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急な高熱がでたときの応急処置

目次

 


 

鳥肌が立ったり寒気がしたら、高熱が出ている可能性があります。からだを温かくして安静にし、全身の状態をよく観察しましょう。

 

急な高熱がでたときの応急処置

 

急に高い熱を出したとき

 

急な高熱がでたときの応急処置1

 

悪寒や震えが起こったら、全身を毛布などでくるんで保温します。

 

しばらくして状態が落ち着いてきたら、お茶などの温かい飲み物を少しずつ口に含ませるようにしましょう。

 

 

急な高熱がでたときの応急処置2

 

高熱が出てきたら毛布などの数を減らし、氷のうや氷まくらなどで頭を冷やすと気分が楽になります。

 

発熱が長引くようなら、首の両側、腋の下、鼠径部(そけいぶ)にも氷のうを当てます。

 

 

急な高熱がでたときの応急処置3

 

汗をかいたら、そのたびに下着を取り替え、乾いたタオルでからだをふきます。

 

発汗直後には熱が下がりますが、油断して保温を怠ると再び体温が上昇するので注意してください。

 

 

 

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熱に伴う症状で疑われる病気

頭痛・吐き気がある

髄膜炎、脳炎

咳と痰が出る

肺炎、急性気管支炎

喉が痛む

急性咽頭炎、扁桃炎

腹部に激痛がある

胆のう炎、急性虫垂炎

血尿が出る

急性膀胱炎

発疹が出る

風疹、はしか、水ぼうそう

耳が激しく痛む

急性中耳炎

黄疸がある

劇症肝炎、ウイルス性肝炎

 

発熱を起こす病気はさまざまですが、多くは一時的なもので、長くても1週間後には平熱に戻ります。

 

40℃以上の高熱が出ることもあるインフルエンザでさえ、3~4日後には熱が下がってきます。しかし、なかには発熱が深刻な病気のシグナルとなっていることもあるので、油断は禁物です。

 

 

高熱とともに激しい頭痛や意識障害が現れるようなら、脳炎や髄膜炎が疑われます。

 

髄膜炎ではうなじが板のように固くなり、激しい痛みを覚えることもあります。

 

 

右上腹部に痛みが伴う場合は、急性肝炎、胆石症、胆のう炎など、右下腹部が痛む場合は、急性虫垂炎が、血尿が出るときは急性膀胱炎が疑われます。

 

このほかにも、女性に多くみられる関節リウマチや全身性エリテマトーデス、小児に多いリウマチ熱、腹痛・嘔吐・下痢などを伴う細菌性食中毒急性中耳炎、肺炎などが発熱の原因となっていることがあります。

 

 

注意事項

 

■発熱により汗をかくと、脱水症状を起こしやすくなるので、十分に水分を補ってください。このとき、ジュースや冷たい飲み物は避け、水や刺激の少ない温かいものを少しずつ与えます。

 

■解熱剤はむやみに服用せず、医師の指示に従うようにしましょう。

 

■時々換気をして風通しをよくしますが、患者の顔に直接風が当たらないように注意します。

 

■高齢者は平熱が成人より低いため発熱を見落としがちなので、微熱でも医師の診察を受けるようにしてください。

 

産生と放散のバランスで体温維持

 

人間をはじめとした恒温動物の体温は、熱の産生と放散のバランスが保たれることで、一定に維持されています。

 

熱の産生に大きくかかわっている基礎代謝(新陳代謝)は、安静にしているときにからだが必要とするエネルギーのことで、熱はこれによってつくりだされているのです。

 

 

また、からだを動かすことで熱を産生するほか、新陳代謝を高める甲状腺ホルモンも関与しています。

 

一方、熱の放散は、外気温が低ければ放射、伝導、対流によって、高ければ蒸発によって行われます。

 

平熱には個人差がある

 

体温を一定に保っているバランスが何らかの原因で崩れると、体温は通常(平熱)より高くなり、発熱した状態になります。

 

一般には37℃を超えると微熱、38℃以上なら高熱に分類されますが、平熱には個人差があるので、38℃以上でも高熱と断定することはできません。

 

平熱は年齢によっても異なり、幼少児は成人と比較してやや高く、高齢者では成人よりやや低くなっています。

 

平熱の目安
  • 新生児37~37.5℃
  • 幼児37℃
  • 成人36.5℃前後
  • 高齢者36℃前後

ここで示したのは腋の下で測ったときの目安です。平熱は個人差があり、1日のなかでも変動します。

 

また一般的には加齢に伴って低下する傾向にあります。

 

このため、突然の高熱にあわてないためにも、日ごろから自分の平熱を知っておく必要があります。

 

体温を測るときは、腋をよくふき、体温計を前下方から後上方へ斜めに入れ、体温計の先が腋のくぼみにしっかり当たるように挟みます。

 

 

正確な体温を測ろうとするなら、たとえ1分計でも5分間の測定時間は必要です。

 

また、一日のなかでも体温の変動がみられるので、起床直後と日中の2回測定しておくとよいでしょう。ただし、運動、食事、入浴などの直後は避けるようにしてください。

 

坐薬(解熱剤)の処方

 

熱を下げたからといって病気が治るわけではありません。

 

むしろ体温が38~40℃の間では白血球の食菌作用が高まり、免疫機能がアップするのです。

 

 

このため、解熱剤はあまり使われない傾向にあります。

 

しかし、38.5℃を超えると熱性けいれんを起こしやすくなるので、解熱剤を使用することが多くなってきます。

 

 

このとき、しばしば坐薬が選択されるのは、薬剤が肝臓を経由しないで身体中に回るため、肝臓の解毒作用を受けずに効率よく作用するからです。

 

胃腸障害を起こしにくいというのも利点です。

 

坐薬を使うときは、排便後20~30分経過してから肛門に挿入し、30秒ほど指で押さえます。

 

約30分で吸収され、効果は3~4時間持続します。

 

 

不明熱

 

38℃以上の熱が3週間以上続き、1週間入院検査しても原因がつかめない発熱のことを不明熱とよんでいます。

 

そのうち90%以上は、最終的には確定診断が下されますが、残りは依然として原因不明のままです。

 

 

診断が確定されたもののうち、半分近くが感染症によるもので、特に結核、心内膜炎、腹腔内膿瘍が際立っています。

 

また、悪性腫瘍が20%、膠原病が15%を占めています。

 

このように、発熱が長く続く場合は、深刻な病気が潜んでいることも十分考えられるので、早めに病院で精密検萱を受けるようにしたほうがよいでしょう。

 

 

また、熱が出たときの状況は、原因である病気を見つける際の重要な判断材料となります。

 

急に熱が出たのか、日を追うごとに熱が高くなっていったのか、朝は微熱だが夕方になると高熱になるのか、1~2日おきに高熱が出るのか、などをよく観察して医師に報告してください。

 

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