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足の親指が小指側に曲がってませんか?外反母趾の原因・症状・診断

目次

 


 

こんな症状に注意
  • 足の親指の付け根が出っ張り、親指が小指側に曲がっていますか?
  • 足の親指の付け根が赤く腫れて痛み、靴を履くのが苦痛ですか?
  • 足の裏にタコができていますか?
  • パンプスやヒールの高い靴をよく履きますか?
  • 1日8時間以上、靴を履いて過ごしますか?
  • 母親や祖母などに、外反母趾の人がいますか?

 

つま先のとがったハイヒール・パンプスの愛用者に多くみられる足指の変形です。自分の足に合った無理のない靴を履くことが一番の予防になります。

 

関連ページ:外反母趾になったら

 

外反母趾とは?

 

足の親指が小指側に曲がってませんか?外反母趾の原因・症状・診断

 

足の親指が小指側に曲がる

 

外反母趾は、足の親指(母趾)が付け根から小指(第5趾)のほうに曲がった状態です。

 

足の指の付け根の部分を中足趾節関節といいますが、母趾の曲がり方が大きくなると第1中足趾節関節が突き出して、「くの字」を描きます。

 

 

母趾がどのくらい曲がっていれば外反母趾とするか、明確な定義はありませんが、母趾外反角が20°以上なら治療を検討し、40°以上は手術を行うこともあります。

 

曲がりが小さくても、痛みがひどいなど日常生活に支障をきたすようであれば、治療の対象になります。

 

 

曲がりが小さく、痛みがない場合は治療の必要はないという声もあります。しかし、放置すると後に歩行機能の低下につながることが懸念されるので、整形外科を受診し、適切なアドバイスを受けたほうがよいでしょう。

 

軽症なら、足に合った靴を履き、簡単なケアをするだけでよくなることもあります。

 

 

外反母趾は、靴と密接な関係がある病気です。

 

特に、つま先部分が細くかかとの高い靴によって起こりやすいため、患者は9対1で圧倒的に女性が多くなっています。それも、若いころにハイヒールを愛用していた女性が、50代になって痛みを訴える例が目立ちます。

 

 

欧米には、古くから靴を履き物とし、しかも一日中それを履いて暮らすという文化的な背景があるため、200年ほど前から外反母趾が問題になっていました。

 

日本では、第二次世界大戦以前にはほとんどみられませんでしたが、戦後、洋装が急速に普及し、女性が外で働くようになり、靴を履いている時間が長くなってくるにつれ、欧米に状況が似てきました。

 

 

近年は病名が知られるようになったこともあり、外反母趾を理由に整形外科を受診する女性が急増しています。

 

外反母趾のメカニズム

 

外反母趾のメカニズム1

外反母趾のメカニズム2


 

正常な足は、第1中足骨に対して母趾がわずかに外に向いている程度です。

 

しかし、ハイヒールなど足に無理な力がかかる靴を長期間履き続けると、母趾が第5趾のほうに曲がる「外反」を起こします。

 

上図で明らかなように、外反母趾にみられる変形は、単に母趾の外反(aの角度が大きくなる)だけでなく、中足骨の内反(bの角度が大きくなる)も伴うため、中足骨骨頭部が突き出すのです。

 

母趾の曲がり方がひどくなると、第1中足趾節関節にかかる力が大きくなって関節を変形させ、より母趾が外反する悪循環に陥ります。

 

 

外反母趾の原因

 

大半はハイヒール・パンプスが原因

 

外反母趾が起こる原因は、足の筋肉や靭帯機能が弱ってくるためと考えられています。弱る理由には外的要因と内的要因がありますが、外反母趾のほとんどは外的要因によって起こります。

 

外反母趾の外的要因

 

もっとも重大な外的要因は、足に合わない靴を長時間履いていることです。足をほっそりと見せるつま先のとがったパンプスは、足を圧迫し母趾を外反させてしまいます。

 

 

この病気は俗に「ハイヒール病」といわれますが、ヒールの高さだけでなくデザインにも大きく影響されます。

 

たとえローヒールでも、つま先のとがったパンプス型なら外反母趾を引き起こす要因になるのです。ましてやハイヒールであれば、変形をますます促進してしまいます。

 

 

ヒールが高くなるにつれて中足骨が内反することは、実験でも確かめられています。

 

