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O脚・X脚の原因・症状・治療・検査

目次

 


 

こんな症状に注意
  • くるぶしをつけて立たせたとき、膝の間が5cm以上開いていますか?
  • 膝をつけて立たせたとき、くるぶしの間が10cm以上開いていますか?
  • 小学生になっても、足の裏が平らで土踏まずがありませんか?
  • 転びやすいですか?
  • 少し歩いただけでも疲れを訴えますか?

 

発育の盛んな幼児期は、骨や筋肉を形成する大切な時期です。十分な運動をさせ、しっかりした下半身をつくりましょう。

 

O脚・X脚

 

O脚・X脚の原因・症状・治療・検査

 

幼児期によくみられる脚と足の変形

 

O脚とX脚はともに幼児期によくみられる脚の変形ですが、最近は特に美容上の理由から整形外科に子どもを連れていく親が増えてきました。

 

しかし、なかには歩行に困難をきたしたり、成長を阻害する重度のケースもみられます。まれに、骨の病気が原因となっている場合もあります。

 

子どもの脚や足の変形は、心配のない正常な範囲か、病的なものかを見分けるのが重要なポイントといえます。

 

脚の変形のいろいろ

 

脚の変形のいろいろ

 

O脚は2歳を過ぎたころ、X脚は3歳になったら一度チェックしてみましょう。内反足は生まれつきなので、生後すぐに治療を行います。外反足は足の靭帯が弱いために起こります。扁平足と合併していることが多く、その場合、外反扁平足とよばれます。

 

足の靭帯

足の靭帯

足の骨格を横から見ると、骨と骨が靭帯でつながっているのがわかります。

 

つま先を使う運動をすると、靭帯が鍛えられて伸縮し、骨が上へ引っ張られます。

 

その結果、親指からかかとにかけて弓のようなアーチができあがります。

 

同時に足の裏の脂肪もとれてきて、土踏まずが形成されます。

 

 

O脚・X脚の原因と症状

 

子どもの脚はまっすぐではない

 

標準的な脚では、足首をそろえてまっすぐ立ったときに、両側のくるぶしと両膝がそれぞれくっつきます。

 

ところがどちらかがつかず、すき間が開いてしまう場合があります。

 

くるぶしをつけて立つと、膝が開く状態を「O脚」(内反膝)、逆に膝をつけると内くるぶしが離れる場合を「X脚」(外反膝)といいます。

 

 

日本人には通称「ガニ股」とよばれるO脚の人が多いといわれ、X脚は欧米人に多いというのが通説でした。

 

しかし、最近は正座をする機会が少なくなるなど、日本人の生活スタイルが欧米化し、X脚も増えてきました。

 

 

生まれてから2歳くらいまでの乳幼児の脚の形は、O脚ぎみになっています。それ以降はしだいにO脚は減り、いったんまっすぐになりますが、3歳ころからは逆に、X脚の傾向が強くなります。

 

7歳を過ぎてようやくまっすぐに近くなっていきますが、これは大人の脚に成長していく自然な過程です。

 

O脚の原因と症状

 

日本人にO脚が多いのは、古来より畳に座る習慣を続けてきことが原因のようです。

 

脚を折り曲げて固定するので、骨が少しずつ変形し、それが遺伝的に受け継がれてきたと考えられています。

 

O脚の人の大部分は、下腿の内反も伴っています。つまり、すねも多少内側に曲がっているのが特徴です。

 

 

ほとんどは特に心配のないものですが、O脚がひどい場合は美容上の問題のほか、内股で歩くので転びやすくなったり、疲れやすくなるなど、運動機能にも影響します。

 

また、骨全体の成長を阻害する可能性もあります。

 

X脚の原因と症状

 

最近は太った子どもにX脚が増えています。

 

子どもの脚は成長過程にあるため弱く、支えられる体重にも限度があります。

 

増えすぎた重さに押しつぶされるように脚が変形し、X脚になると考えられています。

 

 

X脚は心配のない生理的なものがほとんどで、骨の病気が原因となるケースはO脚よりもはるかに少ないとされています。

 

生理的なものとはいえ、程度が強いと、歩いたり走ったときに両膝がぶつかり、脚がもつれて転びやすくなります。

 

 

また膝の関節が軟らかいために、横から見ると膝が後ろに反り返る「反張膝(はんちょうしつ)」になりやすく、このような子どもは膝に無理な力がかかるので、少し歩いただけで、すぐ疲れてしまいます。

 

夜になると、脚の痛みや疲れ、だるさを訴えるのも特徴です。

 

 

O脚・X脚の検査と治療

 

よく観察し、必要ならば早期治療を

 

子どもの脚の変形が生理的なものか病的なものかは早めに見分けることが大事です。定期健診などの際に医師に相談するほか、家庭でも日ごろから気をつけておく必要があります。

 

O脚の検査と治療

 

赤ちゃんの生理的なO脚は、2歳過ぎたころにはだいたい治ってきます。

 

その時期になっても変化がないときは、曲がり方がどの程度かチェックしてみましょう。

 

 

くるぶしをつけて立たせ、両膝のすき間に親の指を入れるか、できれば定規を当てて測ってみます。

 

大人の指の幅2本分(約3cm)までなら、生理的なO脚で心配ありません。

 

 

指が3本(約5cm)以上入るようなら重度のO脚と考えられます。治療が必要な場合もあるので、整形外科で相談してみましょう。

 

レントゲン撮影をして、骨に異常がなければ、3歳くらいまでそのままにして経過を観察します。

 

