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目次

 


 

冷え性の改善

 

冷え性の改善

 

高い評価を得ているのは漢方薬

 

冷え性を改善するには、薬物療法が中心です。治療薬には西洋薬と漢方薬があります。

 

冷え性に効果のある西洋薬

 

冷え性は、西洋医学的な概念ではとらえにくい病態で、血行不良には血行をよくする薬、ホルモンの変調にはホルモン薬といった考え方を基盤にしています。

 

血行不良には末梢血管拡張薬や末梢循環改善薬、ビタミンE製剤などが使われますが、ビタミンEは即効性がなく胃障害を起こしやすいという欠点があります。

 

 

ホルモンの変調にはエストロゲン(卵胞ホルモン)製剤を用いることが多いのですが、長期間の服用はできません。

 

不正出血や子宮体がんの危険が高まるなどの副作用があるからです。

 

自律神経失調やストレスに対しては、自律神経調節薬や各種の精神安定剤が投与されます。

 

冷え性に効果のある漢方薬

 

複数の生薬からなる漢方薬は1つの処方でいろいろな作用があり、有効率は90%以上で副作用もほとんどありません。

 

治療の基本は、血液の循環をよくする駆お血剤(くおけつざい)で、からだを温める桂枝(けいし)や当帰(とうき)などが入った処方を、その人の体力に応じて使い分けることです。

 

体力のある人を実証、低下している人を虚証、その間に位置する人を中間証といい、冷え性は虚証の人に多くみられます。

 

 

冷え性を改善するには、漢方薬の服用が効果的です。症状や体質には個人差がありますから、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

 

 

真武湯(しんぶとう)

真武湯の効果

寒がり(全身の冷え)・下痢傾向・頭痛・貧血気味・倦怠感

 

温経湯(うんけいとう)

温経湯の効果

寒がり(全身の冷え)・腹部の冷えと痛み・腰部の冷え・皮膚荒れ・月経不順

 

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

十全大補湯の効果

寒がり(全身の冷え)貧血気味・皮膚荒れ・倦怠感・月経不順

 

八味地黄丸(はちみじおうがん)

八味地黄丸の効果

寒がり(全身の冷え)腰部の冷え・便秘傾向・多尿/頻尿・倦怠感・月経不順

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散の効果

寒がり(全身の冷え)・腹部の冷えと痛み・腰部の冷え・下肢の冷え・頭痛・貧血気味・イライラ・月経不順

 

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

当帰四逆加呉茱萸生姜湯の効果

寒がり(全身の冷え)・腹部の冷え・下肢の冷え・手足の冷え・頭痛・皮膚の荒れ・イライラ

 

苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

苓姜朮甘湯の効果

腰部の冷え・下肢の冷え・多尿/頻尿

 

加味逍遥散(かみしょうようさん)

加味逍遥散の効果

冷え/のぼせ・便秘傾向・頭痛イライラ・倦怠感・月経不順

 

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸の効果

腹部の冷えと痛み・下肢の冷え・頭痛・皮膚の荒れ・月経不順

 

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

桃核承気湯の効果

腰部の冷え・下肢の冷え・便秘傾向・頭痛・皮膚の荒れ・月経不順

黄色マーカー部分(冷え性・冷えに伴う症状)に、もっとも効果のある漢方薬です。

 

 

 

 

 

冷え性の対策

 

冷え性の対策

 

衣食住にわたって対策を

 

冷え性にはかなり体質が関与していますが、衣服や食生活、住環境、生活習慣とも密接に結びついています。

 

これらの不備をなくすよう、ライフスタイルを改善し冷え性を対策しましょう。

 

衣服と居住環境で冷え性対策

 

真冬もミニスカートにストッキングとパンプスで歩いていれば、足腰が冷えるのも当然です。寒い季節は、下半身を防護するファッションを心がけましょう。

 

夏、冷房のききすぎたオフィスは冷え性の人にとって大敵です。机に座っている事務系の職種なら、からだを冷やさないよう注意が必要です。ブランケットを使用するなど工夫をしましょう。

