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多毛症の検査と診断・診断の目安

目次

 


 

多毛症の検査と診断

 

多毛症の検査と診断・診断の目安

 

問診と毛の発生検査でチェック

 

多毛症の診断は、問診と毛の発生の様子を調べる視診で、ある程度の見当がつけられます。

 

そのうえで血液検査によって男性ホルモン量を調べ、内分泌検査で副腎や卵巣の異常を鑑別して、診断を確定します。

 

【問診】

 

家族に同じ病気をもった人がいるかどうか、発症年齢、病歴、からだと心の症状について聞かれます。

 

家族歴では、近親者に副腎機能障害や多のう胞性卵巣症候群の人がいるかどうかを調べ、同じ病気の可能性をチェックします。

 

発症年齢の問診では、思春期や閉経期では生理的な多毛症、成人期では内分泌障害の可能性をみます。

 

 

月経異常や不妊症の場合は、内分泌異常を疑い、卵巣腫瘍、副腎腫瘍、多のう胞性卵巣症候群の可能性があるときは、精密検査を必要とします。

 

そのほか、にきびなどの皮膚疾患や肥満の有無、心理面について調べます。

 

心理面のチェックが行われるのは、医学的には多毛でないにもかかわらず悩むケースがあり、心理的な要因が強いとされるからです。

 

【視診】

 

毛の発生の様子をみて、口髭、あご髭、胸毛、腹部、陰毛、腕、太腿、背中、臀部(でんぶ)について、多毛の程度をスコア化した表と照らし合わせます(■下の図「多毛症の診断の目安」参照)。

 

その結果、8点以上ならアンドロゲンが過剰な男性化兆候を示す多毛とされます。

 

【血液検査】

 

血清中のアンドロゲンの量を測定します。著しく高い値を示す場合は、副腎や卵巣の異常が疑われます。

 

【内分泌検査】

 

副腎・卵巣抑制試験といわれる検査です。副腎や卵巣に原因となる病気がないかをチェックします。

 

男性ホルモンを抑制するデキサメサゾンやエストロゲンなどのホルモンを投与して、24時間後に尿中に出る男性ホルモンの量を調べます。

 

投与前の尿中の量と比較して、抑制の状態をみて、卵巣腫瘍、副腎腫瘍、下垂体腫瘍などを鑑別し判定します。

 


 

 

 

 

多毛症の診断の目安

 

多毛症の診断の目安1

多毛症の診断の目安2

 

アンドロゲン感受性が過剰になって起こっているハイパートリコーシスは、その程度によって1~4点までスコア化されています。

 

合計8点以上の場合に多毛症の疑いがあると診断されます。

 

病的な多毛に注意

 

多毛に悩む女性の多くは美容面を気にしてのことですが、なかには多毛が病気のサインであるケースがあります。

 

急に多毛になったときは、内分泌異常、特に卵巣腫瘍や排卵障害が疑われます。

 

月経がなくなり、基礎体温をつけてみて低温期が45日以上続くようなら、すぐに内分泌内科や産婦人科を受診しましょう。

 

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