足がしびれたときの応急処置

目次

 

 

 

足のしびれには、正座や冷えによるものと、病気が原因となるものがあります。しびれがいつまでも続いたり、しびれ以外の症状を伴うときは、早めに受診しましょう。

 

足のしびれの応急処置

 

正座の最中に足がしびれてきたら

 

足のしびれの応急処置1

 

正座をするときは、下腹部に力を入れて腰を前に突き出すようにし、かかとや足先にはできるだけ体重をかけないようにします。

 

かかとは開いて両足の親指を重ね、親指の上下を時折入れ替えましょう。

 

 

足のしびれの応急処置2

 

足がしびれてきたら、正座をしたまま、時々足の指を反らしてつま先を立てる姿勢をとるようにします。

 

両足のかかとはくっつけ、かかとの真上に体重をのせると、からだが安定します。

 

 

足のしびれの応急処置3

 

足のしびれがひどいときは、無理をせずに足を崩しましょう。ただし、上半身は、背筋を伸ばした正しい姿勢を保ちます。

 

また、横座りをする場合は、見苦しくならないように気をつけましょう。

 

 

正座から立ち上がるとき

 

ゆっくりと腰を浮かせながら、片足ずつつま先を立てます。

 

次に、片方の足を前へ踏み出し、もう一方の足の膝がしらの手前まで、そろそろと進めます。

 

 

あまり前に出しすぎると、からだのバランスを失いやすいので注意しましょう。

 

そして、少しずつ上半身を伸ばしていき、完全に立ち上がる直前に、両足をそろえます。

 

立ち上がった後で、スムーズに次の行動に移ることができるように、立つ少し前からつま先を立てておくとよいでしょう。

 

 

 

注意事項

 

■足のしびれを我慢しすぎると、冷や汗をかいたり、気分が悪くなるケースがみられます。正座中にひどく足がしびれたら、無理をしないで楽な姿勢をとるようにしましょう。

 

■正座の状態から急に立ち上がろうとすると、よろめいて転倒する危険があります。足がしびれているときは、立ち上がる動作を慎重に行うようにしましょう。

 

■正座による足のしびれは、足を崩してしばらくたてば自然に解消するものです。足のしびれがいつまでも続くときは、病気が原因となっている可能性があるので、内科や整形外科を受診しましょう。

 

正座のとき、足のしびれを防ぐ方法

長時間正座をしていると、誰でも足がしびれてくるものです。

 

確かにすぐにしびれてしまう人と、しびれにくい人はいるようです。太っていると、体重による血管の圧迫が強まり、正座の際にしびれやすくなると考えられます。

 

 

しびれを防ぐ効果的な方法は特にありませんが、頻繁に正座をして憤れることが一番の近道といえます。

 

ただ、正座は膝に負担をかけるので、膝に痛みのある人や、高齢者は、できるだけ控えたほうがよいでしょう。

 

改まった席などで長時間正座をしなければならないときは、できれば正座用の座椅子を用意するようにしましょう。

 

しびれとはどのような状態か

足のしびれというと、正座中にびりびりしてきたり、感覚がなくなってしまう状態を思い浮かべるものですが、しびれとは、何らかの原因で知覚が失われて麻痺した状態を指します。

 

 

しびれをきたすと、つねったり、たたかれても痛いと感じなかったり、物にさわっても触れているという感じがしなくなります。

 

 

しびれは、知覚鈍麻、知覚過敏、異常感覚といった知覚障害や、運動障害などとの区別が難しく、はっきりと分けられない場合もあります。

 

 

異常感覚には、熱い物に触れているのに冷たいと感じたり、特に体外から刺激を加えられたわけではないのにぴりぴりとした感じを覚えたり、直接物にさわっていても、1枚の膜を隔てて触れているように感じるといった、さまざまなケースが含まれます。

 

また、運動障害とは、動作をスムーズに行うことができない、からだに力が入らないというように、運動機能が低下したり、麻痺した状態をいいます。

 

 

しびれは、皮膚の感覚受容器から、末梢神経や脊髄を通って、脳の感覚野に至るまでの知覚の伝導路のどこかに異常が起こったときに生じます。

 

 

例えば、神経は神経細胞からなりたっていますが、この神経細胞が酸欠に陥って、正常に機能しなくなるケースがあげられます。

 

神経細胞は、血液から酸素と栄養素の供給を受けているので、血液の流れが何らかの原因でとどこおると、しびれなどを招くのです。

 

 

また、知覚を伝える末梢神経や脊髄、脳の圧迫、切断、炎症、変性、壊死なども原因となります。

 

心配のないしびれと病気によるしびれ

 

正座をすると、膝関節(しっかんせつ)や、太もものつけ根である鼠径部(そけいぶ)のところで動脈が圧迫されて、膝から下の部分に血液が流れにくくなります。

 

そのため、長時間正座をし続けるとしびれや痛みが起こります。

 

 

また、椅子に腰かけて足を組むとき、上の足の動脈を下の足が圧迫するので、長時間組み替えないままでいると、しびれが生じます。

 

冷たい水に触れたり、寒さのために、足先がしびれて感覚がなくなることがありますが、これは、寒冷による血管の収縮が原因です。

 

 

こうしたしびれは、血管の圧迫や寒冷刺激がとり除かれれば、時間の経過とともに解消するもので、特に心配する必要はありません。

 

 

ただし、足のしびれは、神経や血管の病気が引き金になる場合もあります。

 

病気が原因のケースとしては、すねを走る腓骨神経(ひこつしんけい)や腓骨神経の外傷や圧迫による麻痺、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症による脊髄の圧迫などがあげられます。

 

 

このほか、糖尿病や尿毒症、ビタミンB1欠乏症といった神経細胞の代謝異常が招く末梢神経障害、脳血管障害や多発性硬化症などの中枢神経疾患も原因となります。

 

足のしびれがなかなか治まらなかったり、しびれ以外の症状を伴うときは、早めに内科や整形外科を受診しましょう。

 

 

足のしびれを招く病気と症状

 

足のしびれが何らかの病気によるものかどうかは、しびれ方や、しびれ以外の症状の有無が一つの目安となります。

 

【腰部椎間板ヘルニア】

腰痛や足のしびれ、お尻から足先にかけて走る鋭い痛み(坐骨神経痛)などが急激に発症したり、軽減と再発を繰り返します。

 

【腰部脊柱管狭窄症】

立ち上がったり、歩きだすときに足がしびれます。数十メートル歩いただけで、足の激痛のために立ち止まったり、しゃがみ込んだりする間欠性跛行(かんけつせいはこう)が特徴的です。

 

【糖尿病性末梢神経障害】

手足の先にしびれや痛みが起こり、夜間に強まります。発汗異常や立ちくらみ、インポテンスなどの自律神経症状もよくみられます。

 

【末梢神経障害】

足の先にしびれや痛みが起こり、筋力が低下してきます。

 

【動脈硬化症】

歩行時に足がしびれたり、激痛が起こり、立ち止まって休むと治まります。血行不良のために症状が悪化すると、足の指先が黒っぽく変色します。

 

【脳血管障害】

障害された血管の部位によってさまざまな症状が現れますが、急性期に、片側の手足の運動麻痺やしびれ、言葉のもつれなどが起こることが多いものです。その後、症状が悪化したり、昏睡状態に陥ることもあります。

 

【多発性硬化症】

視力の低下、物が二重に見えるといった目の症状のほか、手足のしびれ、運動障害、脱力などが現れ、長期にわたって軽減と悪化を繰り返します。

 

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