腕が上がらなくる五十肩(肩関節周囲炎)の症状・検査 自己診断方法

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腕が上がらなくる五十肩(肩関節周囲炎)の症状・検査 自己診断方法

 

五十肩の症状

 

肩の痛みと運動障害

 

五十肩(肩関節周囲炎)の初期の症状は、肩の痛みです。肩をどこかにぶつけたといった、軽い外傷がきっかけの場合もありますが、直接の原因はわからないことがほとんどです。

 

突然、激しい痛みにおそわれるケースもありますが、徐々に痛みがひどくなっていくのが普通です。

 

 

はじめは、腕を動かしたときに、肩やその周囲に不快感や軽い痛みを感じます。

 

この痛みは夜間から朝方にかけて起こることが多く、その後だんだん強くなっていきます。人によっては、痛みが首や腕にまで広がることもあります。痛みが強くなると、熟睡することもできなくなってしまいます。

 

 

このような急性期を過ぎて慢性期に入ると痛みは軽くなりますが、今度は腕をスムーズに動かすことができないといった運動障害がみられるようになります。

 

髪をとかす、着替えをするなどの動作ができなくなり、日常生活に支障をきたすことが少なくありません。

 

 

石灰沈着性腱炎の場合は、腕を動かす際に、沈着した石灰が回旋腱坂上にある滑液包の中に入り込むため、強い痛みを生じます。

 

激痛のため、救急車で運ばれるケースもあるほどで、手術が必要となる場合もあります。

 

 

五十肩の痛みがひどくて眠れない時には

 

五十肩の急性期には、痛みがひどくて眠れない、寝返りを打てないなど睡眠にも影響を及ぼすことがあります。

 

眠れないと、からだの疲れがとれず、イライラして精神的にもよくありません。

 

寝るときは、痛くないほうの肩を下にして、横向きになります。

 

三角巾などで脱を国定する方法もありますが、ますます肩の動きが悪くなってしまうおそれがあるので、これは1~2日にとどめてください。

 

痛みが強いときは、医師に相談して、痛み止めを処方してもらうのもよいでしょう。

 

 

五十肩の検査

 

五十肩の検査

 

関節造影法でより的確な診断

 

医師は、患者に痛みの程度や部位を尋ねるとともに、肩や腕の動きを調べたうえで、検査を行います。

 

五十肩の場合、通常のX線検査では異常を発見することができません。

 

X線検査で石灰の沈着を知ることはできますが、五十肩の病変部は骨そのものではなく、関節周囲の腱板、関節包、滑液包といった軟らかい組織であるため、X線が透過してしまうからです。

 

 

そこで行われるのが、造影剤を注射した後でX線診断をする、関節造影法という方法です。

 

この方法で滑液包の縮小、腱板の断裂、関節包の癒着など、組織の状態を調べます。

 

必要があれば、さらに関節鏡やCT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像撮影法)による検査を行うことになります。

 

 

五十肩の自己診断方法

 

五十肩の自己診断方法

 

①両腕を前方に90°曲げて肘を脇に軽くつけます。そのまま腕を左右に広げます(外旋チェック)。

 

②次に、①と同じ姿勢から、腕をからだの中央で合わせるように、内側に曲げます(内旋チェック)。

 

腕を十分に広げられないときや手を合わせることができないときには、五十肩が疑われます。

 

五十肩と肩こりばどう違うのですか?

五十肩は関節周囲にある腱板、滑液包、関節包などの軟部組織の炎症であり、肩こりは筋肉の緊張が原因です。

 

肩こりは内臓疾患など別の病気の症状として現れることもありますが、たいていは長時間にわたる不自然な姿勢、目や肩の酷使、ストレスなどが原因となることが多く、休養をとれば治ります。

 

これに対して五十肩は休んだだけではよくなりません。さらに、五十肩では腕が上がらなくなったり、肩の動きが悪くなったりしますが、肩こりではそのようなことはほとんどありません。

 

 

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