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鼻と嗅覚の異常の原因・治療・予防|原因の多くは、鼻づまりや鼻粘膜の炎症

目次

 


 

鼻の病気や外傷だけでなく、全身的な疾患によって鼻や嗅覚に異常が起こることもあります。

 

鼻と嗅覚の異常

 

鼻と嗅覚の異常の原因・治療・予防|原因の多くは、鼻づまりや鼻粘膜の炎症

 

鼻汁が出たり、鼻がつまったりするのは、風邪をひいたときや、寒い場所にいたときなどによく経験する症状です。また、鼻にかゆみや痛みを感じたり、鼻血が出たりすることもあります。

 

 

鼻に異常があると、鼻の機能が低下するだけでなく、集中力がなくなったり、睡眠が妨げられるなど、日常生活に影響を及ぼしがちです。また、鼻の疾患が原因で、ときには頭痛のほか発熱といった全身的な症状が現れます。

 

 

嗅覚の異常で多いのは、鼻づまりなどが原因でにおいを感じにくくなるものですが、鼻に異常が見当たらないのに、嗅覚に障害が起こることもあります。また、においに過敏になったり、実際にはない悪臭を感じたりするケースもみられます。

 

 

こうした症状は、食事がおいしくないなど情緒的な面に影響するうえ、食物の腐敗臭やガスもれなどにも気づかないため、生命にかかわる危険さえ生じます。

 

鼻腔の仕組みと働き

 

鼻腔の仕組みと働き

 

鼻腔の表面は薄い粘膜で覆われ、においを感じ、吸い込んだ空気を浄化して加湿・加温したり、発声の際に共鳴する働きなどをしています。

 

鼻腔の上部の嗅粘膜にある嗅毛がにおいをキャッチすると、その信号が嗅球に伝えられ、そこからさらに大脳の嗅覚中枢に送られて、においが認識されます。

 

事故などで顔面や頭部を強打したりすると、これらの伝達経路が破壊されて、嗅覚の異常が起こることもあります。

 

 

鼻と嗅覚の異常の原因

 

風邪をひいて鼻汁が出たり、鼻づまりが起こるのは、ウイルスの感染による鼻粘膜の炎症が原因です。急性鼻炎または鼻風邪とよばれ、発熱、くしゃみ、喉の痛み、咳、痰などを伴います。治療が十分でないと慢性化することもあります。

 

 

風邪をひいた後に鼻汁や鼻づまりが続く場合は、急性副鼻腔炎の可能性も疑われます。炎症が副鼻腔の粘膜に及ぶもので、鼻の周辺の痛みや発熱を伴います。

 

 

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)になると、鼻づまりのために口で呼吸するようになり、膿性の鼻汁が出たり、いびき、頭重感、頭痛などが続きます。集中力や根気がなくなって、精神的にも影響を及ぼします。

 

 

アレルギー性鼻炎も、鼻汁や鼻づまり、くしゃみなどを主症状とする疾患です。ほこりやダニ、花粉(花粉症)などの刺激に鼻粘膜が過剰に反応して起こり、季節や環境によって症状が悪化することもあります。

 

 

鼻づまりは、鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)や鼻茸に由来するものや、飲酒や降圧剤の服用などによって起こるケースもみられます。

 

 

鼻血の多くは、鼻を打ったり、指でホジッったりして鼻粘膜が傷つけられて起こります。

 

しかし、特に原因が思いあたらないのに鼻血を繰り返す場合は、鼻のがんのほか、白血病や血友病などの血液疾患、高血圧症動脈硬化症糖尿病などの全身疾患の症状として現れていることがあるので、注意が必要です。

 

 

嗅覚の異常の多くは、鼻づまりや鼻粘膜の炎症によるものですが、中枢神経の障害でにおいがわからなくなることもあります。また、妊娠や月経、精神的不安や神経症などに伴って、においに過敏になったり、実際とは異なるにおいを感じたりする症状が起こりやすくなります。

 

女性ホルモンと嗅覚

 

嗅覚には個人差がありますが、どちらかといえば男性よりも女性のほうがにおいに敏感です。しかも、その感度は女性ホルモンの分泌量に伴って変動します。においに対する感受性は、卵胞ホルモンの血中濃度が最も高くなる排卵時にピークに達し、濃度が低下する月経時には、鈍感になる傾向がみられます。

 

 

閉経により女性ホルモンが急激に減少すると、更年期障害の症状の一つとして嗅覚の衰えが現れることもあります。

 

また、花粉症アレルギー性鼻炎は月経の時期に症状が悪化しやすく、妊娠中はにおいに過敏になったり、においの好みが変わったりしますが、これらも女性ホルモンの影響と考えられます。

 

鼻と嗅覚の異常の治療

 

感染症による鼻水・鼻づまりには、抗生物質や副腎皮質ホルモンを患部に噴霧するネブライザー療法、内服薬による治療などが行われます。

 

アレルギー性鼻炎の治療の場合は、原因となる物質をとり除き、感染症と同様に対症療法を行います。

 

 

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻中隔弯曲症などで症状が重い場合は、外科的手術が必要です。

 

 

また鼻や嗅覚の異常の背後に全身的な疾患がある場合は、その治療をします。

 

 

鼻と嗅覚の異常の予防

感染症を予防し、アレルギーの原因となる物質を避けるために、鼻腔と生活環境を清潔にするよう心がけましょう。

 

 

栄養バランスのよい食事をとり、運動を習慣づけて、からだの抵抗力を高めることも大切です。鼻に異常を感じたら、早めに治療して慢性化を防ぎましょう。

 

鼻風邪にかかったら、内科よりも耳鼻咽喉科を受診したほうがよいのでしょうか?

主に鼻に症状が起こる鼻風邪の場合は、耳鼻咽喉科を受診したほうがよいケースもあります。鼻汁が透明でも、鼻の中をのぞくと、奥のほうに膿状の鼻汁がつまっていることがありますが、こうした症状は専門の医師が器具を使って診察しないとよくわかりません。

 

 

また、耳鼻咽喉科では炎症の起きている部分に薬を噴霧するような直接的な治療が可能なので、内科ではなかなか回復しない風邪が、耳鼻咽喉科にかかったらすぐに治ることもあります。

 

 

風邪のほかの症状が治っても鼻の具合だけがよくならないときや、膿状の鼻汁が出る場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

 

 

鼻茸とはどのような病気ですか?

鼻の粘膜の一部が肥大して、鼻の中にぶよぶよとした軟らかい塊ができる病気で、鼻ポリープともよばれます。

 

 

アレルギー体質も関与しているようですが、一般には慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)で粘膜の炎症が長期にわたると発症します。

 

 

鼻茸を放置しておくと鼻づまりの原因となり、鼻の炎症を悪化させることもあるので、手術でとり除きます。副鼻腔炎が原因で再発を繰り返す場合は、根本的な治療のために副鼻腔炎の手術が必要です。

 

嗅覚障害は、食生活と関係ありますか?

からだの中の亜鉛が不足すると、においを感知する鼻腔の嗅粘膜の代謝機能が低下して、嗅覚障害が起こりやすいと考えられています。

 

インスタント食品やファストフードのような加工食品ばかりとっていると、食品添加物の影響で亜鉛欠乏症になりやすいうえ、人工的な香料によるにおいに慣れて、微妙な香りや風味がわからなくなってしまう弊害もあります。

 

亜鉛欠乏症は、栄養を無視したダイエットによって起こるケースも多いことが報告されています。栄養バランスのよい食事を心がけ、亜鉛を多く含む魚介類や木の実、海藻、大豆食品などを積極的にとるようにしましょう。

 

 

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