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鼻水・鼻づまりの原因・治療・予防|多くは鼻の粘膜の炎症が原因です

目次

 


 

多くは鼻の粘膜の炎症が原因です。重症になると、頭痛や嗅覚障害などを伴います。

 

鼻水・鼻づまり

 

鼻水・鼻づまりの原因・治療・予防|多くは鼻の粘膜の炎症が原因です

 

左右の鼻の穴から奥へとつながる空間を鼻腔といいます。鼻腔には三つの粘膜のひだがあり、それぞれのすき間は呼吸気の通路となっています。

 

 

粘膜の上皮は細かい毛で覆われ、吸気とともに入ってくる外界からの異物をキャッチし、鼻孔のほうに押し戻す働きをします。

 

また、乾いた空気が気管を直接刺激しないように、粘膜からは常に少量の液が分泌されていて、鼻孔から入ってきた空気に湿り気を与えます。

 

 

鼻腔はさらに、副鼻腔という骨に囲まれた四つの洞穴と細い通路でつながっています。ほおの奥にある副鼻腔を上顎洞(じょうがくどう)といいます。

 

目と鼻の間には篩骨洞(しこつどう)があり、額には前頭洞、こめかみの奥には蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)があります。副鼻腔の内側は粘膜で覆われていて、その中は空気で満たされています。

 

 

鼻水、鼻づまりは鼻腔、副鼻腔に異常が起こったときに現れる症状です。正常時でも鼻腔の粘膜からは少量の分泌液が出ていますが、その量が極端に多かったり、黄色あるいは緑色で膿のような状態のときには、粘膜の炎症が考えられます。

 

 

通常、鼻腔に異常が起こると、ほとんどは副鼻腔にまで及び、副鼻腔の粘膜からも分泌物が大量に出ます。

 

 

鼻づまりが起こるのは、鼻腔の粘膜が炎症を起こして腫れ上がり、呼吸気の通路をふさいでしまうためです。あるいは、鼻水が固まって鼻腔をふさいでしまった結果、鼻がつまることもあります。

 


 

鼻水・鼻づまりの原因

 

鼻水や鼻づまりを起こす病気としてまずあげられるのが、急性鼻炎です。

 

多くは風邪の一症状として現れ、最初は鼻の中の乾燥感から始まり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こります。

 

 

喉の痛みや咳、痰、発熱、頭痛など風邪のほかの症状を伴うことが多いようです。

 

熱や咳といった風邪の症状は抜けたのに、悪臭のする鼻水が喉に流れる、黄色や緑色の鼻水が出る、鼻がつまるなどの症状がある場合は、副鼻腔が細菌感染によって炎症を起こす急性副鼻腔炎の疑いがあります。

 

ほおの奥の上顎洞に炎症がある場合には、歯やほおの部分に痛みを感じ、篩骨洞では両目の間が痛み、前頭洞や蝶形骨洞では頭痛を覚えます。

 

 

何度も繰り返しているうちに、慢性化し、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)になるケースもみられます。慢性副鼻腔炎では、粘膜の一部に鼻茸とよばれるポリープができることがあり、さらに症状を悪化させます。

 

 

常に鼻づまりに悩まされている場合は、慢性鼻炎が疑われます。

 

 

慢性鼻炎には、単純性慢性鼻炎、肥厚性鼻炎、萎縮性鼻炎の三つがあります。

 

 

単純性慢性鼻炎は鼻カタルともよばれ、汚れた空気や刺激物によって鼻の粘膜が腫れた状態をいいます。肥厚性鼻炎は、炎症によって鼻粘膜が厚ぼったく、でこぼこした状態になる病気です。

 

 

鼻づまりや粘液性の鼻水のほか、嗅覚障害、頭痛や頭重感を覚えることもあります。萎縮性鼻炎は鼻の粘膜や骨が萎縮する病気で、原因はよくわかっていません。

 

 

鼻が乾燥して鼻腔にかさぶたができ、ときに悪臭がします。鼻腔を左右に分ける鼻中隔が曲がる鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)によって、鼻がつまることもあります。鼻中隔は軟骨と骨、粘膜でできています。

 

 

突然、鼻がむずがゆくなり、くしゃみ、鼻水が出て、鼻がつまるようなら、アレルギー性鼻炎が疑われます。原因は、家の中のほこりやちり、それに含まれるダニ、スギやブタクサなどの花粉です。

 

 

このほか、ごくまれですが、上顎がんやウェゲナー肉芽腫などの病気が考えられます。どちらも悪臭のある汚れた鼻水が出ます。

 

子どもの場合

アデノイドによる鼻づまり

 

