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滲出性中耳炎の原因・症状・診断・治療

目次

 


 

症状を言葉で表現できない小さな子どもでも、しぐさや表情などで痛みを訴えているものです。

 

滲出性中耳炎

 

滲出性中耳炎の原因・症状・診断・治療

 

滲出性中耳炎の原因

 

別名中耳カタルとよばれます。中耳腔に、組織からしみ出る滲出液(血管から血管壁を通って出てきた血液中の細胞を含む液体)がたまり、鼓膜の振動や耳小骨の動きが抑えられて難聴になります。

 

小さい子どもでは、耳管の機能が未成熟なために起きることが多いようです。

 

 

4~5歳で発病することがもっとも多いのですが、近ごろでは1~3歳くらいでもよく起こります。

 

はっきりとした原因はわかっていないのですが、耳管の機能障害があり中耳に弱い炎症がみられる場合や、アレルギー体質だったり以前に急性中耳炎を発病した経験があったりすると、かかりやすいようです。

 

 

特に、抗生物質が効かなくなったブドウ球菌やインフルエンザ菌などの治りにくい細菌感染による急性中耳炎の経過が長びいたときに起こりやすいといわれています。

 

近ごろ、こうした治りにくい細菌感染の中耳炎が増えたことと、アレルギー体質の子どもが増えていることも関係して、滲出性中耳炎が増加する傾向があります。

 


 

滲出性中耳炎の症状

 

軽い難聴が唯一の症状になります。

 

小さい子どもでは自分で難聴なのかどうかがわかりにくいため、発見が遅れることが多いようです。

 

 

テレビの音をかなり大きくしている、言葉をよく聞き返すなど難聴の傾向があるときにはよく注意しましょう。

 

耳がつまったような感じがしたり、自分の出した声が響いて聞こえることもあります。また、耳鳴りを起こす場合もあります。

 

 

慢性になると、コレステロールの結晶ができ、これと組織の一部が結合して肉芽が発生し、鼓膜も青黒い色に変色してきます。これを肉芽腫性中耳炎とよびます。この段階になると、頭痛などの症状も出てきます。

 

滲出性中耳炎の診断

 

鼓膜の状態や、耳管内の空気の通り具合、圧力変化、聴力などを調べます。

 

鼓膜側から注射針を刺して滲出液を吸引し、滲出液の状態も調べます。

 

滲出性中耳炎の治療

 

慢性化していないものや、滲出液がさらっとしているときには、鼓膜に注射針を刺して中耳腔の液を吸引する治療法や、通気治療を行います。

 

 

同時に、炎症をしずめる薬や、副腎皮質ホルモン剤の内服や患部への塗布も行います。X線による検査で中耳腔などにいちじるしい異常が現れている場合には、入院して手術することが必要です。

 

子どもの場合では、薬物療法だけでも約8割は治癒します。また、難治性のときでも、一進一退を繰り返しながら、10歳前後になると、急激に治癒に向かうケースがほとんどです。

 

 

難治性になる要因として、鼻炎、副鼻腔炎などの合併症があったり、家族に喫煙者がいることなどが考えられます。

 

これは、タバコの煙で気道系の粘膜線毛が障害されて感染に弱くなるためです。両親がタバコを吸う場合は、子どもの前での喫煙は避けるなど、十分に気をつけてあげましょう。

 

滲出性中耳炎の生活の注意

 

風邪、鼻炎、扁桃炎、咽喉頭炎などの上気道感染があると、悪化しやすく治りにくいため、不衛生な場所での水泳は避け、うがいや手洗いをまめにする、喫煙者と同席しない、などを心がけましょう。

 

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