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皮膚科でのニキビの治療・家庭でできるニキビ治療・ケアと予防

目次

 


 

思春期とともに始まり、25歳くらいで消失しますが、治療には洗顔やふだんの生活習慣など、家庭でのケアが大切です。

 

皮膚科でのニキビ治療(外用薬と内服薬)

 

皮膚科でのニキビの治療・家庭でできるニキビ治療・ケアと予防

 

外用薬と内服薬で治療

 

ニキビの治療方法は、医師によって多少異なるのですが、基本的には内服薬と外用薬による治療が行われます。

 

ニキビの局所療法

 

専用の圧出器を使い、毛穴にたまった皮脂を押し出し、硫黄を含むローションを患部に塗ります。これには脱脂、角質溶解作用があり、市販もされています。

 

ニキビ菌の活動を抑え、炎症をやわらげるためにクリンダマイシンという抗菌薬のローションを塗ることもあります。これは市販されておらず、医師の処方でのみ入手できます。女性ホルモンや抗菌剤などを含有した軟膏や、ビタミンA酸の外用薬を使うこともあります。

 

ニキビの全身療法

 

患部の炎症がひどく、重症の場合、テトラサイクリン系の抗生物質を使います。これには、毛穴の中のニキビ菌に対して優れた抗菌作用と脂肪の分解を抑える効果があります。

 

比較的少ない量を8週間ほど続けて服用し、効果を観察するという使い方が多いようです。

 

 

抗生物質と同様の効果が、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)や荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などの漢方薬にもあります。

 

抗生物質に比べると作用は弱いのですが、長期間服用に向き、1日3回の服用で8週間ほど様子を見ます。また、ホルモンの異常刺激が発症と関連しているので、それを是正する薬が使われることもあります。

 

プロゲステロンの代謝物として尿中に排出されるプレグナンジオールという物質が含まれる薬は、プロゲステロンの作用を弱める作用があります。

 

1日1回の服用を3~4週間続けると少しずつ効果が現れ、長期間服用していくうちに症状が軽くなっていきます。副作用はほとんどありません。

 

 

性ホルモンの代謝は主に肝臓で行われますが、思春期になって大量の性ホルモンが分泌されるようになると、肝臓が処理しきれなくなり、性ホルモン失調が起こり、ニキビを発症するという考え方もあります。

 

このため、性ホルモンの肝臓での代謝をうながすビタミンB2を静脈注射することもあります。

 

 

これらの薬のなかから、医師が症状に応じて、様子を見ながら処方を決めます。いずれにしても、治療を受けたからといってすぐに効果が現れるものではないので、気長に続けることが必要です。

 

 

家庭でできるニキビ治療・ケア

 

洗顔とふだんの生活習慣が大切

 

ニキビの治療には、家庭でのケアが大切です。

 

まず、1日に数回、まめに洗顔をして余分な皮脂を取り除き、毛穴のつまりを取って清潔にしておくことが必要です。洗顔のときには必ず石鹸を使い、よく泡だてて洗いましょう。

 

石鹸はふつうの浴用石鹸で十分ですが、目の周囲など皮脂の分泌が少ない部分もあるので、額やほお、あごなど、ニキビができやすいところを部分洗いするようにします。

 

 

白ニキビや黒ニキビができている場合、洗顔用のブラシなどを使うと毛穴の角質が取り除けるため、効果的です。

 

しかし、赤ニキビのように炎症が起きているときにはそっと洗うだけにします。

 

 

また、ブラシ類で力を入れてこすったり、不潔なままで使うと、皮膚をかえっていためることになります。洗い方や回数は、個人差がありますが、目安としては、皮膚が多少かさつく程度まで洗うようにするとよいでしょう。

 

毛髪の汚れもニキビを悪化させるので、洗髪は毎日するようにします。また、額のニキビが悪化しているときには、前髪が額につかないよう、髪形を工夫しましょう。

 

 

洗顔後に外用薬を塗るときは、顔全体につけないよう注意します。ニキビの治療薬は市販のものも含め、皮膚を乾燥させる成分が配合されているので、顔全体に塗ると異常乾燥を起こしてしまいます。

 

ニキビが悪化しているときは、コールドクリームや栄養クリーム、油性のファンデーションの使用は中止します。

 

ほお紅などブラシを使うメイクはブラシの刺激でニキビを悪化させる可能性があります。化粧水、乳液程度は問題ありません。

 

 

ふだんの生活もニキビの悪化に関係します。便秘を避け、疲労やストレスがたまらないように規則正しい生活を心がけます。

 

昼食後に30分から1時間ほどのんびりするようにしただけで、急に軽快することもあるといわれています。

 

 

日光にある程度当たるのも治療には必要で、日光にまったく当たらずにいると治癒が遅れるという説もあります。

 

また、間食、特に甘いものの食べすぎは厳禁です。牛乳やバター、チーズなどの乳製品も避けたほうがよいでしょう。洋食よりも和食の食事を勧める医師も多いようです。

 

 

ニキビの治療薬・外用薬

 

ニキビの治療薬・外用薬現在、市販されている薬では、サルファ系などの抗菌剤が含まれた軟膏や、硫黄成分配合のローションなどが中心ですが、そのほかにも高い効果が期待される外用薬の新しい薬が登場しています。

 

抗菌剤の一種、ナジフロキサシンは毛のう内のアクネ桿菌に対して強い抗菌作用があり、炎症を軽減させる効果にも優れているといわれ、副作用もほとんどありません。

 

 

また、欧米などの諸外国では注射液や外用薬として販売され、治療効果が高いと評価されているリン酸クリンダマイシン含有薬には強い抗菌力があります。

 

しかし、まれに副作用を起こすことがあり、日本では一般に販売されていません。(ネット通販で購入できます)病院により医師が処方すれば外用溶液が使える程度です。

 

家庭でできるニキビの予防

 

親が重症のニキビなら要注意

 

遺伝的な要素が強いため、両親が思春期に重いニキビで悩んだ経験がある場合、子どももニキビができる可能性が高くなります。

 

早めにマメに洗顔する、甘味をひかえる、規則正しい生活を送るといった家庭でできる予防法を実践しておきます。

 

また、ニキビが重症化してあとを残すようなことにならないうち、早めに医師の治療を受けるようにしましょう。

 

 

ニキビを早いうちにつぶすとすぐ治るのは本当ですか?

ニキビを不用意につぶすことは勧められません。医師が専用の圧出器を使うときも、事前に蒸しタオルで皮膚を軟らかくしておくなど、よく注意をして処置をしています。

 

また、押し出しにくいときには、無理には圧出せず、少し時期を待つようにしています。素人判断でむやみにつぶすと、色素沈着を起こすなど、皮膚にあとを残すことになります。

 

ふつうの浴用石鹸で洗顔しているのですが、ニキビが悪化しているようです。もっとよい洗顔剤は?

基本的にはふつうの石鹸も効果はあります。それでも心配なら、硫黄を含んだ石鹸や、抗菌物質を含んだ石鹸、ニキビ肌用のスクラブ洗顔剤などが市販されています。洗顔ブラシやスポンジも有効なことがあります。

 

しかし、スクラブやブラシ、スポンジなどは炎症を起こしていない場合にのみ、使うようにします。過度な刺激を与えると、色素沈着を起こす原因になりますので、ゴシゴシと不必要に力を入れてこすらないよう、十分に注意して使うようにしてください。

 

 

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