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難聴の原因と症状(老人性、騒音性、突発性、薬剤性、機能性)

目次

 


 

難聴の原因と症状

 

難聴の原因と症状(老人性、騒音性、突発性、薬剤性、機能性)

 

中耳炎は伝音性難聴の原因となる

 

急性中耳炎慢性中耳炎滲出性中耳炎などによって起こる難聴は、伝音性難聴の主要な原因となります。

 

中耳炎による難聴は、炎症によって中耳に液体がたまって鼓膜が十分に振動できなくなったり、膿がたまって孔があく(鼓膜穿孔)ために起こります。

 

 

難聴の程度はほとんどの場合、軽度から中等度ですが、慢性中耳炎で炎症を繰り返していると、内耳にまで障害が及び、混合性難聴になることもあります。

 

内耳の病気であるメニエール病が難聴を招くことがありますが、この場合は感音性のものです。

 

 

老化とともに起こる老人性難聴

 

内耳にある感覚細胞には、感覚毛があり、毛の動き具合や、どの部分の毛が揺れたかによって、音の大きさや高低を感じとっています。加齢によって、感覚毛の数は次第に少なくなり、また、内耳神経や脳の聴覚神経の細胞も年齢とともに減少していきます。

 

このように聴覚伝導路全体の老化現象によって聴力が低下するケースが、老人性難聴です。

 

 

老人性難聴は、内耳の先天的な性質や生活環境によって、発症年齢に大きな個人差があります。早い人は40代で現れ、年をとるにつれて少しずつ進行していきます。

 

感音性の難聴で、左右の聴力が同じ程度に低下するのが特徴です。言葉の明瞭度が悪くなり、耳鳴りを伴うこともあります。

 

騒音下での仕事に起因する騒音性難聴

 

板金工場や製鉄所、造船所、パチンコ店など、強い騒音下で長期間にわたって仕事をしていることが原因で生じるのが、騒音性難聴(職業性難聴)です。

 

騒音性難聴は感音性の難聴で、聴力の低下が左右に等しく起こるのが特徴で、耳鳴りを伴うこともあります。最初は軽く、日常生活には特に不便を感じませんが、徐々に進行し、会話が聞きとれないといった症状が現れて気がつくことが多いものです。

 

 

爆発音や射撃音など1回の強い音響によって、内耳の有毛細胞に障害をきたすケースを音響外傷といいます。コンサートやクラブなど、大音量の環境のなかに長時間いたり、ヘッドホンのボリュームを上げて音楽を聞くことも原因となります。

 

音響外傷は、強い音響を受けた直後に一気に聴力が低下します。できるだけ早く治療を受けなければなりません。

 

突然片耳が聞こえなくなる突発性難聴

 

朝起きたら音が聞こえない、電話の声が急に聞きとれなくなるなど、突発的に片方の耳の聞こえが悪くなるケースを突発性難聴といいます。

 

まれに両耳に起こることもありますが、突発性難聴全体の1%程度です。突発性難聴は、中年以降に多く発症し、ときにはめまいや吐き気などを伴うこともあります。

 

 

原因は不明ですが、風邪などのウイルス感染、疲労や精神的ストレスなどが誘因となって、内耳の蝸牛が障害されて起こると考えられます。

 

この難聴のタイプは感音性難聴で、ほとんどの場合、かなり高度の聴力低下から始まりますが、比較的軽度のものや、低音域だけの難聴もみられます。難聴の程度が軽度の場合は、回復の見込みがあります。

 

 

発病後、早期治療を開始することで聴力はかなり回復しますが、高度の難聴や治療の開始が遅れた場合には、回復しにくい傾向があります。

 

 

薬の副作用による薬剤性難聴

 

病気の治療に使われる薬の副作用で内耳に障害を起こすケースを、薬剤性難聴といいます。

 

薬剤性難聴を引き起こす代表的な薬剤は、結核治療などに用いられる抗生物質のストレプトマイシンやカナマイシンです。また、抗がん剤の一部の薬でも内耳障害が起こります。薬剤性難聴は感音性難聴に分類され、左右両耳に同時に起こります。

 

 

最初は周波数の高い高音域が聞こえにくくなりますが、次第に低音域の聞こえも悪くなっていきます。

 

薬剤性難聴は、蝸牛の有毛細胞が障害されるとともに、平衡感覚をつかさどる前庭の有毛細胞にも悪影響を及ぼすため、難聴や耳鳴りのほかに、めまい、吐き気などの平衡障害を伴うこともあります。

 

聴覚伝導路には障害のない機能性難聴

 

機能性難聴は、聴覚伝導路には特に障害がないのに聞こえが悪くなるケースです。

 

多くの場合、精神的ショックなどが原因で起こることから、心因性難聴ともよばれています。

 

 

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