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かゆみの原因・治療・予防|発疹を伴う場合と伴わない場合

目次

 


 

細菌やウイルスの感染が原因のかゆみは、からだを清潔にすることで、ある程度防ぐことができます。

 

皮膚病だけでなく内臓疾患が原因で起こることもあります。かゆみといっても軽く考えずに。

 

かゆみとは?

 

かゆみの原因・治療・予防|発疹を伴う場合と伴わない場合

 

かきたくなる皮膚の不快感

 

かゆみは、皮膚をかきたくなる不快感です。そのメカニズムについては、不明な点が少なくありません。

 

痛みを弱くした感覚がかゆみだという考え方もありますし、痛みとかゆみが同時に起こるケースもあることから、独立した別の感覚ではないかとする説もあります。

 

 

ただ、かゆみを引き起こす物質や、その刺激が脳に伝わる経路については、かなりわかってきました。

 

 

皮膚の表面にある表皮と、その下にある真皮との接合部分には、かゆみの刺激をキャッチする受容体があります。

 

機械的・電気的・化学的な刺激や温度による刺激などが加わると、それが神経線維や脊髄などを通じて大脳に伝わります。私たちがかゆみを知覚するのは、その瞬間です。

 

 

かゆみの刺激をもたらす代表的な化学物質がヒスタミンです。

 

体内で産出され、花粉症アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を引き起こす物質として知られていますが、感染に伴うかゆみもこの物質が関係していると考えられています。

 

 

かゆみの原因

 

皮膚の炎症とは限らない

 

かゆみは、発疹(湿疹や腫れ、斑などの皮膚の変化)を伴う場合と、伴わない場合があります。

 

かゆみの原因となっている病気を考えるときは、まずは発疹の有無で判断するとわかりやすいでしょう。

 

発疹を伴う場合

 

第一に、湿疹や皮膚炎などの皮膚の病気が考えられます。

 

アトピー性皮膚炎じんましん接触皮膚炎といったアレルギー性の皮膚炎のほか、脂漏性湿疹、主婦湿疹(手湿疹)などがあります。

 

 

細菌やウイルスの感染が原因であることも少なくありません。

 

はしか(麻疹)や風疹、水ぼうそう(水痘)のほか、白癬菌(カビの一種)による水虫や股部白癬(いんきんたむし)、カンジダ膣炎なども、かゆみの症状がある病気です。

 

デリケートゾーンのかゆみについてはコチラを参照ください。
デリケートゾーンのかゆみの原因と治療

 

ほかに、薬が原因で起こる薬疹や、ダニが寄生して起こる疹癬などがあります。

 

発疹を伴わない場合

 

皮膚に異常が見られないのに、かゆい場合を「皮膚そう痒症」といいます。

 

皮膚そう痒症には皮膚の乾燥によって起こる老人性そう痒症や妊娠性痒疹、急激な温度変化で起こるかゆみなど、生理的なものが少なくありません。

 

 

また、心因性でかゆみの出るケースもあります。これらのほとんどは心配ありませんが、背後に重大な病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

 

 

例えば、腎臓病や肝臓病などの内臓疾患、糖尿病やバセドゥ病などの内分泌性疾患でもかゆみを伴います。

 

長期にわたり原因不明のかゆみが続くときは、医師に相談しましょう。

 

接触皮膚炎が起こりやすい部位と原因物質となるもの

  • :毛髪用化粧品、パーマ液、シャンプー、リンス、帽子
  • :化粧品、外用薬
  • :目薬、眼帯、眼鏡
  • :イヤリング、ピアス、眼鏡のつる
  • :口紅、歯磨き剤
  • :ネックレス、ファスナー
  • :ブラジャー
  • 胴体:化学繊維、ゴム、金具
  • :洗剤、指輪
  • 手首:腕時計、ブレスレット
  • ワキの下:せっけん、香水
  • :靴、靴下、外用薬
  • 性器:生理用品、避妊用品、外用薬、下着

 

アクセサリーや腕時計のバンドなど、金属・革製品が代表的な原因物質ですが、衣服や整髪料など、ありとあらゆる身の回りの品が原因になります。

 

