味覚障害の症状・検査と診断

目次

 

 

 

味覚障害の症状

 

味覚障害の症状・検査と診断

 

味覚障害の症状は人によってさまざまですが、最も多いのは味覚消失で、味がまったくわからなくなります。

 

味が薄く感じるようになる味覚減退も多い症状です。

 

 

また、口の中に何もないのに、常に苦い味を覚える自発性異常味覚もみられます。苦味だけでなく、渋味や塩味を覚えるケースもあるようです。

 

ほかの味の食物を食べているときでも苦味や渋味がする場合と、食事中には普通に食物の味を感じる場合とがあります。

 

 

このほか、ある特定の味だけがわからないと訴える解離性味覚障害や、口に入れた飲食物が、表現しがたいほど嫌な味に感じられるという悪味症も、味覚障害の一つです。

 

醤油を苦く感じるなど、特定の飲食物の味が、本来の味とは異なる味に感じられる異味症というケースもあります。

 

 

味覚障害の検査と診断

 

味覚障害の診断・治療は耳鼻咽喉科や口腔外科で行われます。大学病院などでは、味覚障害の専門外来を設けている病院もあるので、問い合わせてみましょう。

 

味覚障害の問診

 

最初に問診が行われます。まず、風邪や頭部の外傷などに引き続いて起こったのかどうか、ほかの病気の薬物療法が引き金になっていないかどうかなど、発症時の状況について尋ねられます。

 

続いて、口の中の異常や全身の病気の既往について質問されます。また、常用薬の有無も重要なポイントになります。

 

 

問診を進めても原因が特定できない場合には、心理的要因を探るため、発症したころに大きな精神的ストレスなどがなかったかどうか聞かれます。

 

 

また、味覚障害は発症から時間がたつほど治りにくくなるので、医療機関を受診する際には、いつ発症したかについて答えられるようにしておきましょう。

 

味覚障害の視診

 

耳鏡や鼻鏡を使って、中耳炎や副鼻腔炎の有無について調べます。

 

また、口内の乾燥舌苔の有無を知るために、口の中や咽頭の観察が行われます。

 

味覚障害の血液検査

 

血液中の亜鉛や銅、鉄の量などを調べます。

 

肝障害、腎障害、糖尿病などが原因のケースもあるので、肝機能検査や腎機能検査、血糖値の検査も行われます。

 

味覚機能検査

 

ろ紙ディスク法検査

甘味、塩味、酸味、苦味のそれぞれについて、どのくらいの濃さで感じられるかを調べます。蔗糖(しょとう)、食塩、酒石酸、塩酸キニーネの4種類の試薬で5段階の濃度が用意されます。

 

試薬をつけたろ紙を舌に置き、どの濃度で味を感じることができたかを知ることで、味覚障害の程度がわかります。

 

電気味覚検査

舌に電流を流すと、鉄のような味がしてきます。電気味覚検査では、器具を用いて弱い電流から流し始め、どのくらいの強さの電流で、鉄の味を感じたか調べることによって、味覚障害の程度が判定できます。

 

また、器具を舌のあちこちに当てて検査を行えば、舌のどこに障害が起こっているのかを確認することもできます。

 

このほか、必要に応じて唾液分泌機能検査や心理テストが行われることもあります。

 

 

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