気分が悪くなったときの応急処置

目次

 

 

 

気分が悪くなることは、日常的に経験する症状の一つです。病気が背景にあるものから、精神的ストレスによるものまで、その原因はさまざまです。

 

気分が悪くなったときの応急処置

 

急に気分が悪くなったとき

 

急に気分が悪くなったときの応急処置1

 

気分が悪くなった人がいたら、静かな場所に連れていって寝かせましょう。

 

屋内の場合には、窓を開けて換気をします。

 

 

急に気分が悪くなったときの応急処置2

 

首まわりを中心に、シャツのボタンやネクタイ、ベルトなど

 

からだを締めつけているものをゆるめましょう。

 

 

急に気分が悪くなったときの応急処置3

 

寒そうにしていたら窓を閉め、上着や毛布をかけて、気持ちがよいと感じる程度に保温しましょう。

 

暑いようなら、風通しをよくします。

 

 

急に気分が悪くなったときの応急処置4

 

吐き気や嘔吐がなければ、お茶などの温かい飲み物を飲ませます。

 

体調が回復するまで、しばらくの間、静かに寝かせておきましょう。

 

 

吐き気に効果のある市販薬


胃薬

胃酸が逆流してきて口の中にすっぱいものが出てくるようなら、胃酸を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬がよいでしょう。


ガスター10(第一三共ヘルスケア)
ガスター10は、胃酸の分泌を抑えてくれます。


ストパン(大正製薬)
ストパンは、キリキリした胃痛など胃がキューっとなるのを抑えてくれるお薬です。


タケダ漢方胃腸薬A末(武田薬品工業)
タケダ漢方胃腸薬A末は、ストレスで胃が弱った時に使う漢方薬(安中散)が主成分です。ストレスでいつも胃が痛い、食欲がないというときにおすすめです。


 


食べ過ぎによる吐き気などには、消化酵素や荒れた胃粘膜を保護する成分が入っているものがよいです。


タナベ胃腸薬<調律>(田辺三菱製薬)
胃酸を中和する制酸剤や脂肪分解を助ける消化酵素が入っています。また、ストレスによる胃腸の不調を整えます。


スクラート胃腸薬S(ライオン)
消化酵素が入っていて消化を助けます。飲み過ぎ時にアルコールで荒れた胃粘膜を保護補修する成分が入っています。


 


酔い止め

酔い止めは、乗り物に乗る15~30分ぐらい前には服用するようにしましょう。吐き気を感じてから服用しても効果がみられないか、効果が弱いことがあります。


子供センパアS(大正製薬)


アネロン「ニスキャップ」(エスエス製薬)


 

 

脳貧血を起したとき

顔色が真っ青になったり、めまいや立ちくらみ、生あくび、冷や汗、吐き気などの症状がみられるときには、脳貧血を起こしている可能性があります。

 

長時間、立ち続けていたり、急に立ち上がったときなどに起こりやすいものです。

 

枕をせず、膝の下にクッションなどを入れて足を高くして寝かせるか、椅子に座らせて前かがみにさせ、頭が両膝の間にくるような姿勢をとらせると、10分くらいで回復します。

 

注意事項

 

■嘔吐したら、からだの右側を下にして横向きにさせるか、顔を横に向けて、吐いた物が気道につまって窒息しないようにします。

 

■「気分が悪い」という訴えに続いて、意識を失うことがあります。耳元で大声でよびかけたり、太ももなどをつねると、意識の有無を確認することができます。

 

■意識がないようであれば、鼻と口にほおを近づけて、呼気が感じられるかどうかを調べます。呼吸をしていない場合には、あごを持ち上げて頭を反らせ、気道を確保します。

 

■10~20分たっても意識が戻らなければ、すぐに医療機関へ搬送しましょう。

 

「気分が悪い」とはどういう状況か

「気分が悪い」というのは、よく耳にする症状ですが、からだに現れた生理的な現象を不快と感じたときに、用いられる表現といえます。

 

吐き気、腹部の不快感、胸のむかつき、動悸、息苦しさ、めまいや立ちくらみ、冷や汗などを覚えるとき、「気分が悪い」と訴えることが多いものです。

 

 

これらの症状は、病気が原因となる場合もありますが、からだの臓器・器官には何も異常がみられず、自律神経のバランスが崩れたために起こるケースも少なくありません。

 

自律神経は、交感神経と副交感神経という、相反する作用をもつ二つの神経系統からなり、バランスをとりながら生理的な機能を調節しています。

 

