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骨粗鬆症の検査・治療

目次

 


 

骨粗鬆症の検査

 

骨粗鬆症の検査

 

骨粗鬆症の検査・診断・骨塩測定法のいろいろ

 

骨のミネラル量を測定することを骨塩測定といいます。

 

骨粗鬆症は骨のミネラルが減少した状態ですから骨粗鬆症の検査・診断に骨塩測定は欠かせません。骨塩検査・測定には、さまざまな方法が使われます。

 

MD法

階段状に厚みを変えたアルミニウム尺で人さし指のレントゲン写真をとり、その透過度を比べて骨塩量を割り出す方法。

 

密度計測器(デンシトメーター)を使う方法もあります。

 

SPA法

アイソトープ線源からのエネルギー照射の骨組織での吸収を計測し、コンピュータで解析する方法。

 

X線を使うSXA法もあります。

 

DEXA(DXA)法

2本のX線を組み合わせて、照射し、密度を計算して画像としても表現することが可能な装置。

 

腰椎や大腿骨の骨塩量を計測するのに優れ、鮮明な画像が得られます。

 

QCT法

CTで骨密度を測定する方法。

 

ほかの方法と比べて被曝量が大きいのが難点です。

 

超音波骨デンシトメーター

超音波をかかとの骨に照射して、骨の硬度を計測する方法。

 

X線などの被曝の心配がないため、検診などで広く使われています。保健所などでも骨塩量測定を実施していますが、現在、超音波法とDXA法がもっとも広く用いられています。

 


 

骨粗鬆症の検査は骨量を測定しての診断が一般的

 

骨粗鬆症について、厳密な測定や診断方法は、まだ整っていません。国際的にも同様で、はっきりした診断基準を持っている国はまだありません。

 

日本では、厚生省がガイドラインを作成し、骨量、骨折の経験やその部位、腰背痛があるかどうか、カルシウムやリンの値に加えて年齢などを点数化し、診断基準とする試案を出しています。

 

それによると、女性では55歳以下、男性では75歳以下には骨粗鬆症に該当する人は少ないという見方となっています。

 

しかし、専門家の間ではその基準にはまだ検討の余地があるとされています。

 

 

診断基準はともかく、実際に骨粗鬆症の検査がどのように行われているかというと、従来はX線による検査(単純X線像)が唯一の手段でした。

 

この方法では、骨折の有無や骨の変性の状態、また骨萎縮度も読みとることができます。

 

骨萎縮度とは、骨の内側を構成する海綿質の状態を表すもので、骨萎縮が進行すると骨粗鬆症と診断されます。

 

ただ、単純X線像では微妙な骨量の測定は不可能で、予防に役立てることはできませんでした。

 

そこでいろいろな骨量測定器が開発され、主なものに次のような方法があります。

 


 

 

 

 

第二中手骨骨萎縮度測定法(MD法)

 

単純X線像と同様にX線を用いるのですが、前者がX線写真を医師が目で見て判断するのに対し、こちらはコンピューターに画像を解析させ、骨萎縮度を数値として出していく方法です。

 

骨量の基準尺であるアルミニウム階段またはスロープとともに両手のX線写真を撮り、人さし指の中手骨中央部のライン上の陰影が基準尺のどの濃さに相当するかで骨量に関する指標を求めます。

 

この方法は簡便である半面、手の骨量しか測れないため、骨折を起こしやすい腰椎などの骨量を把握できないのではないかという意見があります。

二重エネルギーX線吸収法(DEXA=デキサ法)

 

エネルギー(波長)の違う2本のX線をからだに当て、その透過率によって骨量を測定する方法です。

 

測定部位は一般には腰椎の前後、側面、大腿骨頚部の3か所です。

 

胸部レントゲンの10分の1くらいの照射量なので、からだへの影響が少なく、しかも鮮明な高画像が得られ、測定時間が短くてすむなどの理由から、現在最も多く使われています。

超音波法

 

低周波超音波は海綿質を透過することが知られています。

 

したがって、この方法での部位は、海綿質が95%以上を占める踵(かかと)で行われるのが一般的です。

 

この装置はそれほど大きくなく、設置が容易なこと、ストッキングを脱げば10分以内で測定できること、結果が5分ぐらいで出ます。

 

医療機関によっては、DEXA法と、この超音波法の両方を併用しているところもあります。

 

 

骨粗鬆症の検査は整形外科で、また女性は婦人科で受けられます。医療施設によっては骨ドックやカルシウムドックを開設しているところもあります。

 