子どもの場合、鼻炎や副鼻腔炎だけでなく、アデノイドの肥大による鼻づまりがよくみられます。

 

 

アデノイドとは、喉と鼻の移行部にある上咽頭や鼻咽喉にあるリンパ組織でできた咽頭扁桃のことで、4~5歳で最大になり、その後徐々に小さくなって、思春期にはほとんど消失してしまいます。

 

 

ほかの扁桃と同じく、免疫の働きをもっていますが、風邪などによって何度も炎症を起こしていると、アデノイドが肥大して、鼻の後部をふさいでしまい、鼻づまりやいびき、頭重感、食欲不振などの症状を引き起こします。症状が重い場合には手術も検討されます。

 

 


 

鼻水・鼻づまりの治療

 

急性鼻炎や単純性鼻炎、萎縮性鼻炎では、腫れをとる薬や炎症を抑える薬を鼻粘膜に直接塗布したり、薬剤を霧状にして噴霧します。

 

副鼻腔炎では、たまった膿をとり除き、洗浄したうえで抗生物質を投与します。

 

 

重症の慢性副鼻腔炎(蓄膿症)では、手術で鼻茸を切除したり、炎症を起こしている粘膜を除去する場合もあります。

 

このほか、肥厚性鼻炎や鼻中隔弯曲症でも手術となるケースもみられます。

 

 

アレルギー性鼻炎では、原因物質をできるだけ除去することが大切ですが、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などを使っての治療も行います。

 

鼻水・鼻づまりの予防

 

慢性鼻炎や副鼻腔炎は風邪の一症状である急性鼻炎が悪化した病気です。

 

鼻の病気を予防するには、まず風邪をひかないようにすることが大切です。

 

バランスのよい食事をとり、十分な睡眠を心がけましょう。

 

 

また、鼻や喉が乾燥しすぎないよう、室内環境を整えましょう。加湿器を用いると、乾燥を防ぐ多少の効果があります。

 

日ごろから鼻水をためすぎないよう、こまめに鼻をかみましょう。ただし強くかむのは禁物です。

 


 

においを感じとる嗅細胞

 

鼻の重要な働きの一つに嗅覚機能があります。においを感じるのは、鼻腔の天井部分にある嗅上皮とよばれる粘膜で、面積は2.4~6.4平方センチメートルあり、そこには嗅細胞が分布しています。

 

嗅細胞は、においの分子を感じとり、電気的な刺激に変えて脳ににおいの情報を伝達する役割をもっています。

 

その数は人間で約500万個、嗅覚の鋭い犬では1億~2億個にも達します。においを意識的にかごうとするとき、短く強く空気を吸い込もうとしますが、それは吸気を嗅細胞に触れさせようとするためです。

 

 

花粉症といった鼻アレルギーや副鼻腔炎などが悪化すると嗅粘膜に炎症を起こして嗅覚障害になることがあります。

 

あるいは、交通事故などで嗅神経が損傷し、においを感じなくなってしまうケースもみられます。

 

嗅覚が損なわれると、ガスもれに気づくのが遅れたり、料理の香りを楽しめなくなるなど日常生活に支障をきたします。

 

治療すれば治る場合が多いので、長期間放置せず、耳鼻科を受診しましょう。

 

 

鼻アレルギーや副鼻腔炎など鼻の病気を長い間放置しておくと、嗅覚障害を起こすことがあります。

 

嗅覚に異常があるかどうかは簡単な検査でわかります。気になる場合は医師に相談してみましょう。

 

鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とはどんな病気ですか?

程度の差はありますが、成人では90%以上の人に鼻中隔の弯曲がみられます。

 

このうち鼻づまりや頭が重い感じ、嗅覚障害の症状が現れる場合を鼻中隔弯曲症とよぴます。

 

 

肥厚性鼻炎や副鼻腔炎を合併しがちで、鼻血も出やすいことが知られています。

 

 

治療としては、鼻中隔の両側の粘膜を骨や軟骨からはがし、その間の曲がっている軟骨や骨の一部を切りとることによって鼻中隔をまっすぐにする手術が行われています。

 

ウェゲナー肉芽腫とは?

鼻腔を中心に発生した肉芽腫が壊死し、鼻腔が広くなって鼻の背がへこんでしまう病気です。

 

鼻血、悪臭のある鼻みず、鼻づまりなどの症状のほか、1日のうちで高熱が出たり下がったりを繰り返したり、肺に病変が広がって咳や呼吸困難を起こすこともあります。

 

 

また、多くの場合、たんぱく尿がみられます。原因はよくわかっていませんが、自己免疫疾患の一つと考えられています。

 

放射線の照射や副腎皮質ホルモンの投与で治療を行います。

 

 

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