肩の関節の周囲に炎症が生じる五十肩(肩関節周囲炎)の原因・症状

目次

 

 

 

肩関節の周囲に生じた炎症のために、肩が痛み、腕を動かすことができなくなる病気です。運動療法を中心に、根気よく治療しましょう。

 

五十肩(肩関節周囲炎)とは?

 

肩の関節の周囲に炎症が生じる五十肩(肩関節周囲炎)の原因・症状

 

肩が痛み、腕が動かせない

 

中高年になると、これといった原因がないのに肩に不快感や痛みを感じることがあります。

 

肩が痛くて腕が上がらなくなったり、手が後ろに回らなくなったりしたら、五十肩(肩関節周囲炎)が疑われます。

 

五十肩とよばれるのは、40歳以上の人に起こりやすく、特に50代の人に多くみられるからです。

 

 

この病気の発症に、男女差はありません。利き腕にも関係はなく、左右どちらの肩にも起こります。

 

片方が治った後に、もう一方が痛くなることもありますが、両方の肩が同時に痛くなることは、ほとんどありません。

 

 

根気よく治療すると、6か月から1年、長くても2年ほどでよくなります。完全に治れば、再発することはまれです。

 

五十肩(肩関節周囲炎)における障害

 

五十肩(肩関節周囲炎)における障害

 

 

 

五十肩の原因

 

老化による肩関節周囲の炎症

 

医学用語では五十肩を肩関節周囲炎あるいは肩甲上腕関節周囲炎といいます。

 

文字どおり、肩の関節の周囲に炎症が生じることが、痛みや運動障害の直接の原因となっているのです。

 

肩がスムーズに動く仕組み

 

肩甲骨と上腕骨が連結しているところが肩関節です。その周囲を、肩を動かす筋肉や筋肉の先端部分である腱、靭帯などが取り囲んでいます。

 

肩関節を構成している二つの骨は、関節包とよばれる組織で覆われ、その内部は潤滑油の働きをする滑液(かつえき)で満たされています。骨と腱の付着部にも、滑液で満たされた滑液包という袋状の組織があります。

 

肩関節がスムーズに動くためには、このような構造が総合的に働くことが必要となります。

 

肩関節の周囲の老化現象

 

年をとるとともに、肩関節の周囲の組織も老化します。このため、本来滑らかに動くはずの部分に摩擦が生じ、炎症を引き起こしてしまうことがあります。

 

最も炎症を起こしやすい部位が、肩の関節を取り巻いている回旋腱板(かいせんけんばん)です。

 

 

これは、回旋筋群とよばれる四つの小さな筋の束が集まって丈夫な腱の集合体になったものです。回旋腱板は二つの硬い骨に挟まれているため、腕を上げ下げするたびに圧迫されて摩擦を生じます。

 

長年、このような摩擦を受け続けると、回旋腱板はしだいに薄くなり、すり減ってきます。ひどくなると亀裂が生じたり、断裂することさえあります。

 

 

回旋腱板に老化(退行変性)が生じると、隣接する滑液包や関節包にも負担がかかり、炎症が起きやすくなります。そして、いったん炎症が出ると、肩を動かすたびに痛みが生じるため、肩をあまり動かさなくなってしまいます。

 

ところが、長い間肩を使わないでいると、肩関節の周囲の組織が癒着してしまい、今度は動かそうとしても動かせなくなってしまうのです。

 

 

いわゆる五十肩とは、このようにして肩の関節の周囲に炎症が起き、腕が上がらなくなったり、後ろに回らなくなったり、適度に肩を動かすことができなくなった状態のことをいいます。

 

また、五十肩というのは、原因がはっきりしない場合をいい、回旋腱板や滑液包の中に石灰が沈着する石灰沈着性腱炎のように、原因が明らかになった場合は、それぞれの病名でよぶようになります。

 

五十肩の起きる過程

 

五十肩の起きる過程

五十肩は、肩関節を構成している組織に循環障害などの老化、いわゆる退行変性が生じ、これがもとになって筋肉が萎縮したり、柔軟性が失われたりして起こると考えられています。

 

腱板や上腕二頭筋長頭腱は、肩関節の運動時の影響を受けやすいため、五十肩の原因になります。

 

 

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