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爪のトラブル - 形状(縦すじ横すじ)や色の異常

目次

 


 

爪の病気以外にも、皮膚病や内臓の病気のために爪に変形や変色が現れることがあります。

 

爪のトラブル - 形状(縦すじ横すじ)や色の異常

 

爪のトラブル 爪の形状や色の異常

 

爪は皮膚の角質層が変化したもので、手足の指先を保護・強化し、触覚の受容を助ける働きをしています。

 

爪甲(そうこう)は繊維状のタンパク質ケラチンからできており、12~16%の水分が含まれています。

 

 

爪は根元の爪母(そうぼ)でつくられ、はがれても再生されますが、爪母が損傷されると生え変わることができなくなります。

 

 

健康な爪は表面がなめらかで、明るいピンク色ですが、何らかの原因で変形や変色が生じることがあります。

 

すじができたり、薄くもろくなったり、逆に厚くなることもあります。

 

また、爪の周囲が腫れて痛むこともあります。その多くは爪自体の病気や皮膚病に伴うものですが、ときには肺や心臓など全身的な病気のために爪に異常が現れることもあります。

 

 

爪の構造

 

爪の構造

 

爪は厚さ約0.5mmの表皮の角質です。

 

一般に爪とよばれている爪甲は根元にある爪母という細胞群でたえずつくられ、1日に0.1~0.4mm程度成長します。

 

爪床の毛細血管に含まれる血液が爪甲を通して透けて見えるため、爪は明るいピンク色をしています。

 

 

 

 

 

爪のトラブルの原因 縦線横線のすじ、膨らみなど

 

爪の病気や全身疾患の部分症状

 

一時的に体調が悪くなると、爪に横線のすじやでこぼこができることがあります。縦線のすじは加齢によってできるものですが、病気やダイエットでからだがやせたときにもみられます。

 

また爪を形成する爪母が外傷や皮膚病によって炎症を起こし、爪にでこぼこやすじが現れることもあります。

 

 

指先が大きく膨らみ、爪が丸く盛り上がるバチ状爪(時計皿爪)は、先天性の心臓疾患や慢性の肺疾患、肝硬変などの症状として現れます。

 

爪がスプーンのように反り返る匙形爪甲(ひけいそうこう)は、貧血の人によくみられる症状ですが、甲状腺機能亢進症や薬品の刺激などによっても現れます。

 

 

爪の縁が皮膚にくい込む陥入爪(かんにゅうそう)は、足の爪によく起こります。深爪やきゅうくつな靴による圧迫が原因です。

 

爪の水分量が少なくなったり、爪のタンパク質が変化すると、薄くてもろい爪になります。

 

 

爪が先端からはがれてくる爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)は、カンジダ菌の感染や薬品の刺激、機械的な刺激などが原因で起こります。

 

爪が白く濁ったり、白い点や線が現れる原因の多くは爪母の外傷ですが、肝硬変や腎障害などの症状として現れることもあります。

 

白く濁り、厚くもろくなったときには白癬菌の感染による水虫の一種である爪白癬が疑われます。

 

 

爪に黒いシミができるのは、外傷による出血やメラニン色素の増加が原因ですが、悪性黒色腫の場合もあるので注意が必要です。

 

すべての爪が黒くなったときは、ポルフィリン症やアジソン病などのほか、薬剤の副作用の可能性もあります。

 

 

爪の周囲の皮膚が赤く腫れて痛む爪囲炎は、カンジダ菌の感染や、洗剤や薬品による接触皮膚炎などによって起こりやすく、水仕事の多い人によくみられます。

 

全身疾患の部分症状として爪の異常が現れる場合には、手足のすべての爪に同じ症状が現れます。

 

 

 

 

 

爪のトラブルの治療 外用薬や抗生物質

 

外用薬の塗布や抗生物質の内服など

 

爪に異常が生じたら、まず皮膚科を受診して原因を明らかにします。

 

