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亜鉛不足だけじゃない!?味覚障害の原因と種類

目次

 


 

味覚障害の原因と種類

 

亜鉛不足だけじゃない!?味覚障害の原因と種類

 

味覚障害は、味覚の伝達経路の障害部位によって、伝導性、感覚性、神経性に分類されます。

 

伝導性味覚障害(口内乾燥症が主な原因)

 

飲食物に含まれる味物質が、味蕾の味細胞に到達できない状態を指します。口内乾燥症が主な原因で、老化やシューグレン症候群によって唾液の分泌が低下して起こります。

 

舌炎や軟口蓋炎(なんこうがいえん)、舌のやけどなども一因となります。

 

 

また、舌の表面に苔のように白く付着している舌苔(ぜったい)が、味孔を閉ざしてしまうこともあります。

 

舌苔は健康な人にもみられますが、唾液の分泌量が減少したり、口の中を不潔にしておいたために細菌が繁殖すると生じやすくなります。

 

 

高熱や胃腸障害といった全身の病気などによって、舌苔が厚くなることもあります。

 

感覚性味覚障害(亜鉛の摂取不足が原因)

 

味蕾の中にある味細胞に異常が生じた状態です。亜鉛の摂取不足によって起こることが多く、味覚障害の最大の原因となっています。

 

 

亜鉛はからだに必要なミネラルの一つで、新陳代謝に不可欠な物質です。新陳代謝とは、からだが一定のサイクルで外界と物質交換をしながら、新しい細胞をつくりだす営みです。

 

味細胞は特に新陳代謝が活発な部分なので、多量の亜鉛を必要とします。そのため、体内の亜鉛が不足すると新しい味細胞をつくることができなくなり、味覚が低下するのです。

 

食事からの亜鉛摂取量が少ない場合はもちろん、胃腸障害により、栄養の吸収が低下した場合に起こることもあります。

 

 

また、ほかの病気の治療のために服用している薬剤が、亜鉛の排出を促す性質をもっているケースもあります。味覚障害を引き起こす可能性のある薬は、降圧剤、抗生物質、一部のビタミン剤など、多岐にわたります。

 

 

薬剤性味覚障害が考えられる場合でも、自己判断で薬の服用を中止しないで、主治医に相談しましょう。

 

 

感覚性障害の原因には、このほかウイルス感染、放射線治療、舌の外傷などもあげられます。

 

さらに、ビタミンA欠乏症や鉄欠乏性貧血、肝障害、腎障害などによって味細胞が異常をきたし、味覚障害が引き起こされることもあります。

 

神経性味覚障害(味覚神経の障害が原因)

 

味の情報を大脳の味覚野に伝達する味覚神経の障害によって生じます。

 

糖尿病中耳炎や顔面神経麻痺、神経の腫瘍、脳内の腫瘍による神経の圧迫、外傷による神経の損傷や切断などが原因となります。

 

その他の原因

 

ほかに、味覚の伝達経路に直接かかわらない味覚障害もあります。

 

嗅覚障害(風味障害)

味は、味覚だけに支配されているわけではなく、食物のにおいや見た目、歯ごたえや舌ざわり、温度など、さまざまな感覚に左右されます。

 

特に嗅覚とのかかわりは深く、鼻づまりなどが原因で嗅覚障害を起こしているときには、味覚障害を併発するケースが多くみられます。

 

心因性味覚障害

仮面うつ病や、転換ヒステリーを発症している場合にも味覚障害が起こることがあります。

 

仮面うつ病とは、抑うつ気分や興味の減退などの精神症状だけでなく、身体症状が強く現れるうつ病です。転換ヒステリーは、心の葛藤などがからだの症状として現れた状態です。

 

精神的な要素も味覚に影響を及ぼすものです。

 

 

味覚を低下させる要素

 

味覚障害の大きな原因は亜鉛の摂取不足ですが、ほかにも味覚を低下させるいくつかの要素があります。

 

アルコール

肝臓のアルコール分解酵素には亜鉛が含まれているため、大量にお酒を飲むと亜鉛の消費量が増えて味覚の低下につながります。アルコール濃度の高いお酒は、舌の味蕾を刺激します。

 

タバコ

タバコの吸いすぎは、味覚を鈍くさせるといわれています。特に食前にタバコを吸うと、味覚への影響も大きくなるようです。

 

辛い食物や熱い食物

トウガラシやからし、ワサビなどの辛い物、熱すぎる飲食物も舌に刺激を与え、舌の表面を荒らすため、味覚障害の一因と売となります。

 

味覚障害の原因となる薬剤

 

利尿剤 チアジド系、フロセミド、スピロノラクトン、エタクリン酸
降圧剤 メチルドパ、塩酸ヒドララジン、クロルベンゼンスルホンアミド、カプトプリル
抗結核剤 エタンブトール、エチオナミド、イソニアジド、パラアミノサリチル酸
ビタミン剤 ビタミンD、ビタミンB2酪酸エステル
糖尿病剤 ビグアナイド、グリブゾール、フェンホルミン
解熱鎮痛剤 アセチルサリチル酸、メフェナム酸、インドメタシン、フェニルブタゾン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン
抗生物質 アンピシリン、スルベニシリンナトリウム、タランピシリン、セファマンドール、ストレプトマイシン、クリンダマイシン、リンコマイシン、テトラサイクリン、カリンダシリン

 

このように、味覚障害を招く可能性のある薬剤はいろいろあります。

 

ただし、これらの薬剤を服用していて、味覚障害と思われる症状が現れていても、自己判断で服用を中止するのはやめましょう。必ず、主治医に相談してください。

 

 

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