生理的なものであれば、かなり強いO脚でも3~4歳までに自然に治ることも多いからです。

 

 

3歳を過ぎても何の変化もないようなら、その時点で矯正を始めても遅すぎることはありません。

 

5歳までなら、矯正には装具を使います。ほとんどは6か月程度で治りますし、かなり強度のO脚でも、早ければ3か月で効果が出ます。

 

 

装具療法は、幼児期の骨の柔軟性と成長を利用して矯正するので、5歳までが限度といわれます。それを過ぎてしまったら、手術をするしかありません。

 

手術では、大腿骨やすねの骨の一部を切ってつなぎ直し、曲がりを正します。手術が必要なケースは、ごくわずかと考えてよいでしょう。

 

X脚の検査と治療

 

X脚かどうか、どの程度の異常かのチェックは、もっともX脚の度合いが高い3歳ころにまずやってみます。

 

左右の膝をつけてまっすぐに立たせ、くるぶしとくるぶしの間を測ります。

 

 

指3本分くらい(約5cm)ならまったく心配いりません。指5本分(約10cm)入るようなら、かなり強いX脚といえます。

 

しかし骨の病気がない生理的なものなら、どのくらい生活に支障があるかにより、治療するかどうかを検討します。

 

 

矯正に使う装具は、足底のかかとの内側が高くなっている特殊靴で、目立たず、苦痛もありません。装着していれば、自然にX脚は治ります。

 

幼児期に肥満が原因でX脚になった子どもは、肥満もX脚も治しにくく、踏ん張りもきかなくなります。

 

まず体重を減らすよう努力し、そのうえで、装具を装着して、矯正します。

 

病気が原因のO脚・X脚の検査と治療

 

脚の変形をもたらす病気のひとつに「くる病(発育期の骨軟化症)」があります。

 

カルシウムが骨に沈着せずに、全身の骨のあちこちに軟らかい骨様組織ができて、骨自体が硬くなりません。

 

 

以前は、ビタミンDの摂取不足によって起こることが圧倒的に多かったのですが、最近は原因も多様化しています。

 

ビタミンDを十分とっていても、体内で有効に利用できない先天的な代謝異常が原因になっていたり、慢性の腎臓病やてんかん治療薬の長期服用によって起こるケースもあります。

 

 

原因を確かめて、それに応じて体内で利用されやすい活性型ビタミンD剤を中心にカルシウム剤やリン製剤を組み合わせて、くる病を治していきます。同時に脚の変形を矯正します。

 

 

このほか、膝の内側の骨が変形して、ひどいO脚を起こす原因不明の病気に、ブローント痛があります。

 

2~3歳の幼児期に発病し、放っておくとどんどん進行して、手術による治療が必要となるので、なるべく早く発見することが大事です。

 

早い時期に見つけて、矯正装具を半年から1年根気強くつければ、手術なしで治ります。

 

子どものO脚の矯正のために、バレエや体操を習わせるケースがあります。

 

教室を選ぶときには、子どもの骨格や筋肉の発達についてよく理解して指導しているかどうか気をつけましょう。

 

大人になってもO脚やX脚が残ってしまった場合、何か支障がでてきますか?

大人でも、生理的な範囲のO脚やX脚は多く、まっすぐな脚の人を見つけるほうが難しいほどです。

 

程度がひどい場合は、年をとると膝の関節がすり減ったり、変形して水がたまりやすくなります。

 

5歳を過ぎると矯正は難しくなり、4歳になったころ、生理的なものであってもひどく曲がっていれば、矯正したほうがよいか医師に相談しましょう。

 

成長痛

 

子どもが夜になると、太もも、膝の裏側、ふくらはぎなどの痛みを訴えることがあります。

 

検査をしてもすべてに異常がない場合、成長痛と診断されます。これは骨の発育が盛んな3~6歳児に多くみられる症状です。

 

 

骨がまだ軟らかく、関節も弱い幼児期は、活発に動きまわる時期でもあります。

 

成長痛は、運動に下肢の発達が追いついていけないことで起こると考えられています。

 

 

特に治療の必要はありませんが、子どもが脚の痛みを訴える場合、親にかまってもらいたいという気持ちが強いものです。

 

時間を見つけてスキンシップを図り、心身ともにリラックスさせてあげる環境づくりが大切です。

 

 

成長痛は心配ありませんが、脊髄に腫瘍ができていたり、白血病の場合も脚が痛むことがあるので、念のため一度は整形外科を受診するとよいでしょう。

 

股関節が痛む場合には、風邪のウイルスが原因と考えられる単純性股関節炎や、大腿骨の一番上がつぶれていくペルテス病の可能性もあるので注意が必要です。

 

 

脚の骨の発育

 

脚の骨の発育

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、両膝が彎曲(わんきょく)した強度のO脚です。

 

1歳を過ぎて歩けるようになっても、軽度のO脚が残り、すねも内向きです。

 

2歳くらいになるといったんまっすぐになるものの、3歳ころには逆にX脚になります。

 

この状態がしばらく続いて、だんだんまっすぐになり、7歳ころにようやく成人の脚に近くなります。

 

子どもの脚や足の形の異常が骨の病気ではなく、成長過程でみられる自然なものとわかったら、個人差として受け止めてあまり気にしないことです。

 

治療が必要な場合も親が神経質になると、子どもは心理的なストレスを負いかねません。

 

戸外で十分に運動させ、筋力の強いしっかりした下半身をつくることが何よりも大切です。

 

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