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ワキガの治療

ワキガの治療

 

 

ワキガや多汗のように発生のメカニズムがはっきりしている場合、原因をとり除く手術をするのが根本的な解決となります。

 

ただし、身体的症状はあっても、あまり気にしないで、においが少し弱まればよいという人もいます。この場合には、手術ではなく一過性の治療法、つまり汗を抑え、においを防ぐ方法で対応します。

 

 

基本的には、特に汗をかきやすい夏場など、こまめにシャワーを浴びて清潔にし、風とおしのよい服を着るようにしましょう。

 

わき毛は汗の乾燥成分を貯留してしまい、においのもととなるので、脱毛クリームやカミソリでわき毛を剃っておくことも必要です。

 

肌を清潔にしておくために、消毒用エタノールを使うのも一つの方法です。消毒用エタノールをコットンに含ませて、汗のかきやすい部分を拭きます。原液のままではなく、エタノール7に対し、水3の割合で薄めて使用します。

 

消臭と殺菌効果があり、清涼感が得られます。わきの下は毛をそった後や脱毛後はかぶれることがあるので、試しに少量をつけてテストします。

 

同様に足のにおいが気になるようでしたら、足の指の間などもエタノールで拭くようにします。そのうえで、靴下を頻繁に替えるようにするとよいでしょう。

 

 

食事とワキガも関係があります。何代にもわたり、高たんぱく、高カロリーの食事をとり続けている欧米人がアポクリン汗腺、エクリン汗腺、皮脂腺が発達していることから、肉類を中心とした脂肪分が多い食事はワキガに関係があるといわれています。

 

ただし、ワキガはもともとは体質的な遺伝であり、食事ではなかなか治るものではありません。ワキガが気になり始める成長期の子どもにとって、肉、乳製品、卵などはからだに欠かせない栄養源ですから、食事制限はなるべく避けましょう。

 

 

ただし、食べる物によってにおいが余計にきつくなる場合があるので、ワキガが気になるようなら注意しましょう。

 

例えば、ニラ、ニンニク、玉ねぎ、パセリなどを多くとると、汗のにおいはきつくなります。高たんぱく食品やアルコール、辛い物といった刺激物のとりすぎも要注意です。

 

 

また、汗をかきたくないからといって、水分を控えるのもよくありません。体内の毒素が外に排出されなくなってしまい、別のにおいがします。

 

老廃物が排出されないため起こる二日酔いのときのようなにおいで、アセトン臭とよばれ、ダイエットをしている若い人にも起こるにおいです。夏場に水分を控えても同じようなことが起こり、逆効果となります。

 

 

こうした生活上の注意に加え、病医院では制汗剤や殺菌剤、消臭剤(デオドラント)が処方されることもあります。

 

塩化アルミニウム10~20%、サリチル酸アルコール5%、タンニン酸アルコール10%、ホルマリンアルコール5~10%などの水溶液・アルコール液がよく使われます。市販の制汗剤や脱臭剤なども、成分的には病医院で処方される薬と同じものです。

 

 

いずれにしても薬剤の場合、ワキガ体質の人には汗をかきやすい人が多いので、汗で薬に含まれる成分が流されてしまいます。そのため効果が薄くなってしまうので、1日に2~3回塗布しなければなりません。

 

ワキガがひどい場合や、それほどでなくても本人が希望するときには、アポクリン汗腺の数を減らす手術を行うこともあります。代表的な手術法として次のようなものがあります。

 

 

 

皮下組織掻爬法(ひかそしきそうはほう)

わき毛部を少し切り込み、キューレットとよばれる鋭利なスプーンのような器具で、皮下組織を裏面からかき出す方法です。

 

皮膚切除法

わき毛部を紡錘形に切除し、縫い合わせます。傷はかなり目立ちますが、効果は最も高く、年配で傷を気にしない人には向いています。

 

皮下努除法(ひかせんじょほう)

皮膚まで切り取ってしまう皮膚切除法に対して、この方法は皮膚をそのまま残して皮下組織だけ除去します。

 

止血、組織切除も過不足なく行われるので、最も一般的な方法です。超音波メスが併用されることもあります。

 

皮下組織別除法(稲葉法)

わき毛部の一部を切開し、専用に開発された器具で裏面から広範囲に皮下組織を削除する方法です。

 

傷は小さく、効果もありますが、一部の病院でしか行われていません。

 

電気分解法

永久脱毛と同時にアポクリン汗腺を破壊する方法です。

 

わき毛の再生がしばしばみられるので、繰り返し処置する必要があります。エクリン汗腺は残るので、多汗は解消しません。

 

皮下組織吸引法

肥満における脂肪の吸引法と同じ要領で、汗腺組織を掻爬、吸引します。

 

電気分解法以外、どんな手術でも傷は残ります。また、においも完全になくなるわけではありませんから、わきの下を清潔にし、日ごろのケアを心がけるようにします。

 

受診できる医療機間は形成外科、皮膚科、美容外科などですが、美容外科以外は健康保険が適用されます。

 

 

同じワキガの手術をしても、男性と女性とでは、わき毛に対する処理は違ってきますか?

女性はエチケットとしてわき毛を処理しますから、手術によってわき毛がなくなることはむしろ一石二鳥と考えられるでしょう。

 

しかし、男性はすっかりわき毛がなくなってしまうことに抵抗があるかもしれません。

 

現在一般に行われている皮下剪除法は、わき毛中央部を5~6cm切開し、ハサミでわき毛の毛根とともにアポクリン汗腺を切り取ります。

 

この方法ならば、手術前に比べて多少わき毛が少なくなりますが、心配するほどのことはありません。従来は毛根部を取ってしまえば発毛しないと考えられていましたが、発毛に関係するのは皮脂腺開口部付近にある峡部毛鞘(きょうぶもうしょう)であることがわかっています。

 

皮脂腺を残して手術をすれば、少しですがわき毛は再び生えてきます。

 

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