舌苔と似ている舌の病気|舌白板症|カンジダ症|地図状舌|溝状舌|口腔扁平苔癬

目次

 

 

 

舌苔と似ている舌の病気

 

舌苔と似ている舌の病気|舌白板症|カンジダ症|地図状舌|溝状舌|口腔扁平苔癬

 

舌は思いのほか異常が起こりやすいところです。舌苔と似た症状の病気も少なくありません。

 

毛舌症または黒毛舌

 

舌乳頭のうちの糸状乳頭が伸びて、舌の表面に細かい毛が生えたように見える病気を毛舌症といいます。

 

白色、茶褐色、赤色、緑色などをしていますが、黒色のケースが多いことから、一般的に黒毛舌とよばれます。

 

 

口呼吸や唾液の分泌不足による口腔乾燥、喫煙が関係するなど、発生の仕方が舌苔と似ており、舌苔の特殊な種類ともいえます。

 

中・高年齢者に多く、口臭の原因になりやすい点や自覚症状がほとんどないことなども舌苔と共通しています。

 

ただし、こすってもなかなか取れにくい点が通常の舌苔と異なります。

 

毛舌症・黒毛舌の原因

不衛生な口腔の状態が原因となったり、糖尿病や胃腸障害のような病気が背景にある場合のほかに、抗生物質やステロイド剤の長期内服が誘因になることがあります。

 

薬によって口の中の常在菌の勢力バランスが崩れ、特定の細菌が増殖して起こるもので、菌交代現象とよばれます。

 

抗生物質のトローチ剤や口腔用ステロイド軟膏などの長期使用で起きることもあります。

 

発症の原因が病気によるものか、それとも病気の治療薬が影響しているのか、すぐには判断がつかないことも少なくありません。

 

いずれにしても、使用している薬剤があれば、医師に告げましょう。

 

毛舌症・黒毛舌の治療

誘因となっているものを除去し、口の中を清潔にすれば、大半のケースは治ります。

 

しかし、誘因となっているものが何なのかよくわからない場合は、治癒に時間がかかることがあります。

 

誘因を探すとともに、根気よく、口腔内の清潔を保つようにします。

 

消毒効果のあるうがい薬でうがいをしたり、歯ブラシなどで軽くこすって付着物をとり除くことも、効果があります。

 

 

 

舌白板症

 

まわりよりもやや隆起した不定形の白斑(はくはん)が生じ、こすってもとり除けない状態を白板症といい、舌の表面にできた場合を舌白板症とよびます。

 

舌がんの前がん状態の代表的なものです。高齢者に多く発症し、放置すれば、数パーセントはがん化するといわれています。

 

舌白板症の原因

歯の鋭縁(えいえん)や義歯といった慢性的な刺激や喫煙などが原因となります。

 

舌白板症の治療

組織検査で、がん化の可能性を調べ、多くの場合、切除による治療が行われます。

 

 

舌カンジダ症・口腔カンジダ症

 

カンジダは粘膜に発生する真菌(カビ)の一種で、舌だけに起こる場合を舌カンジダ症、ほおの内側など口腔粘膜全体に起こるケースを口腔カンジダ症といいます。

 

点状または斑状の膜のような白苔が生じます。

 

膜は簡単に破れ、粘膜が露出すると赤くなったりびらん状になったりしますが、慢性化すると白板症と見分けがつかないこともよくあります。

 

舌カンジダ症・口腔カンジダ症の原因

カンジダは常に口腔内にいる菌で、日ごろはからだに悪い影響を与えません。

 

しかし、体力や抵抗力の弱まっている乳幼児や高齢者、妊婦に発症しやすくなります。

 

口腔粘膜疾患や糖尿病などの病気、抗生物質やステロイド剤の長期使用などの影響を受けることがあります。

 

舌カンジダ症・口腔カンジダ症の治療

誘因となっているものをとり除きます。

 

例えば抗生物質が誘因となっているなら使用を中止し、ヨード剤や抗真菌剤で十分にうがいをします。

 

 

地図状舌

 

舌の表面に白い苔のような白斑が現れ、周囲に拡大するとともに、中央に深紅色の平滑な円形の模様がみられる病気です。

 

日によって白斑の位置や大きさが変化したり、くっついたりするところから地図状舌といいます。

 

 

自覚症状はあまりありませんが、ビリビリしたり、食べ物がしみるような感覚を伴うことがあります。

 

10歳以下の子どもに多く、男女比では、女子に多いとされています。大人でも、時々みられます。

 

地図状舌の原因

はっきりとした原因は不明ですが、精神的なストレスで症状がひどくなることがあります。

 

地図状舌の治療

これといった治療法はありません。痛みなどの自覚症状がない場合が多いので、一般的には放置しておき、自然に治るのを待ちます。

 

しみる場合はうがいなどをして、口腔を清潔にするほか、刺激のある食べ物を避けるようにします。

 

溝状舌(ひだ舌)

 

舌の表面に多数の深い溝やしわがみられる病気で、ひだ舌ともよばれます。子どもや若い人にはほとんどみられません。

 

全身疾患の症状の一つとして現れるケースが多く、また加齢に伴う変化の場合も少なくありません。

 

 

なかには先天性の人もいます。がんと間違えて受診する人がいますが、がんとは無関係です。

 

溝やしわに食べ物のかすがたまって不潔になると、炎症を起こしてしみたりすることがあるので、口腔内の清潔を保つことを心がけましょう。

 

口腔扁平苔癬

 

皮膚や粘膜に生じる炎症性の角化症を扁平苔癬といい、両側のほおの粘膜や舌背、舌の左右両側の縁などに発症した場合は口腔扁平苔癬と診断されます。

 

通常、白く網目状またはレース状の形に盛り上がり、舌苔の一種に見えることがあります。

 

症状はさまざまに変化し、摂食時に痛みを覚えることもしばしばです。

 

中年の女性に比較的多く発生するといわれています。

 

多くは難治性で、症状の変化を健康のバロメーターととらえ、一生うまくつきあっていくものと考えたほうがよいでしょう。

 

口腔扁平苔癬の原因

感染症という説や、自己免疫疾患などの説があり、詳しいことはわかっていません。がん化する例もあるといわれています。

 

口腔扁平苔癬の治療

対症療法として、ステロイド軟膏を使用したり、抗ヒスタミン剤を服用します。

 

薬剤を使わずに自然治癒に任せる場合も多くありますが、症状が悪化する前に診断を受けたほうがよいでしょう。

 

 

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