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慢性胃炎の原因・種類・治療・老化と慢性胃炎

目次

 


 

慢性胃炎の原因

 

慢性胃炎の原因

 

胃の粘膜が萎縮する

 

慢性胃炎の原因は、はっきりしていません。

 

単なる加齢現象として、胃の粘膜の萎縮が原因とする説もあります。

 

 

慢性胃炎の定義も定まったものではありません。

 

胃部の不快感や胸やけなどの症状が長期間続き、がんや潰瘍などの器質的疾患が認められない場合、すべて慢性胃炎として扱う場合もあります。

 

 

急性胃炎が治りきらないうちに暴飲暴食を繰り返していると、炎症が治る際に胃の粘膜の一部が盛り上がってきたり(過形成)、腸の粘膜のように栄養分を吸収する細胞ができたり(腸上皮化生)します。

 

こうした変化が繰り返されると、だんだん胃液を分泌する胃腺が萎縮してしまいます。

 

 

胃の調子が悪いのに、食事を満腹するまで食べたり、コーヒーを何杯も飲んでいると、慢性胃炎になってしまうのです。

 

辛いカレーを食べたり、アルコール類をガブ飲みしても同じことが起こります。

 

 

ビールや炭酸飲料も胃を刺激するので、やはりよくありません。タバコも胃炎を悪化させます。

 

タバコに含まれるニコチンが、胃の粘膜の血流を悪化させ、胃の働きを悪くするからです。

 

 

薬の副作用による急性胃炎も、原因となっている薬の服用を見合わせるか、減量するなどの対策を取らないと、暴飲暴食を繰り返すのと同じことになります。

 

胃の中にすむ細菌ヘリコバクター・ピロリの感染も、急性胃炎から慢性胃炎へ移行する原因になっているのではないかと推測されていますが、はっきりしたことはまだわかっていません。

 

一方、胃腺が萎縮していても、症状のない人もいることから、慢性胃炎は単なる加齢現象という考え方もあります。

 

 

 

 

 

慢性胃炎の種類

 

内視鏡による分類

 

内視鏡で胃の粘膜を観察した結果によって、3つに分類されています。

 

萎縮性胃炎

 

胃の粘膜の組織である胃腺が萎縮して破壊され、しだいに減少してしまった状態になったものです。

 

こうなると、胃液の中に塩酸が十分分泌されなくなり(低酸症)、食べ物が消化しにくくなります。

 

肥厚性胃炎

 

胃の粘膜の筋肉が緊張して厚く見えるタイプのものです。

 

びらん性胃炎

 

胃の粘膜がただれた状態(びらん)になったもので、短期間に消失するものをびらん性胃炎、長期間続くものを疣状胃炎(ゆうじょういえん)といいます。

 

 

 

こうした分類とは別に、がんや潰瘍など器質的な異常がないにもかかわらず、胃を含む上部消化管に由来する症状が4週間以上続くケースを、“NUD”とよぶ学説が提唱されています。

 

潰瘍のない消化不良症といったところでしょうか。原因としては、胃腸運動の異常があげられています。

 

また精神的ストレスが長期間長くことによって、胃部の不快感、胸やけ、食欲不振といった症状が続く場合、神経性胃炎というよび方をする場合があります。

 

 

 

慢性胃炎の治療

 

症状を取ることが目標

 

胃の粘膜の萎縮は、もとにもどらないものなので、症状を取ることが治療の目標となります。

 

ストレスを避け、なるべく安静を心がけることが第一です。

 

 

消化のよいやわらかな食べ物を食べるようにし、コーヒーや香辛料を多く使った料理を避けるようにしましょう。

 

タバコは粘膜の血流を減少させるのでよくありません。

 

また炭鼓飲料やアルコール類も胃を刺激するので、飲まないようにしてください。

 

 

薬物療法では、制酸剤、粘膜防御剤、胃運動促進剤などが使われます。

 

これらを組み合わせて使う場合もあります。

 

 

 

 

 

老化と慢性胃炎

 

慢性胃炎は15~20年というかなり長期間にわたって、ゆっくりと進行していきます。

 

胃液を分泌する胃腺がだんだん萎縮して、十分に胃液を分泌できなくなることから、いろいろな症状が起こるわけです。

 

 

胃から十二指腸に続く部分に幽門とよばれる場所がありますが、この少し手前(胃の下の方)にある幽門前庭部あたりから萎縮が始まります。

 

年齢とともに、萎縮が胃全体へと広がっていきます。

 

 

ただ、胃腺の萎縮が起こっても、まったく症状を感じない人もいます。

 

そこで、胃腺の萎縮は、病気ではなく単なる老化現象だとする考え方もあります。

 

 

人間ドックなどで、はじめて慢性胃炎を指摘されることもよくあります。

 

日本人の約半分は、胃腺の萎縮がみられるともいわれています。不快な症状がなければ、心配する必要はないでしょう。

 

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