爪自体の病気や細菌の感染による皮膚病の場合は、原因に応じて副腎皮質ホルモン剤や抗生物質、抗炎症薬などの外用薬を患部に塗ったり、抗生物質を内服したりします。

 

 

同時に症状を悪化させている刺激物を取り除きます。

 

また症状が回復するまでの間、一時的に爪を抜くこともあります。

 

 

全身的な疾患が原因となっている場合は、内科でその治療を行います。

 

 

爪のトラブルの予防

 

爪の先を清潔に保つ

 

健康な爪を保つためには、清潔が第一です。特に爪の先には汚れがたまりやすく、細菌の巣になってしまうので、ていねいに洗いましょう。

 

長く伸ばしすぎたり、反対に深爪をするのもよくありません。

 

 

水仕事の多い人や、薬品を扱う人、指先をよく使う仕事をしている人は、爪に過度の刺激を与えないように気をつけることも大切です。

 

また栄養バランスのとれた食事で、体調を整えておくことは、爪の健康だけでなく、全身の健康管理の基本といえます。

 

日ごろから自分の爪の形状や色を観察しておくと、変化に気づきやすくなります。

 

 

マニキュアに注意

 

マニキュアは、塗ること自体では爪を傷めることはありません。

 

しかし、甘皮(爪上皮)を取り除こうとして後爪郭部に傷をつけると、爪甲にでこぼこができてしまうことがあります。

 

甘皮には、できるだけ触れないほうがよいでしょう。

 

 

また、マニキュアを落とす除光液には揮発性の成分が含まれているため、頻繁に使うと爪甲中の脂肪分が奪われ、水分が減って爪がもろくなるおそれがあります。

 

ひどくなると爪甲の先端が雲母のようにはがれてくることもあります。

 

除光液の使用回数は少なくして、使った後はハンドクリームなどを爪に塗り、脂肪分を補うようにしましょう。

 

 

 

 

 

爪を健康に保つために必要な栄養

 

爪はケラチンというタンパク質を成分としています。

 

ケラチンは硫黄を多く含むアミノ酸が結合してできており、肉、魚、卵など動物性タンパク質食品に多く含まれています。

 

 

また、ケラチンを合成する酵素をうまく働かせるためには亜鉛や鉄などの微量金属が必要です。

 

微量金属を摂取するためには、貝類や魚などをたくさんとるとよいでしょう。

 

 

そして何よりも、すべての栄養素を過不足なくとり、全身の栄養状態をよくすることが大切です。

 

 

子どもの爪噛み

 

爪噛みは咬爪症(こうそうしょう)、噛爪(かみづめ)とも呼ばれ、子どもに多くみられる癖です。

 

爪噛みがひどいと、爪の先端がギザギザで、爪甲が短くなっていたり、爪甲の光沢が失われて薄くなり、すじや凹みができていたりします。

 

また爪の周囲の皮膚(爪郭)が赤く腫れていることもあります。

 

欲求不満や精神的ストレスが原因で治療に時間のかかるケースもありますが、ほとんどは心配のないものです。

 

本人が爪を噛む癖に気づいていないことが多く、注意すると簡単に治ることもあります。

 

親が神経質になると逆効果です。子どもを手もちぶさたにさせないで、のびのびと遊べる機会を積極的につくりましょう。

 

水仕事で爪の周囲が腫れています。どうすれば治りますか?

調理師、美容師、看護師や家庭の主婦など、水をよく使う人がかかりやすい爪囲炎と思われます。

 

カンジダ菌の感染が原因であることが多く、湿っていると菌が繁殖しやすくなります。

 

 

治療には、発症した部分を乾燥させることが大切です。

 

できるだけ水仕事を減らし、水仕事が終わるたびに抗カンジダ薬の軟膏を塗ります。

 

 

腫れや痛みが強いときには、サルファ剤や抗生物質の内服を併用するのも効果的です。

 

水仕事をするのにゴム手袋などをすると、患部がむれて悪化することもあるので注意が必要です。

 

 

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