うことは避けましょう。

 

■塗り薬がかぶれを招くこともある
湿疹の治療に用いるステロイド軟膏が接触皮膚炎を引き起こすケースがあります。また、非ステロイド系抗炎症外用薬、サンスクリーン剤などでもアレルギー反応を招き、接触皮膚炎になることがあります。薬の使用に際しては、十分な注意が必要です。

 

かぶれとは?

 

皮膚が何かの物質に触れることで起こるかぶれは、医学的には接触皮膚炎といわれます。接触皮膚炎は、刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎に分けられます。

 

刺激性接触皮膚炎は、その物質がもっている強い皮膚刺激作用によって、皮膚を構成する細胞が直接刺激されて紅斑やかゆみなどの症状を引き起こすケースです。

 

 

アレルギー性接触皮膚炎は、アレルギーの原因となるアレルゲンに微量でも接すると、皮膚症状を引き起こすケースです。

 

ある物質に対してからだが感作された状態になる、つまり過敏性をもってしまうと、再びその物質に接することで肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが遊離してかゆみが引き起こされます。また、湿疹反応によって湿疹が現れます。

 

原因物質を特定することが大切

さまざまな物質が、接触皮膚炎の原因になります。

 

代表的なものとしては洗剤や化粧品類、金属、衣類、革靴、外用薬、塗料、植物などがあげられます。

 

 

化粧品類では、石鹸やシャンプー、化粧品の中に含まれている香料、色素、殺菌剤、界面活性剤などがアレルゲンとなることが多いようです。

 

染毛薬によるかぶれも少なくありません。

 

 

金属では、クロム、コバルトニッケルなどが接触皮膚炎の原因となります。食器や装身具、衣類の装飾品などで日常的によく接しているものです。

 

指輪やピアス・イヤリングが原因でかぶれが生じることもあります。腕時計のベルトなども接触皮膚炎の原因になります。

 

 

ストッキングやキャミソールなどに使用されているナイロンや綿繊維などもアレルゲンとなります。

 

かぶれを起こしやすい人は、なるべく木綿の下着にしましょう。

 

革靴が接触皮膚炎を引き起こすこともあります。靴による圧迫、汗によるむれ、革のなめしに使うクロムなどが誘因となります。

 

 

植物に接して起こるかぶれは、漆によるものがよく知られています。

 

また、マンゴーを食べたときに、口のまわりがかぶれることがあります。山芋などでも同様のケースがみられます。

 

 

スギ花粉による皮膚炎もあります。スギ花粉症の人の目の周囲や首などにかゆみや紅斑が現れるのです。

 

スギ花粉症患者の急増により、抗アレルギー点眼薬や外用ステロイド剤などが多用されるようになったことで、それらがかぶれを引き起こすケースも増えています。

 

 

アレルギーの治療薬が、接触皮膚炎を招いてしまうわけです。使用に際しては、医師の指示を必ず守るようにしましょう。

 

かぶれ予防としては、まずかぶれの原因となっている物質を除去することです。そのためには、パッチテストなどでアレルゲンを突きとめることが大切です。

 

接触皮膚炎の発症は、体調にも左右されるものです。過労、睡眠不足、ストレスなどを回避して、常に体調を整える心がけが大切です。

 

漆などを扱い続けているとかぶれにくくなる?

漆に触れるとかぶれることは、よく知られています。

 

漆の木の樹液に含まれるウルシオールという化学物質が、かぶれの原因となります。

 

 

職業的に漆を扱う人は、確かにかぶれにくくなるようです。

 

刺激に対して、からだが抵抗力を備えてくるためだと考えられます。しかし、アトピー体質の人は、いつまでもかぶれを生じる傾向にあるようです。

 

 

漆はもともと、非常に強い皮膚刺激作用をもつ物質なので、ほとんどの人がかぶれと同時に、からだに過敏性を獲得しやすい物質です。

 

漆に対して強い過敏性をもっている人は、例えば漆塗りの箸や、お椀などに触れるだけでもかぶれを招くことがあります。

 

 

植物では、イチョウも皮膚炎の原因になります。マンゴーを食べて口の周囲にかぶれが生じたり、サクラ草に触れて手や腕に線状の皮膚炎が起こることもあります。

 

皮膚が植物に接してかぶれが生じたときは、患部を水でよく洗うことが第一です。

 

 

手湿疹(主婦湿疹)について

手に現れるかぶれや湿疹を、手湿疹(主婦湿疹)とよぶことがおります。

 

水仕事が多い主婦の手に現れることが多いのでこのような言い方をしますが、もちろん男性にも起こります。

 

 

主な症状は、手肌の乾燥や亀裂です。

 

洗剤が大きな原因とされていますが、アトピーの素因をもっているといっそう発症しやすくなるようです。

 

 

手指や手のひらが乾燥して薄皮がむけ、赤みを帯びてくるのが、主婦湿疹の一種である進行性指掌角皮症です。

 

これは女性にみられる病気で、内分泌障害によって引き起こされると考えられています。

 

 

キーボードや紙を扱う職業などでは、悪化しやすくなります。

 

手湿疹(主婦湿疹)になったら、洗剤に直接触れない工夫が必要です。

 

水仕事の前にワセリン軟膏などを塗っておくと、かぶれにくいようです。

 

ゴム手袋の使用が効果的なのですが、ラテックスアレルギーを起こすこともあるので十分な注意が必要です。

 

美容師によくみられる手の湿疹は、シャンプーやパーマ液などに頻繁に触れることによって起こるもので、職業性アレルギーの一つといえるでしょう。

 

さらに詳しく【主婦湿疹(手湿疹)

 

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