肘(ひじ)の関節

 

腕を曲げたり伸ばしたり、手の向きを変える働きをする複数の関節です。

 

肘の関節の仕組み

 

肘関節は上腕と前腕をつなぐ連結器の役目をします。

 

上腕骨は上腕の主軸となっている円筒状の骨で、上・下端が太くなっています。上端は肩関節をつくり、下端では肘の関節を構成しています。

 

下端では、上腕骨滑車と上腕骨小頭が並んで関節面をつくり、それぞれ前腕の尺骨(しゃくこつ)と橈骨(とうこつ)との間に関節を形成しています。

 

また上腕骨の下端には、内側上顆(ないそくじょうか)と外側上顆(がいそくじょうか)という二つの突出部があり、外から触れる事が出来ます。

 

前腕は、外側の橈骨と内側の尺骨からできており、この二つの骨はほぼ平行に走っています。尺骨の滑車切痕は、上腕骨滑車とともに関節をつくるほか、橈骨の上端である橈骨頭とも関節を形成しています。

 

上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕とがつくる関節を腕尺関節、上腕骨小頭と橈骨頭でなる関節を腕橈関節、滑車切痕と橈骨頭が構成する関節を上橈尺関節といいます。この三つの関節が共通の関節包に包まれて、肘関節となります。

 

上腕骨の末梢端(手側端)は、骨長軸に対して前方に45度に傾いています。そのため、肘関節は伸ばすより曲げる動きの方が楽に、しかも十分に行う事ができます。

 

肘の屈伸は、上腕骨と尺骨の間の腕尺関節で行われますが、手のひらを前に向けたり、後ろに向けたりする回旋は、尺骨と橈骨がつくる上橈尺関節で行われます。

 

 

肘(ひじ)の関節

 

関節はなぜ簡単にはずれないのか?

 

関節は、2個またはそれ以上の骨と骨がつながってできていますが、通常の生活で、簡単に骨がずれたりはずれることはありません。また関節が反対の方向に曲がることも、めったにありません。

 

このように関節が簡単にはずれることがないのは、靭帯が外側をしっかりととめているからです。

 

靭帯は、骨と組織を結びつけて固定する線維状の帯です。無理な力が加わると、靭帯が伸びきったり断ち裂かれたりして、関節ははずれてしまいます。

 

肘の関節のつくりと役割

 

手を伸ばして物を取ったり、食事をしたり、書き物をしたり、また洋服を脱ぎ着したり、手や腕は人間の生活に欠かすことのできない、器官の一つです。手や腕を動かすときに重要な働きをする部位が肘関節です。

 

肘関節は上腕と前腕を連結させる役割をして、腕を動かすときに微妙な働きを行います。

 

肘関節は複数の関節からできており、肘の屈曲や手の向きを変えたりするときに、上腕や前腕を適切な方向に運動させます。肘を曲げたり伸ばしたりするときには、上腕骨と尺骨の間の腕尺関節が関与します。

 

腕尺関節は、1軸性の蝶番関節とよばれる構造です。1軸関節とは、一つの軸でしか動かせない関節で、屈伸運動しかできません。蝶番関節とは、関節面の形から分類した種類の一つで、蝶番が開閉するように屈伸しかできない関節をいいます。

 

手のひらを前に向ける動きを回外運動、後ろに向ける回内運動といいます。この運動にも、肘の関節がかかわっています。

 

この回外・回内運動は、橈骨と尺骨がつくる上橈尺関節が行います。

 

上橈尺関節の構造は、1軸性の車軸関節に分類されます。車軸関節は、蝶番の屈伸運動に回転運動を加えた動きをする関節で、関節面は、車の車輪とフェンダーの関係のようになっています。そこで、車輪の軸を中心にするのと同様に回旋運動ができます。

 

肘を屈伸するときには、腕の筋肉が収縮・弛緩する運動も関与します。肘関節が屈曲するときには、腕の外側にある上腕二頭筋や上腕筋が収縮し、内側の上腕三頭筋は弛緩します。

 

逆に肘関節が伸展するときには、上腕二頭筋や上腕筋は弛緩し、上腕三頭筋は収縮します。

 

運動範囲は狭い肘関節ですが、朝歯を磨くことから始まって、茶碗を持ったり、洋服を着たり、かばんを腕にかけたり、重要な役割を担っています。

 

肘の関節は、日常生活で人間がこまやかな手の動きをするために欠かせない器官です。

 

少年野球でlま変化球の多用に注意

 

投球フォームがしっかりしないうちに、子どもが変化球を過度に投げると肘に負担がかかり、野球肘を起こすことがあります。

 

球を投げるとき、肘関節外側の骨の間は圧迫されたり、回旋する力が働きます。内側では筋肉や靭帯に負荷がかかって、筋肉や上腕骨内側上顆部に近い内側側副靭帯の付着部が引っ張られます。

 

そのため外側では上腕骨小頭部に傷がつき、軟骨の一部が剥離(はくり)して関節の中を遊走することもあります。これは離断性骨軟骨炎といわれ、肘を伸ばしたとき、遊離した骨片の刺激によって痛みが出たり、筋肉に炎症を起こします。

 

肘の内側が痛むのは筋肉や腱に炎症を起こしたり、骨に変形してくることが原因です。

 

投球をするときには、変化球を多く投げないようにして、連日の登板は避けるようにしましょう。肘に痛みを感じたら、投球は中止します。

 

この障害は、ソフトボールややり投げなどによっても起こります。

 

軽いうちなら、投球練習を中止して、湿布して患部を安静にしていると治ります。強い痛みがある場合には、消炎鎮痛剤の投与が行われ、多くは2~3か月でよくなります。

 

 

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