咳が止まらないときの応急処置

目次

 

 

 

咳が続くと、体力を消耗したり睡眠が妨げられるなど、からだに悪影響を及ぼすことがあはす。外出や大声を控え、喉に温湿布をして安静を保ちます。

 

咳が止まらないときの応急処置

 

咳が止まらないときの対処法

 

咳を止める方法1

 

外出を控え、喉に温湿布をして安静を保ちます。

 

室温は18~20℃くらいにし、空気の乾燥を防ぐために冬は加湿器を使用し、夏もエアコンの使いすぎに注意します。咳が誘発されやすいので大声を出すことは控えましょう。

 

 

咳を止める方法2

 

喉が乾燥しないように水分を十分に補給しましょう。冷たい物や炭酸飲料は控え、お茶や白湯(さゆ)などの温かい物を飲むようにします。

 

食事は、水分が多く、喉を通りやすい物をとるようにしましよう。

 

 

咳を止める方法3

 

外出先で咳が止まらなくなったときは、ほこりや排気ガスを吸い込んだり、気道を乾燥させないように、マスクをつけたり、口にハンカチを当てて、早めに帰宅します。

 

帰宅後は、十分にうがいをし、安静を保ちましょう。

 

 

咳が続いて呼吸が苦しいとき

咳が続いて呼吸が苦しいとき

ベルトやボタンをはずして衣服をゆるめるだけでも呼吸が楽になります。

 

本人が前かがみになっているときは、机の上にクッションなどを置いてかかえ込むようにもたれさせるのも効果があります。

 

また、布団の中で上半身を起こしているときは、背中にクッションなどをあてて壁によりかからせるとよいでしょう。

 

症状が落ち着いたら、早めに病医院を受診しましょう。

 

 

 

注意事項

 

■タバコの煙を吸い込むと咳が出やすくなります。本人が禁煙するだけでなく、必要周囲の人も喫煙を控えましょう。

 

■いったん咳をし始めると、気道の筋肉の収縮が引き金となって次々に咳を引き起こし、止まらなくなる場合があります。せき込みそうなときは、唾液を飲み込んだり、水分をとると、こうしたケースを防ぐことができます。

 

■入浴には気道に湿り気を与える効果があります。発熱などがみられなければ、ゆっくりと浴槽につかるとよいでしょう。

 

咳が出るメカニズム

 

咳は、空気の通り道である気道が刺激されたとき、反射的に出るものです。

 

気道の粘膜に生じた刺激が、迷走神経を通って脳の延髄にある咳中枢に伝えられると、咳中枢からの指令によって気道の筋肉が収縮して咳が出ます。

 

 

気道への刺激には、体外から入り込むものと、体内で発生するものがあります。

 

体外からの刺激としては、空気中のほこりや花粉(花粉症)、タバコの煙、病原微生物などがあげられます。咳は、こうした異物を排出しようとするからだの防御反応といえます。

 

 

気管に飲食物が入りかけたとき、ガスやアンモニアといった化学物質の刺激臭をかいだときなどにせき込むのも、異物の侵入を防ぐための防御反応です。

 

また、冷気や乾燥した空気を吸い込んだ場合も、気道が刺激されて咳が出やすいものです。

 

 

体内で発生する刺激は、呼吸器などの病気によるケースがほとんどです。

 

急性咽頭炎や急性喉頭炎(喉かぜ)、気管支炎、肺炎、結核といった炎症による刺激、肺がんや大動脈瘤、心肥大などによる気道の圧迫、気管支ぜんそくをはじめとするアレルギー反応によるケースなどがあげられます。

 

自然気胸、肺気腫、肺水腫などが原因で気管支や肺が萎縮し、その結果、咳が出やすくなることもあります。

 

胸膜の炎症が咳の引き金となるケースもみられます。

 

咳が止まらなくなったら

 

咳が止まらなくなると、非常に苦しいものです。体力を消耗したり、睡眠の妨げになるほか、胸部や腹部の筋肉痛を招いたり、食欲不振や精神的なストレスにつながることが少なくありません。

 

激しい咳を繰り返すうちに気道の粘膜が傷ついて出血を起こしたり、咳の原因となっている病気を悪化させる場合もあります。

 

 

また、強くせき込んだ拍子に尿失禁を引き起こしたり、妊娠中の女性が流産してしまうケースもみられます。

 

咳がなかなか止まらず、からだにさまざまな悪影響を及ぼすときは、薬で咳を抑えたほうがよいことがあります。

 

痰を伴わず、コンコンと乾いた音のする咳は、鎮咳剤(咳止め)を服用するとよいでしょう。鎮咳剤には、咳中枢の働きを抑制するタイプや、気管支の収縮を抑えるタイプがあります。

 

 

喉に痰がからみ、ゴホンゴホンと湿った音がするときは、呼吸器の炎症やアレルギー性の病気が原因となっていることが多いものです。

 

痰には、気道に付着したほこりや病原微生物などがとり込まれていて、呼吸器の病気による膿を含んでいる場合もあります。痰を伴う咳は、痰を排出させるために必要なからだの反応なので、鎮咳剤の服用は控えましょう。原因疾患が治れば、咳は治まります。

 

 

応急処置を行ったり、鎮咳剤を飲んでも咳が止まらないときは、早めに病医院を受診しましょう。

 

咳を鎮める民間療法

 

食品にはさまざまな薬効成分が含まれており、それらを生かした民間療法が知られています。咳止めには、ダイコンやカリン、黒豆などが効くとされています。

 

食品を用いた民間療法は、効き目は穏やかですが、その分副作用も少ないので実践してみるとよいでしょう。しばらく続けても効果が表れなかったり、からだに合わないと感じたときは中止しましょう。

 

〔ダイコン湯〕

ダイコンおろしを4分の1カップほどつくり、少量のおろししょうがと一緒に湯飲みに入れて、熱湯をたっぷり注ぎます。これを1日に2~3回飲みます。飲みにくい場合は、レモンやハチミツを適量加えます。

 

〔ダイコン汁〕

ダイコンを3cmくらいの厚さに切り、さらに薄いイチョウ切りにして密閉できる容器に入れ、ハチミツをひたひたに加えます。密閉して一晩おき、上澄み液を飲みます。

 

〔カリンの砂糖漬け〕

カリン2個を輪切りにして鍋に入れ、ひたひたの水を加えて軟らかくなるまで煮ます。黒砂糖200gを加えて煮つめ、最後に黒砂糖を100gほどまぶします。

 

〔黒豆の煎じ汁〕

大さじ2杯の黒豆と600mlの水を鍋に入れて火にかけ、水が半量になるまで煮つめます。煮汁をこし、好みで黒砂糖を少し加えて、1日3回飲みます。

 

 

激しい咳が続いた後に意識を失う咳失神

 

激しくせき込んだり、強い咳を繰りかえした後に意識を失うケースを咳失神といいます。

 

咳のために胸腔の内圧が異常に高くなり、心臓に戻る血流量が減少すると、心臓から送り出される血液の量も少なくなってしまいます。

 

 

その結果、脳への血流が一時的に不足して、意識を失うと考えられています。

 

咳矢神は病気によるものではないので、それほど心配する必要はありません。以前に肺結核などの肺の病気を患ったことがある人や、ヘビースモーカーに起こりやすいとされています。

 

 

咳をし始めてから10秒くらいで失神し、嘔吐や失禁を伴うケースもみられますが、1分ほどで自然に意識が回復します。特に後遺症を残すこともありません。

 

ただし、なかなか意識が戻らないときは咳矢神以外の原因が考えられるので、早めに受診しましょう。

 

スポンサーリンク