目次

 

 

 

高血圧の原因と環境因子

 

高血圧の原因

 

運動不足

運動は血液中の昇圧物質を抑え、降圧物質(血圧を下げる物質)を増やします。運動をしないとこの恩恵が受けられず、結果的に高血圧の原因になるのです。また、運動は糖代謝をよくし、インスリン抵抗性を改善することもわかってきました。

 

アルコール

一定量(日本酒なら毎日2合)以上のお酒を飲む人は、そうでない人に比べて高血圧になりやすく、飲酒量が多ければ多いほど、血圧が高くなるというデータがあります。

 

喫煙

喫煙者はそうでない人の2~3倍も心筋梗塞や脳梗塞になりやすいことがわかっています。高血圧の治療目的は合併症の予防なので、禁煙は重視されます。

 

白衣性高血圧

家庭用血圧計を使い、自分で測ると正常なのに、病院では高く出てしまう人を白衣性高血圧といいます。家庭血圧計の普及で発見されやすくなりましたが、現在も、外来患者の20~30%を占めると推定されています。それに伴い、最近では薄ピンク色の白衣に変更されてきています。

 

 

 

高血圧の遺伝的素因

 

高血圧になりやすい体質は受け継がれます。両親の背が高ければ、子どもの背も高くなりやすいのと同じです。

 

遺伝の影響力は50~60%といわれます。

 

高血圧の原因となる腎臓機能

 

腎臓はレニンという血圧を上昇させるホルモンを分泌し、血流量を一定に保持しようとします。これも高血圧の原因となります。

 

腎臓には糸球体という毛細血管の塊があります。ここで血液を濾過し、塩分や水分を尿として排泄することで、体液の量と濃度を調節しています。糸球体が血液を濾過するには適度の圧力が必要です。

 

腎臓内動脈の硬化が進むと、血流が悪くなり、血管の弾力も落ちて血圧がかかりにくくなり、糸球体の濾過機能が低下します。すると塩分や水分の排泄量が減って血圧が上がります。

 

さらに腎臓はレニンという血圧を上昇させるホルモンを分泌し、血流量を一定に保持しようとします。これも高血圧の原因となります。

 

 

 

高血圧の原因!?肥満と高血圧の関係

 

肥満の人は、正常な体重の人に比べて、高血圧になる確率が1.5倍も高いといわれます。

 

1つには、太っていると多くの血液を心臓から送り出さなければならないので、慢性的に血管に強い圧力がかかると考えられます。

 

 

「インスリン抵抗性」も注目されています。血液中の糖をからだのエネルギー源として利用するには、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要です。

 

インスリン抵抗性とは、インスリンがうまく作用しなくなることをいい、肥満の人に多くみられます。

 

インスリンの作用が鈍いと、量で補おうとして、膵臓は多量のインスリンを分泌します。増えすぎたインスリンは交感神経を刺激し、血管を収縮させたり、塩分や水分の排泄を妨げるので、血圧が上がるのです。

 

高血圧と食事(塩分)の関係

 

一般的に塩分のとりすぎは、血圧を上げると言われています。

 

からだには、体内の塩分濃度が上がると細胞から水分を引き出して調節し、余分な血液は腎臓を介して排出する調節機構が備わっていますが、高血圧の人は、この機構のどこかが壊れていると考えられています。

 

また、脂肪分の多い食事は動脈硬化と肥満を招き、間接的に高血圧の原因となります。

 

塩分が血圧を上げるメカニズム

塩の成分の塩化ナトリウムは、塩素とナトリウムの化合物で、血圧に影響を及ぼすのはナトリウムです。

 

体内を循環する血液の量は、体内の水分とナトリウムの量によってコントロールされています。水分やナトリウムを多量に摂取しても、通常はとりすぎた分は排泄されます。

 

ところが、腎臓の機能が低下すると、体内に水分とナトリウムがたまり、心臓へ流れ込む血液の量が増加して血圧が上がります。つまり、安定した血圧は、水分とナトリウムの吸収・排泄のバランスのうえになりたっているのです。

 

塩分はからだにとって必要不可欠ですが、過剰な摂取を続ければ高血圧になる可能性が高くなります。実際、塩分を多く含む食事をとる地域では、高血圧の発症率が高いことがわかっています。

 

したがって、高血圧の予防のためにも、日ごろから塩分をとりすぎないように注意することが大切です。

 

塩分を制限しても血圧の下がらない人がいる理由

血圧が塩分の影響を受ける場合を「食塩感受性」、受けない場合を「食塩非感受性」といいますが、なぜこんな違いが生じるのかはわかっていません。

 

ナトリウムを排泄する腎臓の機能が弱い人は、塩分を多くとると血圧が上がります。遺伝的な素質も指摘されていますが、生活環境の変化や加齢などで腎機能が低下すると、非感受性の人も感受性に変わることがあることも指摘されています。

 

 

暖かい室内から寒い屋外に出ると、血圧が急激に上昇します。冬の外出時にはしっかりと重ね着をするようにしましょう。

 

また、冬にウォーキングなどを行う場合には、冷え込みの厳しい早朝を避けましょう。

 

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