寝違えたときの応急処置

目次

 

 

 

不自然な姿勢で寝ていたために、起きぬけに首が痛むケースを寝違えといいます。首の安静を保ち、冷湿布剤を貼っておくと、1週間ほどで治ります。

 

寝違えたときの応急処置

 

首に激しい痛みがあるとき

 

首に激しい痛みがあるとき1

 

起きぬけに首の左右やうなじ、肩などが痛んで思うように動かすことができないときは、寝違えた可能性があります。

 

痛みが強いときは横になり、患部をできるだけ安静に保ちます。痛みが治まるまでスポーツなどは控えましょう。

 

 

首に激しい痛みがあるとき2

 

冷湿布剤を貼ったり、氷のうなどを用いて痛む部位を冷やします。

 

数日たって痛みがある程度治まってきたら、温湿布剤を貼ったり、蒸しタオルをあてて、患部を温めて、血行を促すようにしましよう。

 

 

首に激しい痛みがあるとき3

 

首が痛むときは、首の筋肉にかかる負担ができるだけ小さくなるような枕を選びます。

 

頭をのせたときに5~10cmほど沈むくらいの硬さで、肩幅程度の大きさのものがよいでしょう。

 

 

首の痛みが治まったら

 

首の痛みが治まったら

 

痛みがだいたいとれたら、筋肉のこわばりをほぐすために、首や肩甲骨周囲のストレッチングを行いましょう。

 

椅子に腰かけて、両腕を胸の前で交差させて軽く前にかがむと、うなじのあたりの筋肉を伸ばすことができます。首の左右の筋肉を伸ばすときは、前にかがむときに、伸ばしたいほうの肩を下げて、反対側に首を傾けます。

 

また、首を前屈させるときに、肩を引き上げて胸をすぼめるようにすると、肩甲骨の間の筋肉を伸ばすことができます。

 

 

注意事項

 

■寝違えてしまったときは、できるだけ首を動かさないように心がけましょう。特に首の後ろなどが激しく痛むときは、整形外科でネックカラーを処方してもらい、しばらく固定するとよいでしょう。

 

■寝違えによる痛みは、特に治療を受けなくても、通常1週間ほどで治るものです。2週間以上たっても痛みが治まらないときは、早めに整形外科を受診しましょう。

 

 

 

寝違えの状態とは

 

起床時に、痛みのために首を動かすことができないケースを寝違えとよんでいます。

 

寝違えは、誰にでも日常的にみられるものです。起床直後はまだそれほど強い痛みはなく、首の後ろから肩甲骨の間にかけて、あるいは首の左右に何となく不快感を覚えることが多いようです。

 

 

洗顔や食事をし始めると、首を動かすたびに痛みが走るようになります。そのため、前屈や側屈など、痛みが生じにくい方向へ首を曲げた姿勢になります。

 

痛みは、首や肩のこり程度の場合もありますが、激痛が起こることが多いものです。歩いているだけで、首に響いて痛みが強まるケースもみられます。

 

また、あまりの痛みに首を動かすことができず、左右を見たり、後ろを振り返るときには、首だけではなく全身を動かすようになる場合もあります。

 

 

寝違えの原因メカニズムは、まだ明らかにされていません。

 

睡眠中は筋肉の緊張がゆるんでいるので、不自然な姿勢になりやすく、この状態が長時間続いた後に起き上がると、首の骨(頸椎)同士をつなぐ椎間関節に急激に無理な力がかかり、関節包という関節をとりまく組織が傷ついて痛みが生じます。

 

そして、痛みの刺激で関節周囲の筋肉が過度に緊張して、こわばったようになると推測されています。関節包が骨と骨のつなぎ目の部分にはさまって、痛みを招くという説もあります。

 

寝違えは、寝相が悪かったり、床の上や車のシートなど、ふだんとは寝る場所が変わったときに発生しやすいものです。

 

寝違えたときの対処法

 

寝違えによると思われる症状がみられるときは、運動や激しい動作は控え、ゆっくりと静かに行動するようにして、首の安静を保つことが何より重要です。

 

痛みが激しいときは外出もなるべく控え、横になって休みましょう。

 

冷湿布剤を貼ると回復が早くなります。痛みが激しいときは、市販の鎮痛剤を内服するとよいでしょう。

 

 

首の運動に伴う激痛は、だいたい1週間くらいで治まりますが、その後もうなじや肩甲骨の間のあたりにこりが残ったり、押したときに鈍痛が生じることがあります。

 

また、首の曲げ伸ばしをしたり、回したときに痛みが誘発されるケースもみられます。

 

 

いつまでも首を動かさないでいると、こりや鈍痛が長引いてしまうことがあるので、発症から1週間ほどして症状が落ち着いてきたら、首や肩のストレッチングを行いましょう。

 

両手に1~3kgほどの鉄アレイを持って、肩や腕の上げ下ろしをしたり、回したりすると、首や肩の筋力を強化することができ、こりや鈍痛の回復や再発防止に効果的です。

 

ただし、2週間以上たっても痛みがとれなかったり、痛みが強まってくるときは、寝違え以外の原因が考えられます。早めに整形外科を受診しましょう。

 

寝違えたときの整形外科での処置

 

寝違えによる痛みは、特に治療を受けなくても時間の経過とともに自然に治まってきますが、治療を受ければ回復が早まることが多いものです。

 

整形外科では、まず問診や視診が行われます。現れている症状を観察すれば、寝違えかどうかを推測できますが、骨折や炎症性疾患、悪性腫瘍などと鑑別するために、X線撮影検査が必要です。

 

寝違えたときは、X線写真には特に異常が認められません。

 

 

一般的な治療では、首の安静を保つためにネックカラーが処方され、痛みの程度に応じて消炎鎮痛剤の投与が行われます。

 

また、頭部を上に引っ張りながら、左右に回すといった理学療法が実施されることもあります。ネックカラーの装用は通常1週間以内ですみ、その後はストレッチングや筋力強化といった運動療法に移ります。

 

冷湿布と温湿布の使用方法

 

捻挫、打撲、寝違えといった外的な要因による痛みなどに対しては、市販の冷湿布剤が日常的に使用されています。

 

患部を冷やすと、皮下出血や腫れ、痛みを抑えたり、筋肉の緊張や疲労をとり除くことができます。氷のうや冷水でも同じような効果が得られますが、長時間冷やし続ける際に冷湿布剤は便利です。

 

冷湿布剤には消炎鎮痛剤が含まれているので、炎症や痛みがより早く治まります。

 

ただし、いくら冷やし続けても、患部の安静を保たなければ治療効果は薄れてしまいます。冷湿布剤を貼っていれば大丈夫と安心していると、回復が遅れてしまうことが多いのです。

 

 

冷却は初期治療にすぎないので、ある程度痛みが治まってきたら、患部を温めて血行を促すことが大切です。温湿布剤や蒸しタオルなどを用いたり、入浴時にはゆっくりと浴槽につかるようにします。

 

こうした温熱療法は、運動療法と組み合わせると効果的です。

 

痛みの再発をおそれていつまでも安静を保つたままでいると、関節や筋肉、靭帯がこわばってしまい、こりや鈍痛を招くことがおるので、積極的にストレッチングや軽い運動を行いましょう。

 

特に入浴中や入浴後に行うと、効果が上がります。

 

なかなか症状が改善しないときは、早めに整形外科を受診しましょう。

 

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