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変形性関節症の種類・症状・検査・治療

目次

 


 

変形性関節症は、老化とともに少しずつ進行します。膝や腰、背中などに痛みがある人は、早めに原因を明らかにし、治療を開始するようにしましょう。

 

定期的に症状の進行をチェックすることも欠かせません。

 

 

また、食生活を見直す、日常の何気ない動作に気をつける、積極的に身体を動かすといったことで、関節の症状が改善するケースもあります。

 

日ごろから、病気を自己管理する意識をもち、関節や脊椎に負担をかけないように心がけましょう。

 

変形性関節症の種類・症状・検査・治療

 

変形性関節症とは?

 

変形性関節症は、関節が老化などによって変形し、痛みや運動障害を招く病気です。

 

骨と骨が連結している部分を関節とよびますが、骨同士の摩擦をやわらげるために、骨の端の表面は関節軟骨で覆われています。

 

その関節軟骨が変形をきたすケースを変形性関節症といいます。

 

 

関節軟骨は新陳代謝を繰り返して弾力性を保っていますが、加齢とともに代謝が低下し、弾力性が失われて、次第にすり減ってきます。

 

その結果、骨と骨が直接ぶつかり合うようになり、関節を構成する靭帯(じんたい)や関節包がゆるんで引っ張られたり、圧迫されて、痛みが起こってくるのです。

 

 

骨同士がぶつかり合ううちに、骨のふちに骨棘(こつきょく)というとげ状の突起が発生するのも特徴です。

 

加齢のほか、関節の酷使や、関節の先天的な形態異常なども原因となります。

 

 

一方、脊椎が老化によって変形するケースが変形性脊椎症です。

 

縦に連なる椎体と椎体の間にはさまって、クッションの役割をしている椎間板が薄くなり、椎体のふちに骨棘が生じてきます。また、骨棘が近くの神経を圧迫すると、痛みやしびれが現れるようになります。

 

 

変形性関節症が起こりやすい関節

特に左右対称で起こるわけではない。

 

初期には関節を動かし始めるときに痛みがある。

 

 

 

 

 

変形性関節症の種類

 

変形性関節症は、体重がかかる股関節(こかんせつ)と膝関節(しっかんせつ)に起こりやすく、原因によって一次性と二次性に分けられます。

 

一次性は、加齢が主な原因となります。

 

 

変形性膝関節症の多くは一次性で、患者の大半は40~50代以降の女性です。

 

これは、女性は加齢に伴い筋力の低下が著しく、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすいこともかかわっています。

 

 

また、体重が重いほど関節にかかる負荷が増すため、肥満の人は発症しやすいといえます。

 

二次性は、外傷や病気によって、関節が変形したり、機能障害をきたすものです。

 

変形性股関節症のほとんどは二次性で、先天性股関節脱臼などといった形態異常が原因となります。

 

 

変形性関節症の症状

 

変形性関節症の症状は主な関節の痛みです。

 

初期のうちは、立ち上がったり、歩き始めるなどの動作の開始時のほか、朝起床したばかりのときに関節とその周囲に鈍痛やこわばりを感じます。

 

 

こうした症状は、しばらく関節を動かしているうちに治まってきます。

 

しかし、次第に痛みが関節部分だけに集中し限定され、運動中にも痛みが続くようになります。

 

 

歩行時に痛みが強まるので、不自然にからだを傾けたり、足を引きずったり、休み休み歩くようになることも多々あります。

 

痛みのために関節を動かすのがおっくうになり機会が減ると、筋力低下とともに関節への負担が増し、さらに痛みが強まるという悪循環を招きます。

 

 

関節のすき間を満たしている関節液(滑液)の流れもとどこおってしまい、関節が腫れて変形してきます。

 

症状がさらに進行すると、寒いときや就寝時などにも常に関節が痛むようになってきます。

 

 

変形性関節症による関節の変化

骨端を覆う関節軟骨が老化などによってすり減ってくると、骨と骨の間のすき間(関節裂隙)が狭くなって、骨同士がぶつかり合い、硬化してきます。

 

骨のふちにはトゲのような変形が生じ、硬化した部分に穴があくこともあります。

 

 

 

 

 

変形性関節症の診断と検査

 

痛む部位や痛み方、立ち止まらずに歩くことができる距離などについて確認されます。

 