検診内容は医療機関によっても若干異なりますが、問診、食事の調査、ホルモン値、赤血球値、腎臓や肝臓の機能、血中のカルシウム・リンの測定、尿検査、X線撮影、骨量の測定、体力測定などが組み合わされています。

 

最近では厚生省の指導により、自治体での集団検診も盛んになってきたので、そうした機会を活用するのもよいでしょう。

 

装置を搭載した検診車で、地域を回っている自治体もあります。今後の健康管理のために、年齢に関係なく、1年に1度は測定することをお勧めします。

 


 

骨粗鬆症の危険度チェック

 

  • 1.牛乳が苦手 Yes No
  • 2.牛乳、チーズ、ヨーグルトなど、乳製品をあまりとらない Yes No
  • 3.朝食を抜くことが多い Yes No
  • 4.中学、高校のころにあまり運動をしなかった Yes No
  • 5.これまで何度もダイエットをしたことがある Yes No
  • 6.家族や親戚に骨粗鬆症になった人がいる Yes No
  • 7.タバコを吸う Yes No
  • 8.車やエレベーターを利用して、歩くことが少ない Yes No
  • 9.毎日お酒を飲む Yes No
  • 10.どちらかというと小柄なほうだ Yes No

 

骨粗鬆症の危険度診断

  • Yesの数が0~2個:あなたの生活習慣から骨粗鬆症にかかる危険度は低いといえます。このまま運動やバランスのとれた食事を続け、骨の量をさらに増やすようにしたいものです。
  • Yesの数が3~5個:骨密度が低下している可能性があります。もう一度、毎日の食事や生活習慣を見直しましょう。カルシウムの豊富な乳製品や大豆類を摂取し、運動を心がけることが大切です。
  • Yesの数が6個以上:あなたの骨には注意信号が点滅しています。すぐに骨づくりを始めないと、将来、骨粗鬆症になる危険性が大です。カルシウムが豊富な食品をとり、からだを動かすことを意識的に行ってください。

 


 

 

 

 

骨粗鬆症の治療

症状を軽減する4つの骨粗鬆症の治療方法

 

一度そこなわれた骨は完全にはもどりません。ただし、骨粗鬆症の症状を軽くすることはできます。

 

骨粗鬆症の治療のねらいは以下の4つです。

 

  • 骨の減少を止めること
  • 骨折を予防すること
  • 骨の再生をうながすこと
  • 痛みをやわらげること

 

骨粗鬆症の治療方法は年齢、性別、既往歴、骨粗鬆症の程度、骨折の部位などによって異なります。

 

65歳以下の女性の場合は、ホルモン補充療法(HRT)を行うことがあります。

 

この療法は、エストロゲンを閉経前のレベルに回復させ、効果的かつ比較的安全に骨の減少を防ぐものです。

 

65歳以上の女性や、ホルモン補充療法を受けたくない女性と男性には、以下の方法が効果的です。

 

  • カルシウムとともにエチドロン酸を、少なくとも3年間飲む
  • カルシウムを吸収しやすくし、骨を強くするためにビタミンDをとる
  • 男性の骨粗鬆症には、テストステロンが投与されることがある
  • 専門家によるカルシウム注射か経鼻スプレー、フッ化物、たんぱく同化ステロイドが投与されることがある
  • 大腿骨や手首を骨折したあとの痛みを、理学療法、鍼治療、鎮痛薬の服用などでしずめる

薬物療法と生活療法で骨粗鬆症の治療

 

薬物療法と生活療法

骨量の測定値が低い場合は、原因や症状を総合的に調べたうえで、ビタミンDやカルシトニン剤(注射薬)などが処方されたり、早期閉経や若い女性の無月経などの場合にはホルモン補充療法(HRT)が行われたりします。

 

ビタミンDは、ホルモン代謝を助けるビタミンで、カルシトニン剤やホルモン補充療法は、カルシウム減少を防ぐ方法として使われます。

 

 

また、食生活や運動量、生活習慣についても問題点を明らかにし、それらについての注意点や努力目標などの指導も併せて行われるのが一般的です。

 

ホルモン補充療法(HRT)

骨粗鬆症の治療は年齢や性別によってさまざまですが、閉経後の女性にはホルモン補充療法を行うことがあります。

 

薬剤を皮膚に貼り付けることが多く、エストロゲン量を閉経期前のレベルにまで回復させて骨の減少を防ぎます。

 

男性には、男性ホルモン(テストステロン)を投与することもあります。

 

ほかに、カルシウムとエチドロン酸の投与、カルシウム注射、経鼻スプレー、たんぱく同化ステロイド投与などもあります。ビタミンDの摂取は、カルシウムの吸収を助けます。

 

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