味覚障害の治療(亜鉛の内服)・予防(亜鉛を多く含む食品)

目次

 

 

 

味覚障害の治療

 

味覚障害の治療(亜鉛の内服)・予防(亜鉛を多く含む食品)

 

味覚障害の治療の基本は薬物療法で、硫酸亜鉛またはグルコン酸亜鉛という内服薬を服用するのが一般的です。

 

ただし、服用を開始しても、すぐに効果が現れるわけではありません。亜鉛の働きで新しい味細胞が形成され、味覚が回復するまでには、治療開始から3~6か月ほどかかります。

 

また、発症から治療開始までの期間が長いほど、味覚が戻るまでの時間も長くかかるとされます。味覚障害も、早期発見・早期治療が大切です。

 

 

亜鉛欠乏性味覚障害では、亜鉛内服療法が単独で行われます。

 

薬剤性味覚障害の場合には、主治医と相談のうえで薬の量を減らしたり、服用を中止し、亜鉛の内服が行われます。

 

口内乾燥症をはじめとする口の中の病気や、全身の病気が原因であれば、各病気の治療を進め、亜鉛の内服も併用されます。

 

味覚神経の異常が原因のケースに対しては、原因疾患の治療のほか、ビタミン剤なども服用することになります。

 

心因性味覚障害に対しては向精神薬が使用されることもあります。

 

 

このほか、オーストラリア産のソルティアという海藻を冷凍乾燥した健康食品には亜鉛が豊富に含まれているため、治療に用いられることもあります。

 

高齢化に伴う味覚障害などに効果的とされています。

 

 

味覚障害の予防

 

味覚障害の予防は、食事を通じて亜鉛を摂取することに尽きます。

 

ごく普通の食生活では、亜鉛が不足することはまずありませんが、インスタント食品やファストフードを常食している人、偏食の人などは、亜鉛を多く含む食品を積極的にとることが大切です。

 

なお、食品添加物は亜鉛の作用を妨げるので、十分な注意が必要です。

 

亜鉛の役割と欠乏症状

 

亜鉛は微量元素とよばれるミネラルの一種で、必要量は非常に少ないのですが、からだにとって不可欠な栄養素です。体内では、タンパク質やコラーゲン、核酸の合成にかかわっています。

 

1日に必要な摂取量は成人で15mg、幼児では5mg、妊婦の場合は胎児の成長にも使われるため20mgとなります。

 

 

亜鉛が欠乏すると、味覚異常のほか、嗅覚異常が起きたり、成長や二次性徴が遅れるケースがみられます。外傷の治りが遅くなることもあります。

 

また、脱毛や爪の異常、皮膚炎などの皮膚症状、食欲低下や下痢、免疫力の低下のほか、うつ病のような精神症状を招くこともあるので注意が必要です。

 

亜鉛を多く含む食品

 

穀類 ふ、そば、オートミール
種実類 カシューナッツ、いりごま、 いりアーモンド
豆類 きなこ、赤色辛みそ、高野豆腐、納豆
魚介類 牡蛎、かに、まるごと食べられる小魚(ちりめんじゃこなど)、かずのこ、いか
肉類 牛・豚・鶏のレバー
乳製品 チーズ、脱脂粉乳
卵類 卵黄
野菜類 たけのこ、ブロッコリー
果実類 干し柿、バナナ
きのこ類 まいたけ、しいたけ
海藻類 焼きのり、わかめ、かんてん

 

 

味覚障害の大きな誘因は老化ですが、過激なダイエットや偏った食生活などを背景に、若い世代にも増えつつあります。

 

多忙な生活によるストレスなども増加の一因となっており、現代病の側面をもっています。

 

日ごろから規則正しく、バランスのよい食生活をを心がけましょう。

 

 

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