 

エアコンの利用法

  • 室内の空気を対流させるためエアコンは高い位置に取りつけ、扇風機を使って対流させましょう。
  • 外が30℃以上の場合は、外気との温度差を5℃以内に、それ以下の場合は、最低でも25℃に設定します。
  • 除湿しましょう。湿度が下がるだけで、かなり涼しく感じます。
  • 風向きを調節し、冷房の風に直接あたらないようにします。
  • 暑くて寝つけないときは、部屋をよく冷やしてからエアコンを止めるか、除湿機能だけを作動させるようにしましょう。

 

生活習慣で冷え性対策

 

冷えの大敵は血行不良です。血液の循環をうながすため、からだを動かしましょう。入浴後のマッサージも効果的です。

 

デスクワークなど同じ姿勢を長く続ける場合は、トイレに立ったとき、屈伸やひねり運動をするといいでしょう。

 

ふだんめったにしない動きをすることです。家にいるときも、朝、起きたら布団の中で足首を回したり、テレビを見ながら手足を曲げ伸ばししたり、台所に立ちながら青竹踏みをしたりしましょう。

 

運動というと、すぐにスポーツを思い浮かべる人がいますが、大げさに考えず、からだを動かすことを日常生活のなかに取り入れるのです。

 

食生活で冷え性対策

 

健康の基本は、まずバランスのとれた栄養をとることです。東洋医学には、からだを温める食品と冷やす食品に分ける考え方があります。

 

東洋医学の経験的な分類ですが、冷え対策における生活の知恵として、温性食品を多く食べ、涼性食品を減らすのもよいでしょう。

 

 

 

 

 

冷え性を改善する温性の食べ物と悪化させる涼性の食べ物

 

漢方医学では、食べ物や薬の基本的な性質のひとつとして、体内に入ってからだを温める作用のあるものを「温」、からだを冷やす作用のあるもを「涼」と呼びます。

 

冷え性を改善するには、なるべく温性の食べ物を食べるように心がけましょう。

 

この性質は、作用の強弱の程度によって、さらに「熱、温、涼、寒」に分けられ、ほかに、性質が穏やかで、温めるのか、冷やすのかはっきりしない中間のものを「平」といい、全部で5つに分けています。

 

しかし、涼性の食べ物だからといって必ずしもからだを冷やすとは限りません。料理の方法や組み合わせによっては「涼」から「平」へ、さらに「温」へと変わる場合もあります。

 

  温性 平性 涼性
穀物類 もち米 うるち米 そば、ハトムギ
豆類   小豆、大豆、そら豆 豆腐、油揚げ

 

魚介類

うなぎ、エビ、マス、ホタテ貝、ニシン、イワシ、マグロ コイ、カレイ、タラ、ボラ、ウニ、イカ カニ、カキ、ハマグリ、アサリ、海藻類
肉類 牛肉、鶏肉、羊肉、豚レバー、ハム 豚肉 馬肉

 

 

野菜類

ニラ、ネギ、ニンニク、玉葱、カボチャ、アスパラガス、胡麻、生姜 山芋、さつま芋、ジャガイモ、ニンジン、サヤインゲン、キャベツ レンコン、ほうれん草、トウガン、トマト、ゴボウ、たけのこ、カリフラワー、大根、きゅうり、白菜

 

果実類

クルミ、栗、カシューナッツ、アンズ、梅 ピーナッツ、銀杏、イチジク、イチゴ、すもも みかん、メロン、りんご、バナナ、レモン、柿、スイカ、パイナップル、梨
香辛料・調味料 唐辛子、サンショウ、コショウ、シナモン、酢 砂糖 塩、味噌、醤油
嗜好品類 アルコール、コーヒー 蜂蜜

 

新鮮な野菜は、健康上欠かせない食品ですが、温性か涼性かを考えてバランスよくとるとともに、季節に合った旬の食べ物をメニューに取り入れましょう。

 

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