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【舌がざらつく・唇がただれる】 唇と舌の異常の原因・治療・予防

目次

 


 

口内炎などの局所的な病変の背景に、全身的な疾患が潜んでいることもあります。

 

唇と舌の異常

 

【舌がざらつく・唇がただれる】 唇と舌の異常の原因・治療・予防

 

唇と舌は表面が粘膜に覆われており、飲食物などの刺激や、口の中の常在菌の影響を受けやすい部分です。

 

また、からだの変調を反映してさまざまな症状が現れるので、全身の状態を知るうえでのバロメーターともなります。

 

 

口内炎は、細菌の作用で口腔粘膜に起こる炎症の総称です。

 

 

唇の炎症を口唇炎、舌の場合は舌炎といい、唇の端(口角)に炎症が起こったものを口角炎、または口角びらんとよんでいます。患部は通常、赤く腫れて痛み、ただれや潰瘍、水疱などを生じ、出血することもあります。

 

口内炎以外にも、唇や舌に腫れやしこりができたり、痛んだり、色や形状に変化がみられることがあります。

 

 

舌に特有な症状としては、舌苔(ぜったい)の変化があげられます。舌苔は口腔内の不衛生などで生じますが、何らかの疾患が原因で厚さや色が変化することがあります。

 

また、味覚が急に鈍くなったり、突然舌がもつれて会話に支障をきたすようになるなど、舌の感覚や運動の機能に異常が現れた場合も注意が必要です。

 

 

 

口角炎の症状

 

口角炎とは、口角の皮膚から粘膜にかけての炎症です。患部は赤く腫れて痛み、ただれてかさぶたができたり、ひび割れが生じて出血したりします。

 

子どもの場合は、よだれや食べ物の残りかすなどが口角に付着し、そこに細菌が感染して起こることが多いものです。

 

大人では、糖尿病貧血、ビタミン欠乏症などで抵抗力が落ちているときに起こることがあります。

 

 

また、舌で唇をなめまわすくせがある場合など、局所的な原因でも発症します。

 

患部を清潔にし、抗生物質を含んだ軟膏を塗れば1~2週間で治りますが、全身的な疾患がある場合は、原因によってビタミン剤や鉄剤を服用します。

 

 

唇と舌の異常の原因

 

口内炎は、口腔内に原因があるもののほか、全身の病気の一症状として現れることもありますが、原因が不明なケースも少なくありません。

 

口腔内の原因には、義歯や充てん物、虫歯、食物などによる刺激があります。

 

 

全身的な原因としては、風邪や高熱を出す疾患、胃腸障害、ビタミンの欠乏、過労、月経や妊娠といった、からだの抵抗力の低下を招く状態があげられます。

 

また、全身疾患の一症状として、唇や舌に潰瘍や水疱ができることもあります。

 

 

主なものは、帯状疱疹や単純性疱疹、ヘルパンギーナ、手足口病のようなウイルスの感染で起こる疾患や、白血病や貧血などの血液疾患、梅毒や淋病といった性感染症、ベーチェット病や糖尿病などです。

 

放射線治療や薬剤の副作用によるものもあります。

 

 

口腔カンジダ症になると、舌や唇に白っぼい膜のようなものがまだらに付着します。

 

同様の症状は、扁平苔癬(へんぺいたいせん)や、舌に起こる白板症でもみられます。

 

 

唇や舌のびらんや潰瘍が治りにくく、硬いしこりとなって増大するときは、悪性腫瘍が疑われます。口唇がんは下唇に、舌がんは舌の後部の縁に多く発生します。

 

 

舌苔は、熱性の疾患や胃腸障害、糖尿病、唾液腺の疾患、薬剤の副作用などで厚くなることがあります。

 

 

また、抗生物質の服用で、舌が褐色や黒色になる場合もあります。舌が真っ赤になり、舌苔が消えて平滑になるのは、貧血やビタミン欠乏症でみられる症状です。

 