皮膚炎を起こす部位もさまざまですが、皮膚が柔らかく、汗が蒸発しにくいところは特に起こりやすくなります。

 

参考:接触皮膚炎の原因物質

 

 

かゆみの治療

 

かゆみ原因をしらべてから薬を使用

 

かゆみの治療薬としては、抗ヒスタミン剤やステロイド剤(炎症やかゆみを鎮める)などが知られていますが、アレルギーが原因なのか、それ以外の皮膚病なのか、内臓疾患なのかを突きとめてから使用するのが原則です。

 

 

市販の薬を使うにしても、医師や薬剤師に相談してからにしましょう。内臓疾患や内分泌性疾患が原因である場合は、その病気を治療します。

 

軟膏の選び方

 

軟膏は脂肪、ワセリンなどの基剤に有効成分を配合した外用薬で、油脂性軟膏、乳剤性軟膏(クリーム)、水溶性軟膏の3つに大別できます。

 

 

有効成分は同じでも、それぞれ特徴があるので、症状に適した軟膏を選ぶことが大切です。

 

 

油脂性軟膏は刺激が少なく、患部を保護する働きがあり、乾燥してかさぶたのできた患部やアトピー性皮膚炎に適します。

 

クリームは、皮膚への浸透性が高いので、軽度の乾燥肌に使用します。ただし、ぴらんや潰瘍ができてジクジクした患部にぬると、悪化させることがあります。

 

水溶性軟膏は分泌液をよく吸収するので、びらんや潰瘍に使います。乾燥した患部には適しません。

 

 

 

かゆみの予防

 

皮膚を刺激せず、清潔に

 

皮膚を清潔に保つことを心がければ、ある程度感染を防ぐことができますが、入浴時に皮膚を強くこするのは逆効果です。

 

 

皮膚に傷がつき、感染を起こしやすくなるからです。かきむしるのはもちろん厳禁です。皮膚が傷ついて二次感染を起こし、症状を悪化させます。

ステロイド剤は副作用が強いのですか?

ステロイド軟膏は、副腎皮質ホルモンを化学的に合成した外用薬です。

 

炎症を抑える作用があるので、アトピー性皮膚炎などの治りにくい皮膚炎に処方されます。効きめは強力ですが、その分、副作用が強いといわれています。

 

 

症状がひどいときに一時的に使うのが通常で、長期にわたって使うと、ニキビ様の発疹が出たり、皮膚が薄くなって毛細血管が浮き上がるなどの副作用がみられることがあります。

 

さらに、長期使用の後に中止した場合、皮膚炎の症状がかえって悪化することもあるので、医師とよく相談しながら使用するのが鉄則です。

 

薬を飲んだら発疹が出てかゆくなりました。心配はありませんか?

単なる副作用のこともありますが、薬物アレルギーの可能性もあります。いずれにしろ薬の使用を直ちに中止し、医師に相談してください。

 

 

特にアレルギー体質の人は注意が必要です。ひどい場合には、ショック状態を起こし、生命に危険が及ぶこともあります。

 

過去に一度でも薬を飲んで発疹が出たことがある人は、どんな診療科目で受診する際にも、そのときの薬の名前、使用状況、症状などを詳しく医師に説明しておきましょう。

 

じんましんは治りますか?

皮膚が赤くなって膨れ上がり、かゆみを伴う一過性の皮膚疾患がじんましんです。

 

アレルギー体質の人に起こりやすく、食物、金属、化学繊維など、原因物質(アレルゲン)は人によって違います。

 

 

また、運動後や入浴時など、温度の急激な変化によって起こるじんましんもあります。

 

じんましんは、かゆみの原因であるヒスタミンの活動を抑制する抗ヒスタミン剤を使うことで、症状を軽減できます。

 

 

しかし、薬の使用はあくまで対症療法であり、完治させることはできません。

 

身の回りを清潔にし、原因と考えられる物質との接触を最小限にし、規則正しい生活を送ってからだに無理な負担をかけず、抵抗力を少しずつつけていくことが最善の策といえるでしょう。

 

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