関節の腫れや発赤、変形などは視診の際のポイントになります。

 

 

また、変形性関節症では、膝関節の内側や股関節の前方を指先で押すと、痛みを感じます。

 

股関節の開き具合や、膝関節の曲げ伸ばしから、可動域制限があるかどうかについても調べます。レントゲン撮影検査も行われます。

 

 

骨頭の変形、関節軟骨の変形や消失、骨同士のすき間の狭まりなどが認められれば、変形性関節症と診断されます。

 

CT(コンピューター断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴映像法)検査などの画像診断のほか、血液検査や、関節液の色や濁りをみる関節液検査も診断の参考になります。

 

 

変形性関節症の治療

 

最初に理学療法や、投薬や注射による薬物療法などの保存的治療が行われます。

 

症状が改善しない場合は手術が選択されることもあります。

 

変形性関節症の理学療法

温熱療法では、痛む部位にホットパックをあてたり、マイクロウェーブ波を照射します。

 

筋力トレーニングも有効です。関節を支える筋肉を鍛えたり、血行を改善して痛みをやわらげる効果が期待できます。

 

トレーニングは原則として毎日続けますが、痛みや腫れが強いときは無理に行わないようにし、運動後に症状が悪化した場合は医師の診察を受ける必要があります。

 

変形性関節症の薬物療法

痛みに対しては、抗炎症・鎮痛効果のある非ステロイド系の内服薬や湿布剤、軟膏、坐薬が処方されます。

 

強い痛みや激しい水腫が続くときは、関節液を抜いたり、副腎皮質ホルモン剤や、ヒアルロン酸ナトリウムなどの関節軟骨保護剤を直接関節に注入します。

 

変形性関節症の手術療法

手術には多くの方法があり、重症度や年齢、全身状態といったさまざまな要素を考慮に入れて選択されます。

 

関節の変形がそれほど進行していない場合には、関節温存術が適しています。

 

変形性関節症の運動療法

  • ①椅子に腰かけ、片足を床と水平になる高さまで上げて、5秒間静止します。
  • ②横向きに寝て、片足を30°くらいの高さまで上げて、5秒間静止します。
  • ③あおむけに寝て、片足を10cmほど上げて5秒間静止します。
  • ④うつぶせになり、下腹部は床につけたまま、膝を伸ばして脚全体を10cmほど上げ、5秒間静止します。

 

各運動を、片足ずつ30回ほど繰り返します。足首に1~2kgの砂袋やおもりをつけて行うと、より効果的です。

 

 

変形性関節症の痛みをやわらげる生活

体重が増えると関節への負担も増すので、太りすぎないように気をつけます。

 

エネルギーの摂取量を減らすために、糖尿病の食事療法などを参考にするとよいでしょう。同時に消費エネルギーを増やすために、適度な運動も必要です。

 

 

温水プールでの水中ウォーキングや水泳は、関節への負担が少なく、変形性関節症の人に適しています。

 

1回につき30~60分程度の運動を、週に1~2回続けましょう。

 

 

日常生活では、長時間立ち続けないようにし、正座は避け、階段の上り下りを控えてエレベーターを使うようにしましょう。

 

重い物はできるだけ持たないといった配慮も欠かせません。トイレは、和式よりも洋式のほうが、関節への負担が少なくてすみます。

 

 

また、関節を冷やすと症状が悪化してしまいます。膝関節症では、膝にサポーターをすると、保温のほか、関節を適度に固定する効果も得られるので、痛みがやわらぎます。

 

夏場でも、冷房の効いた部屋では膝かけなどを利用するとよいでしょう。入浴時にはゆっくりと浴槽につかって関節を温めるようにします。

 

 

 

 

 

関節の潤滑をよくするヒアルロン酸

 

変形性関節症の治療薬として、関節に注入するヒアルロン酸製剤がよく使われています。

 

関節の痛みが抑えられ、副作用もほとんどありません。関節軟骨の代謝にもよいとされているようです。

 

 

ヒアルロン酸は関節の中で産生され、関節液の粘り気に関係している物質です。

 

関節液とは、機械でいえば潤滑油のような役割を担っているので、適度な粘度を保たないと、関節軟骨がすり減って破壊されてしまいます。

 

変形性関節症のサプリメント

 

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