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脱水症状になったときの応急処置

目次

 


 

多量な発汗や、激しい下痢で体内の水分が急激に減少すると、非常に危険な状態になります。

 

脱水症状の応急処置

 

多量の発汗で脱水症状を起したとき

 

多量の発汗で脱水症状を起したとき1

 

炎天下でスポーツや作業をしていると多量の汗をかきます。

 

脱水症状を起こしてぐったりしてしまったときには、涼しい場所に移動して衣服をゆるめます。

 

 

多量の発汗で脱水症状を起したとき2

 

上体を起こして、ゆっくり水分を飲ませます。

 

スポーツドリンクが最適ですが、塩を2つまみほど入れた水を飲ませてもよいでしょう。

 

 

多量の発汗で脱水症状を起したとき3

 

皮膚がかさかさに乾燥しきって、意識がもうろうとした状態のときには、すみやかに病医院に連れていきましょう。

 

症状が重い場合には、点滴が必要なこともあります。

 

 

多量の発汗で脱水症状を起したとき4

 

症状が治まっても、しばらくからだを休めるようにしてください。

 

全身の細胞の働きが低下しているので、しばらく安静にして回復を待つことが大切です。

 

 

激しい下痢で脱水症状を起したとき

 

激しい下痢で脱水症状を起したとき

 

下痢は、便に含まれる水分量が異常に多くなった状態です。

 

腸管の炎症によって引き起こされることが多く、軟らかい便から泥状の便、さらには水のような水様便になることもあります。

 

激しい下痢を起こすと、からだの水分がどんどん体外に排出されてしまい、脱水症状を招くことになります。

 

激しい下痢を起こしたら、水分を十分に補給することも大切です。「下痢をしたら、水分は控えるもの」と思われがちですが、かえって危険なことです。

 

 

ただし、冷たい飲み物や果物、ジュース類、牛乳などは下剤作用があるので避けてください。白湯(さゆ)か温かい番茶などにしましょう。

 

 

 

注意事項

 

■赤ちゃんには成人の3~4倍の水分が必要だといわれます。しかも発熱や下痢、嘔吐などがあると、すぐに水分が不足するので、こまめに水分の補給をしてください。

 

■赤ちゃんは下痢をしやすいものです。下痢以外に発熱などの症状がなく、授乳のときにも特に変わった様子がみられないときは、あまり心配はいりません。ただし長く下痢が続くときは、医師の診察を受けましょう。

 

■水のような便になったら、脱水症状の危険は高くなります。うとうとした状態や、けいれんがみられたら、すぐに医師の手当てが必要です。

 

脱水症状とは

 

私たちのからだには大量の水が存在しており、私たちの体重の50~60%を占めています。からだを構成する水分は体液とよばれ、血液や細胞に含まれています。

 

からだには恒常性といって、体液の量や成分を常に一定に保つ働きがあります。

 

 

生命活動を維持するためには、さまざまな成分が過不足なく体液に含まれていることが大切です。不足した場合には体外から補給しなければなりません。

 

体内の水分が失われる原因の第一は発汗といえます。汗は体温の調節に重要な働きをしています。からだに熱がたまってくると、水分を放散させて体温の上昇を防ぎます。

 

 

当然、体液は少なくなります。そのまま放っておくと、からだは水分不足の脱水症状となり、成分のバランスを崩し、生命活動にさまざまな支障をきたすことになります。この状態が脱水症です。

 

脱水症は、高張性脱水症、低張性脱水症、等張性脱水症の三つに分けられます。

 

高張性脱水症

高張性脱水症は体液中の水分が不足するもので、暑さや発熱、運動などで多量の発汗があるのに水分補給が足りないときや、糖尿病や尿崩症などで多尿になったときに現れるケースです。

 

低張性脱水症

低張性脱水症は体液中の塩分、特にナトリウムが欠乏するものです。多くは激しい下痢や嘔吐、腎臓病、利尿剤の服用、広い範囲のやけどなどで起こります。

 

等張性脱水症

等張性脱水症は、体液中の水分、塩分ともに不足した状態で、誘因としては主に糖尿病や薬の服用があげられます。

 

いずれにしても、からだの水分が不足すると、皮膚や粘膜の乾燥、血圧低下、頻脈、喉の渇き、尿量の減少、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気、こむら返りといったけいれんなどの症状が現れてきます。

 

 

軽い脱水症状であれば、水分補給だけで回復しますが、急激な脱水症状のときは、症状が進行してショック状態に陥ることもあります。

 

意識障害を起こしているときは、水分を補給したうえで、なるべく早く医療機関に運んで適切な処置を受けるようにしてください。輸液などの治療を受けないと、生命にかかわる危険性もあるので、十分な注意が必要です。

 

乳幼児と高齢者は要注意

 

脱水症状を起こすと、全身の細胞の働きは低下します。

 

からだの予備能力、抵抗力が不足している乳幼児や高齢者は反応が早く、短時間で脱水状態が進行するので気をつけましょう。

 

高齢者で、高血圧の治療のために利尿剤を服用している人は、特に注意が必要です。

 

 

からだの水分不足を軽く考えないで、本人が訴えなくても、周囲からみて高い発熱や多量の発汗などがあるときは水分をとらせるようにしてください。

 

摂取する水分としては内服用電解質剤が最適ですが、一般に市販されているスポーツドリンクでも、お茶でもかまいません。

 

体液は、人間のからだにとって生命活動の源となるものです。入浴後の水分補給も忘れないようにしましょう。

 

喉の渇きとからだの状態

 

からだの中の水分が不足するということは、全身の細胞に含まれている水分の不足を意味します。

 

そこで、からだは反射的に水分を補って恒常性を保とうとします。からだからの水分不足のサインが喉の渇きです。からだの生理現象で、特に心配なことではありません。

 

塩分の多い食品をとった後に喉が渇くのは、からだが体液のナトリウム濃度を下げようとするからです。

 

塩分のとりすぎは高血圧の誘因となるので注意しましょう。

 

関連喉の渇き

 

 

スポーツ時の水分補給について

 

スポーツ時には発汗によって大量の水分が失われます。発汗は、体温を一定に保つ働きをしています。

 

からだの水分が失われて汗も出ない状態にまで陥ると、熱を発散することができなくなり危険です。スポーツの合間に発汗によって失われる水分は少しずつ補給するようにしてください。

 

我慢して水を飲まないというのは、からだによくありません。

 

ミネラルなどを含んだスポーツドリンクは体液の浸透圧に近い成分につくられているので、すみやかに吸収されます。水を飲むときは、塩をほんの少し入れると効果が増します。

 

おしっこの量が少ないときの、からだの異常?

 

尿の量は、からだの状態を反映しています。

 

おしっこの量が少ないときは、まず第一に水分の摂取量が少ないことが考えられます。これは生理的現象で心配することではありません。

 

 

注意しなければならないのは、体液が失われて、尿があまりつくられなくなったときです。

 

発汗や下痢などによって体内の水分がどんどん放出されているときには、水分をきちんと摂取しなければ、尿量は激減します。からだに急にむくみが生じたときも尿量は減少します。

 

むくみとは、細胞の水分が過剰になった状態で、尿の原料が少なくなっているということです。心臓疾患や腎臓疾患によって、むくみが引き起こされることが多いものです。

 

このように、つくられる尿の量が少なくなったケースを乏尿とよんでいます。尿に現れる変化は、特に腎臓や尿路の異常を知らせるサインともなります。

 

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