白く縁どられた不整形の赤い斑ができる症状は、地図状舌とよばれますが、原因は不明です。

 

 

外見上は舌に異常がないのに痛みを覚えるときは、舌咽神経痛や脳腫瘍が疑われますが、心因性のケースもあります。

 

 

味覚は加齢に伴って衰えてきますが、味覚に関係する神経の損傷や、喉頭部の炎症、薬剤の副作用、亜鉛欠乏症、妊娠などで味覚障害が起こることもあります。

 

 

突然の舌のもつれは、脳出血や脳梗塞、パーキンソン病などの脳の障害によることが多いので、早めの検査が必要です。

 

口腔に発生するがん

 

口腔に発生するがん

日本では、口腔にがんの発生する頻度は、全がんの2%前後です。そのうち最も多いのは舌がんで、口腔のがんの半数近くを占め、歯肉がん、口底がん、頬粘膜がん、硬口蓋がん、口唇がんと続きます。

 

舌がんは50~60代の男性に多く発症し、初期には舌の一部が厚くなったように感じたり、目に見える潰瘍やびらんができたりしますが、ほとんど痛みはありません。

 

進行すると病変部が硬いしこりとなって、咀嚼や発声の機能に障害が現れるようになります。

 

口腔のがんの発生には、合わない義歯や虫歯のとがった縁などによる慢性的な刺激や、喫煙や飲酒が関与していると考えられています。

 

 

唇と舌の異常の治療

 

全身的な疾患が存在する場合は、その治療を行い、同時に対症療法を行います。

 

 

局所的な原因による病変の場合は、口の中を清潔にして原因となっているものをとり除き、症状によって副腎皮質ホルモンや抗生物質を含んだ軟膏を塗布したり、うがい薬やトローチ剤を使用します。

 

 

悪性腫瘍などの場合には、外科的な手術で病変部を摘出することもあります。

 

唇と舌の異常の予防

 

頻繁にうがいを行い、食後の歯磨きや舌苔の除去を習慣づけて、口腔とその周辺を常に清潔に保つことが大切です。

 

 

また、過労や睡眠不足を避け、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。ビタミン類は体調を整え、口腔粘膜の抵抗力を高める効果があります。

 

 

子どもの病気と舌の異常

 

子どもの舌に異常がみられたときは、発熱の有無や便の形状をはじめ全身の状態をよく観察することが大切です。

 

 

高熱を出し、全身の発疹とブツブツのある赤い舌(いちご舌)が現れた場合は、猩紅熱(しょうこうねつ)や川崎病が疑われます。

 

 

舌や口腔粘膜に水疱ができたときは、水痘(水ぼうそう)や手足口病などの可能性があります。水痘では全身の水疱と急な高熱を伴い、手足口病の場合は口の中と手足に水疱が現れるのが特徴です。

 

 

また、風邪や消化不良に伴って起こりやすい地図状舌や、出産時に産道から感染したり、母親の乳首や哺乳瓶から感染することがある口腔カンジダ症なども、乳幼児に多い舌の異常です。

 

口内炎などで舌が痛んで食事を嫌がる場合は、冷たい流動食か半流動食を与え、十分な栄養補給を行いましょう。

 

舌のざらつきの原因

 

舌が痛んだり、ただれたりしている場合は、舌炎などの舌の病気が考えられますが、特にこのような症状がなければ、口内の乾燥舌苔が原因と思われます。

 

 

タバコの吸いすぎや、高熱、鼻の病気などで口内が乾燥し、舌がざらつくことはよくあります。

 

シェーグレン症候群では、唾液の分泌が減少して、同様の症状が起こります。

 

また、糖尿病や腎臓病、薬剤の副作用などでも舌のざらつきや乾燥感が現れることがあるので、全身的な疾患がないかチェックしましょう。

 

 

特に原因がなくても、年をとると口腔の自浄機能が低下して舌苔がつき、舌がざらつきがちになります。

 

歯磨きの際に、ブラシやタオルなどで舌苔をとる習慣をつけるとよいでしょう。

 

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