 

ハイヒールが足に与えるダメージについて、興味深いデータが報告されています。

 

体重75kgの人が裸足で立っているとき、かかとにかかる重さは58.3kgで、中足骨骨頭部にかかる重さは16.7kgです。同じ人が約4cmのヒールの靴を履くと、前者は50.7kg、後者は24.3kgになります。

 

 

約8cmのヒールでは、前者は27.9kgに減少し、逆に後者は41.7kgに増えてしまいます。

 

しかも、歩いているときは体重以上の重さがかかります。徐行時で20%増、急ぎ足なら30%増、走っているときは2倍になり、その約70%は母趾にかかります。ハイヒールを長年履き続ければ、靭帯機能が弱ったり、中足趾節関節が変形するのも無理はないといえるでしょう。

 

 

ハイヒールで立ち続けたり、長時間歩く仕事に携わっている人が、40歳以後にそうした靴を履くのをやめたとしても、変形は徐々に進行します。そのため、50歳を過ぎてから発症する人が多いのです。

 

外反母趾の内的要因

 

祖母や母親が外反母趾である場合、関節が柔らかいなどの体質が似て、同じ障害を起こしやすいといわれています。

 

 

生まれつき母趾が曲がっていることはまれですが、自然に変形した人は少なくありません。

 

20歳以下の患者の68%は、家族内に外反母趾の人がいたという報告もあります。この点に関連して、米国では性ホルモン説が唱えられています。

 

 

というのは、遺伝的な素質といっても、乳幼児期の女児に変形がみられることはほとんどなく、13~15歳ぐらいの思春期に発生率が高まり、いったん減少して閉経期に再び増えるからです。

 

そこで、性ホルモンの乱れが靭帯機能を弱めるのではないかという仮説が生まれましたが、因果関係を証明するには至っていません。

 

 

先天的な要因のひとつに足の形もあります。足の形は、母趾がもっとも長い「エジプト型」、第2趾がもっとも長い「ギリシャ型」、すべての足の指がほぼ同じ長さの「正方形型」の3タイプに分けられますが、日本人の約7割を占めるエジプト型に外反母趾が多いことがわかっています。

 

母趾が長ければ、狭い靴の中でより強く外側に圧迫されるので、当然といえます。

 

 

ほかの病気によって外反母趾が起こることもあります。

 

関節炎などの炎症性疾患、関節リウマチ痛風糖尿病などで中足趾節関節が破壊され、脱臼したような状態になると、発症しやすいと指摘されています。

 

母趾の長い足は、外反母趾を招く

 

母趾の長い足は、外反母趾を招く

 

つま先の形は、大別すると3タイプに分類できます。

 

日本人にもっとも多い「エジプト型」は、特に母趾が靴の中で圧迫を受けやすく、外反母趾になりやすいといわれます。先のとがったパンプスのフォルムは「ギリシャ型」に近く、「エジプト型」には窮屈です。

 

 

外反母趾の症状

 

母趾が外側に曲がり、第1中足趾節関節が内側に突き出てきます。靴を履いたときに痛む人もいれば、脱いでいても痛い人、頭痛も伴う人、まったく痛みを感じない人などさまざまです。

 

変形が大きいから痛みが強いとは限りませんが、母趾外反角が30°を超すほどになると、かなりの人が強い痛みを訴えます。

 

 

変形が進むと、中足趾節関節が脱臼し、母趾が第2趾の上にかぶるか下にもぐり込む「オーバーラッピング」という状態になったり、突き出た関節が靴に圧迫されて炎症を起こします。

 

 

扁平足や中足骨全体が扇状に広がる開張足などは、外反母趾によくみられる変形です。代表的な合併症としては、バニオンやハンマー・トウがあげられます。

 

外反母趾の診断

 

通風との鑑別には血液検査も

 

生活習慣や履き物の使用状況を明らかにするための問診、変形の程度を見る視診、痛みを調べる触診などのほか、X線検査を行います。

 

 

これで容易に診断できますが、関節リウマチ痛風などほかの病気によって起こっているのではないことを確認するために、血液検査を行う場合もあります。

 

 

特に痛風の初期症状は、外反母趾とよく似た母趾の付け根の腫れと痛みなので、鑑別が必要です。ただし、女性の痛風はまれです。

 

 

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