手足の痛みとしびれの原因・治療・予防・伝わり方・検査

目次

 

 

 

複数の症状や麻痺があったら、軽視できない病気の可能性もあります。

 

手足の痛みとしびれの原因・治療・予防・伝わり方・検査

 

手足の痛みとしびれ

 

軽症から重症疾患まで幅広い

 

人間のからだのなかで、運動器官としての役割がもっとも大きいのが手足です。

 

手足の異常で一番多い訴えは、痛みとしびれです。痛みは、関節痛や筋肉痛、神経痛として感じることが多いようです。

 

 

これらの痛みは、けが、筋肉や関節の使いすぎなどでも起こりますし、全身の病気の一症状としても出てきます。

 

しびれの症状は、実にさまざまです。冷えて手足の感覚がないときも、ジンジンするような手足の不快な感覚も、筋力が落ちたりして歩きにくくなった状態も、すべて「しびれ」と表現されます。

 

 

感覚の異常や消失は主に知覚神経の障害で起こり、歩行困難などは運動神経の障害が原因となります。

 

痛みとしびれは同時に感じることもありますし、痛みだけ、しびれだけが単独に現れることもあります。手足のどの場所にどのような症状があるかは、原因となっている病気の鑑別に役立ちます。

 

 

手足の痛みやしびれの原因

 

神経や筋肉の障害が主因

 

主体となる症状によって、原因になりそうな病気がある程度判別できます。

 

関節痛

痛みが1つの関節にとどまっている単関節痛と、あちこちの関節が痛む多関節痛に分けられます。

 

単関節痛は関節そのものの疾患によって起こりやすく、化膿性関節炎腱鞘炎、親指や人さし指のしびれを伴う手根管症候群、大腿骨骨頭壊死、テニス肘などのスポーツ障害、骨折や捻挫、痛風などが原因と考えられます。

 

多関節痛は、関節リウマチ変形性関節症、血友病、脊椎炎、乾癬性関節炎といった全身疾患が原因となることが多いものです。

 

関節以外の痛み

筋肉の炎症や血行障害が原因となります。多発性筋炎、ウイルス性筋炎、指が蒼白になって痛むレイノー病、バージャー病、閉塞性動脈硬化症、静脈血栓症、こむら返りなどがあります。

 

ペニシリンなどの薬剤の副作用でも起こります。

 

しびれと痛み

中枢および末梢神経の障害で起こることが多く、各種神経痛、糖尿病性神経障害、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍、帯状疱疹、有機リン中毒などが原因となります。

 

 

運動麻痺

手足の麻痺や脱力などが主症状で、脳卒中や脳腫瘍に併発したり、風邪によく似た症状が先行するギラン・バレー症候群、重症筋無力症、進行性筋ジストロフィーなどの難病で起こります。

 

 

手足の痛みやしびれの治療

 

根治が期待できない難病も

 

運動後などの筋肉痛は、湿布薬を貼ったり、しばらく安静にしていれば、すぐに治ります。

 

外傷後やスポーツ障害などによる痛みも、適切な治療をすればたいてい解消します。

 

 

問題なのは、椎間板ヘルニア、膠原病、重症筋無力症など、治療の困難な病気が原因の場合です。

 

いずれも根治が期待できず、ステロイド薬などの強い薬が使われたり、痛みを軽減するための鎮痛薬投与や神経ブロックといった対症療法が主体となることも多いものです。主治医と相談しながら、気長に治療することが大切です。

 

 

手足の痛みやしびれの予防

 

職業病や姿勢に注意

 

手足の痛みやしびれは、職業病でも起こります。

 

特にコンピューターの普及に伴い、最近増えているのが、頸肩腕障害といわれる症状です。長時間キーボードを打ち続けたり、同じ姿勢で画面に向き合っていたりすると、肩や首のこり、腕のしびれなどに悩まされるようになります。

 

多くは筋肉疲労が原因なので、定期的に休憩をとり、できればからだを軽く動かして、全身の血行をよくすることを心がけましょう。

 

一般に、痛みやしびれがあるとからだを動かすのがおっくうになりがちですが、じっとしているとますます症状を悪化させるので、適度な運動が大切です。

 

 

 

手足の痛みやしびれの伝わり方

 

手足の痛みやしびれの伝わり方

 

手足の痛みやしびれの検査

 

レントゲン検査と血液検査は欠かせません。

 

レントゲン検査では、骨や関節の状態が調べられます。

 

 

血液検査は、糖尿病やリウマチなどの全身疾患の鑑別に役立ちます。

 

脳腫瘍や脳血管障害が疑われるときは、CTやMRIなどの画像診断も行われます。

 

 

神経系の障害が予想される場合は、神経学的検査で、神経の反射や感覚、筋肉の動きなどを調べることもあります。

 

関節液を採取する検査も重要です。正常な関節液は透明、淡黄色で粘り気がありますが、異常があると色が変化したり、混濁したり、粘りがなくなったりします。

 

 

 

正座をるすとなぜ足がしびれるか

 

正座を習慣とする日本人なら誰もが体験したことのある、足のしびれ。

 

ひどいときは足の感覚がほとんどなくなり、立ち上がれなくなることさえあります。

 

 

正座をするとなぜ足がしびれるのでしょうか。これは、ふくらはぎにある神経が圧迫され、それに加えて血液の循環が悪くなるために起こります。

 

日本人はこの状態を「足がしびれた」と一言で表現していますが、医学的にいうと、知覚減退、知覚脱失、異感覚、運動失調、運動麻痺がすべて合わさった複合的な症状なのです。

 

しびれの場合、こうした症状の差は、病気の鑑別に欠かせないものです。

 

日本人は、しびれを実感覚として知ってはいても、微妙な症状の違いを的確に表現できないことが多いのですが、医師の診察を受けるときは、「つねっても痛みを感じない」「手の指が思うように動かない」など、なるべく具体的に症状を説明するようにしましょう。

 

 

 

 

 

鍼灸(しんきゅう)は有効ですか?

ある調査によると、鍼灸治療を受けた症状でもっとも多いのは、腰痛、肩こり、坐骨神経痛、膝関節痛、首、肩、腕にかけての痛みとしびれだそうです。

 

鍼灸が効くメカニズムについては研究が進められ、今のところ、血液循環をよくする、神経系に影響を与え、痛みを抑えることなどがわかっています。

 

西洋医学的な検査で重大な病気が認められないようなときは、試してみるとよいでしょう。治療を受ける際は、信頼のおける施設を選ぶようにします。

 

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