 

交感神経と副交感神経の作用のバランスが乱れると、さまざまな症状が現れます。

 

気分が悪くなるのもその一つです。

 

 

バランスを乱す誘因としては、精神的・肉体的ストレスがあげられます。

 

睡眠不足や過労で体調が崩れているときにも起こりやすく、また、体質的な要素もかかわってきます。

 

 

体調や精神的な要素も影響

 

気分が悪くなる原因や状況には、いろいろなパターンがあります。

 

お酒を飲みすぎて気分が悪くなるのは、アルコールが肝臓で分解された際に生ずるアセトアルデヒドという物質が原因です。

 

 

飲酒量が多かったり、体質的にアルコールの分解酵素が少ないと、解毒されなかったアセトアルデヒドが血液に乗って脳に達し、自律神経の働きを乱すのです。

 

二日酔いは、飲酒量が多く、翌朝になってもアセトアルデヒドがまだ血液中に残っている場合に起こります。

 

 

また、例えば人身事故の現場や、ホラー映画などを見たときに気分が悪くなったり、吐き気をもよおしたりするのは、視覚的な情報が脳の嘔吐中枢に伝わり、嘔吐中枢からの指令が自律神経を刺激するからです。

 

 

乗り物やブランコに乗ったときに気分が悪くなるのは、連続する揺れや振動が平衡感覚を支配している器官を刺激し、その刺激が脳から自律神経に伝わるためです。

 

 

脳貧血を起こしたときにも気分が悪くなります。

 

長時間立ち続けたり、座ったままでいると、重力の影響で血液が足のほうにたまってきます。

 

 

すると、脳へ届けられる血液の量が一時的に減って、脳細胞が酸素不足に陥り、さまざまな症状を招くためです。

 

血液循環は自律神経にコントロールされていますが、ストレスなどで自律神経の働きが乱れると、脳貧血が起こりやすくなります。

 

 

乗り物酔いのように、いつも同じような状況で気分が悪くなる場合には、「また気分が悪くなるのではないか」という不安感がストレスになります。

 

大丈夫と自己暗示をかけることが、自律神経のコントロールに効果的なこともあります。

 

自律神経の失調を回避するには、日ごろから十分な睡眠をとり、疲労をためないように、体調を整えることが大切です。

 

午前中の気分の悪さ

 

いくつか検査を受けてみても、からだに何も異常が認められない場合には、自律神経失調症と考えられます。

 

 

自律神経の作用に障害が起こると、さまざまな症状が引き起こされます。

 

気分が悪くなったり、疲れやすさ、だるさ、めまいといった症状が現れる人も多いようです。

 

 

症状の現れ方には個人差がありますが、常に起こっているわけではなく、一般的に午前中に強くみられ、午後になると軽減するものです。

 

季節的には、夏に状態が悪化しやすいようです。

 

 

患者に多いタイプは、ホルモンの分泌がアンバランスになりやすい若い女性や更年期の女性、やせ形の人、アレルギー体質の人、神経質な人などです。遺伝的な要素もあるようです。

 

体質的な要因が大きいものですが、過労やストレスを避け、規則正しい生活を送ることで、ある程度は症状を改善することができます。

 

パニック・ディスオーダーとは

 

不安障害の一種で、不安を主な症状とする精神疾患です。

 

パニック障害、恐慌障害ともよばれます。

 

 

これといったきっかけもなく、突然、気分が悪くなったり、動悸や息切れ、めまい、窒息感、吐き気、発汗などにおそわれ、死の不安を覚えることもあります。

 

 

症状はパニック発作とよばれ、たいていは数分間で治まりますが、周囲からみると非常に激しいもので、救急外来に運び込まれるケースもあります。

 

発作の頻度には個人差がありますが、繰り返し起こるものです。

 

 

発作は、特に危険のない場所でも発生します。

 

例えば、エレベーターの中や満員電車の車内など、閉塞感や圧迫感のあるところで現れることが多いようです。

 

 

発作を繰り返すうちに、また発作が起こるのではないかという不安から、外出を避けて家に閉じこもりがちになることも少なくありません。

 

内科などで精密検査を受けても、原因となる病気が発見されることはほとんどないようです。

 

からだに異常がないにもかかわらず、症状が続く場合は、心因性の原因であることが多いようです。心療内科や精神科を受診しましょう。

 

 

 

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