打撲したときの応急処置

目次

 

 

 

手足の打撲なら、医師にみせる前にすばやく応急処置をしましょう。頭、胸、腹を強打したときは、ためらわずに救急車を呼んでください。

 

打撲の応急処置

 

手足を打撲した場合

 

手足を打撲した場合の応急処置1

 

皮膚に傷があるときは、水道水でよく洗い、きれいな脱脂綿などでふいてからガーゼを当て、包帯を巻きます。

 

包帯で圧迫することにより、腫れを抑えることができますが、しびれや激しい痛みが現れたら、少し緩めてください。

 

 

手足を打撲した場合の応急処置2

 

軽い打撲で傷がなければ、ガーゼや包帯などで覆った上に氷のうを当てるなどして、よく冷やします。

 

このとき、患部が心臓より上になるようにしてください。痛みがおさまらず、腫れがひどくなるようなら、医師の診断を受けましょう。

 

 

頭、胸、腹を打撲した場合

 

頭、胸、腹を打撲した場合

 

頭、胸、腹などを強く打ったときは、ベルトや服のボタンをはずして衣服を緩め、静かに寝かせます。

 

外から見える傷がなくても、内臓損傷や内出血を起こしている可能性があるので、救急車を呼ぶなどして、速やかに医師の診断が受けられるようにしましょう。

 

 

 

 

 

注意事項

 

■打撲した部位は、原則として安静にし、冷やします。

 

■打撲してすぐ動かしたり、入浴したりして患部を温めると、内出血や腫れを悪化させることもあるので注意が必要です。

 

■打撲には骨折、捻挫、脱臼を伴うケースが多いので、経過を注意深く見守るようにしましょう。痛みが激しく、腫れがひどい場合は、一度レントゲン撮影をしておくとよいでしょう。

 

■頭、胸、腹などの強打で、内臓損傷を起こすことがあります。意識障害が現れたり、意識があっても激しい痛みや吐き気などがあるときは危険な状態といえるので、すぐに救急車を呼びましょう。

 

■スポーツをしていて打撲を負った場合、応急処置をしたうえで、整形外科医の診断を受けてから練習を再開するようにしましょう。

 

氷のうの作り方

 

① 氷の角が患部に当たると、以外と痛いものです。角張った氷なら、水につけて角を丸くしておきます。ピンポン玉くらいの大きさが理想的です。

 

② 溶けた水が漏れないよう、ビニール袋を3枚くらい重ねます。ビニール袋に氷を入れ、中の空気をよく抜いてから、口もとをしっかり閉じます。

 

③ 氷のうの表面についた水気をよくふき取り、ガーゼなどで包めばできあがりです。

 

④ 患部に直接氷のうを当てず、ガーゼや包帯を巻いた上から当てるようにします。冷たすぎるようなら、患部との間にタオルを挟むなどして調節してください。

 

代表的なスポーツ障害

 

スポーツによるけがとして、頻繁に起こるのが打撲(打ち身)です。主に、打撃、衝突、墜落などの鈍い力が患部に直接加わることによって起こりますが、間接的な外力が関節に加わることでも生じます。

 

顕著な症状は、衝撃を受けた局所やその周辺に激痛が感じられることです。

 

 

しかし、激痛はそれほど長く続かないことが多く、加わった力の大きさによって、その後、腫れたり、ときには内出血がみられたりします。また、関節に外力が加わった場合は、その関節を動かしたときに痛みを感じます。

 

 

 

医師に見せる前に応急処置

 

打撲したとき、皮膚に傷があれば傷口を水道水でよく洗い、ガーゼを当てて包帯を巻いておきます。その後、患部が腫れてくるようだったら、氷をビニール袋にいっぱい入れた氷のうを当てておきましょう。

 

 

もし、弾力包帯があるなら、氷のうの上から巻いて固定しておくと、移動が楽になります。このとき、あまり強く巻きすぎると、しびれや激しい痛みを生じることがあるので、少しゆるめに巻き直す必要があります。

 

すぐに医師の診断を受けられない場合は、包帯による固定は30分間でやめ、次の20分間は包帯をはずしておきます。これを3~4回線り返しているうちに、軽い症状のものならおさまってきます。

 

 

これらの応急処置は、打撲だけでなく捻挫、骨折、脱臼など、ほとんどのスポーツ外傷の初期治療に有効です。内出血や腫れを抑えるのが最大のポイントで、早さが決め手となります。

 

手足の打撲なら、あわてて医師にかかるより、その場で応急処置をしたほうが、その後の治りも早いといわれています。

 

頭、胸、腹を強打したら救急車を

 

打撲の場合、外から見える傷がなくても、内部に損傷を伴うものもあるので注意が必要です。

 

特に、頭、胸、腹の打撲は内臓損傷(脳、肺、肝臓、膵臓、牌臓、腎臓、胃腸)や内出血を起こしていることも考えられ、深刻な事態にならないとも限りません。すぐに救急車を呼ぶなどして、速やかに医師の診断が受けられるようにしましょう。

 

【頭部】

頭部を強く打ったら、頭を高くして静かに寝かせます。このとき、首を前に曲げると呼吸がしにくくなるので、そばにいる人は注意深く見守ってください。

 

けがをした直後には意識がしっかりしていても、しだいに意識障害が現れてくることがあります。この場合、頭蓋内出血が疑われます。また、頭痛が激しくなり、嘔吐を繰り返すようだと頭蓋内の損傷を起こしていることも考えられます。

 

このとき、けいれんや、耳、鼻からの出血が続くこともあります。

 

【胸部】

胸部の打撲で注意したいのは、肋骨の骨折です。肋骨を骨折すると、呼吸のたびに患部が痛みます。2~3本の単純な骨折なら呼吸困難に陥ることはありませんが、呼吸のたびに肋骨が動くため、安静を保つことが難しく、激しい痛みは2~3週間続くこともあります。

 

【腹部】

けがをした直後から激しい腹痛が起こり、顔面が青白くなって腹部がふくらんできたら、内臓破裂によって出血している可能性があります。また、腹痛だけでなく発熱、嘔吐もみられるようなら腹膜炎が疑われます。

 

 

内出血とは

 

打撲などによって血管が破れても、皮膚や粘膜が破れなければ、出血した血液は外に出てきません。こうした出血を内出血といいます。

 

手足の内出血なら、冷やして圧迫し、患部を心臓より高く上げることによって症状を軽減することができます。しかし、内臓からの出血は深刻な事態に陥ることも考えられるので、急いで医師の診断を受けなければなりません。

 

おなかを強く打ったときなどは、内出血の可能性を考え、衣服を緩めて静かに寝かせます。腹部をもんだりさすったりすることは絶対に避け、医師の診断を受けるまでは水や食事をとらないようにします。

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